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第十五章 軍神
15-2 ナギサイド
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逃走劇から翌朝。
疲れ切った私達は、ダグザに着いて、すぐにレオの部屋で一晩過ごした。
それにしても、レオの部屋広いな。七人が寝ても、まだ余裕あるぐらいだ。しかも、本棚もあるし。本棚に置いてあるのは歌劇とか、歌に関する書物ばかりだな。
レオは面倒臭がり屋だけど、歌を歌うのが好きらしい。よく歌っているが、レオの歌う歌はやる気が失われてしまう。
ぐぅ~~~。
「お腹すいたわ」
腹の虫がなると、ようやく起きたカチュア。もう、お昼ごろなんだけどね。
「ダグザ王に謁見する前に、寝てしまった。レオ、取り敢えずダグザ王に会いたいんだが」
「それはいいけど、いい加減耳を触るのはやめてくれないか?」
メリアがレオの耳を揉んでいた。指摘されてすぐに手を離した
「あ! ごめん、可愛い耳だったから、つい!」
「はぁ~。全く! 暑苦しい、スキンシップはあたしの家族だけにでも、メンドクセーのに」
そう言えば、メリアって動物好きなんだっけ? 獣の特徴を持った、獣人族も対象なのか。
「それよりも、この国の王に、まだ挨拶していなから、会いたいのだが」
マリンが申し出ると。
「あぁ……」
滅茶苦茶、嫌な顔しているよ。この国の王ということは、レオの親だろ? それなのに、そんな嫌な顔するなんて。
「何の音かしら~」
カチュアが耳を立てた。特に、音何て聴こえないんだが。カチュアが聴力がいいから、遠くの音まで聴こえることがある。まさか、城の外から聴こえたものではないよね?
ドドドドドドドドド!!!
段々の聞こえてきた。これがカチュアの聴きとれた音かな? でも、この音って、走った時に、足場に着くたびに響いてくる音だな。誰か駆け足でこっちに来るのか?
バーーーン!!!
「レオォォォォォ! 戻っきかあああ!!!」
突然、部屋の扉が開いた。入ってきたのは、顔を隠した不審者だった。まあ、隠しているのは、覆面とかではない。
「親父! つい此間、帰ってきた、ばかりだろ! 後、毛が口に入るから、くっつくな! 暑苦しいだろ! くっついたら、熱中症になるだろ! 毛を切れ!」
「いや~。切っても、翌日になると元に戻るから、切るのが面倒なんだ」
顔を隠した不審はどうやら、レオの父親みたいだで、部屋に入ってくるなり、レオを抱きかかえた。ダグザは暑い国だから、レオが暑苦しそうだ。
にしても、毛が伸びすぎだな。髪の毛、髭、眉毛と、あらゆる、毛が伸びすぎて、顔が全く見えない。長老キャラよりも伸びているんじゃないのか? レオは獅子の獣人族なら、その父親も獅子の獣人族か。雄の大人獅子は鬣がある。獣人族も例外ではないから、同じように鬣が伸びている……レベルじゃないなこれ。
にしても、滅茶苦茶、嫌顔しているなレオ。
「父上! 客人もいるのですから、突然入るのは失礼ではありませんか!」
また誰か入ってきた。
「兄貴か! 取り敢えず、この色違いの毬藻親父をどうにかしてくれよ」
兄貴って呼んでいた、この人がレオの兄か。確か、次期王になるんだよな。次期獣人族の王になることあって、ガタイはいいな。体つきだけなら。問題は顔なんだ、何その顔のパーツは? どこかのマスコットキャラですか? 完全にその顔で、王の威厳がなくなっているんだよ。
「全く、父上はデリカシーがないのですから。レオの部屋に断りもなく入るなんて」
お前も人のこと言えないんだけどな。
「全く、スキンシップなら父上ではなく、私がやって置きますので」
こちはこっちはシスコンかよ。いや、兄の方も、顔はマスコット見ないな顔つきだけど、体つきは筋肉だるまだから、暑苦しいのに変わりないから。
「嫌じゃ! 誰にもレオは渡さんのじゃ!」
駄々をこねる始めたよ。
「いい年下おっさんが、乙女の部屋で駄々をこねるんじゃありませんよ!!!」
また、誰か入ってきたよ。しかも、飛び蹴りしながら。
ドーーーン!!!
「ぐほぉぉぉぉぉぉ!!!?」
レオの父親に命中した。
今度は女性のようだが。この女性は恐らく。
「母さんか。面倒な人が入ってきたな」
やはり、レオの母親か。
背丈だけなら、このガタイのいい王と王子よりかは、高い。というよりか、足長い! 体の三分の二が足で、できているのでは? ……でも、胸元は寂しいんだよな。レオは割とあるのに。父親側の遺伝か?
てか、こんなガタイのいい家族の中、レオだけ、小さいな。
「おいおい、カイ! 蹴りはやめてくれよ! お前が本気で蹴りなんてしたら対象を粉砕してしまうじゃないか!?」
シャレにならないね。てか、そんな可能性もある蹴りを喰らっても、無事でいられる、レオの父親もただ物じゃないってことかよ。
「何邪魔しているんだ。折角戻ってくれたレオと親交」
「何を言っているのですか? わたくしだって、レオの母親ですよ」
「溺愛するのは、私の使命ですよ」
何か、言い争っているな。そう言えば、レオの取り合いで、国全体を巻き込んだ家族喧嘩をしていたんだっけ?
あれ? 気のせいか? この部屋、暑くなってきているような。
「あああああああ」
レオが不気味な唸り声を出し始めた。それに、全身から、燃えているものが出ているような。レオ手には本を持っていた。表示が若干敗れている。それは本棚に置いてあった本だ。よく見たら、本棚が倒れている。さっき、レオの父親を吹き飛ばしたときに、本棚に当たって倒したみたいだ。その時に、本の表紙が破れたみたいだ。ということは……。
「テメェーら、争うなら、外でしやがれーーーーーー!!!」
ボボボボボボボボボボ!!!
レオの両手をくっつけ、その間から、直線に炎の光線を放った。
「のわわわわわわ!!!」「ぐわわわわわわ!!!」「ぎゃああああああ!!!」
炎の光線は三人を飲み込み、部屋の扉ごと壊した。
「わわわわわわわ!!!」
怒り狂った、レオを見て、マリンとメリアとミラが怯えている。私も、もう啞然としている。
これが、大切な本を破かれた恨みか。
「ところで、お腹すいたわ~」
「あたしもなんだよ! 昨日から何も食べていないから、お腹すいたんだよ!」
この状況で呑気なこと言っている場合か! 全く、ブレないな! この二人は。
疲れ切った私達は、ダグザに着いて、すぐにレオの部屋で一晩過ごした。
それにしても、レオの部屋広いな。七人が寝ても、まだ余裕あるぐらいだ。しかも、本棚もあるし。本棚に置いてあるのは歌劇とか、歌に関する書物ばかりだな。
レオは面倒臭がり屋だけど、歌を歌うのが好きらしい。よく歌っているが、レオの歌う歌はやる気が失われてしまう。
ぐぅ~~~。
「お腹すいたわ」
腹の虫がなると、ようやく起きたカチュア。もう、お昼ごろなんだけどね。
「ダグザ王に謁見する前に、寝てしまった。レオ、取り敢えずダグザ王に会いたいんだが」
「それはいいけど、いい加減耳を触るのはやめてくれないか?」
メリアがレオの耳を揉んでいた。指摘されてすぐに手を離した
「あ! ごめん、可愛い耳だったから、つい!」
「はぁ~。全く! 暑苦しい、スキンシップはあたしの家族だけにでも、メンドクセーのに」
そう言えば、メリアって動物好きなんだっけ? 獣の特徴を持った、獣人族も対象なのか。
「それよりも、この国の王に、まだ挨拶していなから、会いたいのだが」
マリンが申し出ると。
「あぁ……」
滅茶苦茶、嫌な顔しているよ。この国の王ということは、レオの親だろ? それなのに、そんな嫌な顔するなんて。
「何の音かしら~」
カチュアが耳を立てた。特に、音何て聴こえないんだが。カチュアが聴力がいいから、遠くの音まで聴こえることがある。まさか、城の外から聴こえたものではないよね?
ドドドドドドドドド!!!
段々の聞こえてきた。これがカチュアの聴きとれた音かな? でも、この音って、走った時に、足場に着くたびに響いてくる音だな。誰か駆け足でこっちに来るのか?
バーーーン!!!
「レオォォォォォ! 戻っきかあああ!!!」
突然、部屋の扉が開いた。入ってきたのは、顔を隠した不審者だった。まあ、隠しているのは、覆面とかではない。
「親父! つい此間、帰ってきた、ばかりだろ! 後、毛が口に入るから、くっつくな! 暑苦しいだろ! くっついたら、熱中症になるだろ! 毛を切れ!」
「いや~。切っても、翌日になると元に戻るから、切るのが面倒なんだ」
顔を隠した不審はどうやら、レオの父親みたいだで、部屋に入ってくるなり、レオを抱きかかえた。ダグザは暑い国だから、レオが暑苦しそうだ。
にしても、毛が伸びすぎだな。髪の毛、髭、眉毛と、あらゆる、毛が伸びすぎて、顔が全く見えない。長老キャラよりも伸びているんじゃないのか? レオは獅子の獣人族なら、その父親も獅子の獣人族か。雄の大人獅子は鬣がある。獣人族も例外ではないから、同じように鬣が伸びている……レベルじゃないなこれ。
にしても、滅茶苦茶、嫌顔しているなレオ。
「父上! 客人もいるのですから、突然入るのは失礼ではありませんか!」
また誰か入ってきた。
「兄貴か! 取り敢えず、この色違いの毬藻親父をどうにかしてくれよ」
兄貴って呼んでいた、この人がレオの兄か。確か、次期王になるんだよな。次期獣人族の王になることあって、ガタイはいいな。体つきだけなら。問題は顔なんだ、何その顔のパーツは? どこかのマスコットキャラですか? 完全にその顔で、王の威厳がなくなっているんだよ。
「全く、父上はデリカシーがないのですから。レオの部屋に断りもなく入るなんて」
お前も人のこと言えないんだけどな。
「全く、スキンシップなら父上ではなく、私がやって置きますので」
こちはこっちはシスコンかよ。いや、兄の方も、顔はマスコット見ないな顔つきだけど、体つきは筋肉だるまだから、暑苦しいのに変わりないから。
「嫌じゃ! 誰にもレオは渡さんのじゃ!」
駄々をこねる始めたよ。
「いい年下おっさんが、乙女の部屋で駄々をこねるんじゃありませんよ!!!」
また、誰か入ってきたよ。しかも、飛び蹴りしながら。
ドーーーン!!!
「ぐほぉぉぉぉぉぉ!!!?」
レオの父親に命中した。
今度は女性のようだが。この女性は恐らく。
「母さんか。面倒な人が入ってきたな」
やはり、レオの母親か。
背丈だけなら、このガタイのいい王と王子よりかは、高い。というよりか、足長い! 体の三分の二が足で、できているのでは? ……でも、胸元は寂しいんだよな。レオは割とあるのに。父親側の遺伝か?
てか、こんなガタイのいい家族の中、レオだけ、小さいな。
「おいおい、カイ! 蹴りはやめてくれよ! お前が本気で蹴りなんてしたら対象を粉砕してしまうじゃないか!?」
シャレにならないね。てか、そんな可能性もある蹴りを喰らっても、無事でいられる、レオの父親もただ物じゃないってことかよ。
「何邪魔しているんだ。折角戻ってくれたレオと親交」
「何を言っているのですか? わたくしだって、レオの母親ですよ」
「溺愛するのは、私の使命ですよ」
何か、言い争っているな。そう言えば、レオの取り合いで、国全体を巻き込んだ家族喧嘩をしていたんだっけ?
あれ? 気のせいか? この部屋、暑くなってきているような。
「あああああああ」
レオが不気味な唸り声を出し始めた。それに、全身から、燃えているものが出ているような。レオ手には本を持っていた。表示が若干敗れている。それは本棚に置いてあった本だ。よく見たら、本棚が倒れている。さっき、レオの父親を吹き飛ばしたときに、本棚に当たって倒したみたいだ。その時に、本の表紙が破れたみたいだ。ということは……。
「テメェーら、争うなら、外でしやがれーーーーーー!!!」
ボボボボボボボボボボ!!!
レオの両手をくっつけ、その間から、直線に炎の光線を放った。
「のわわわわわわ!!!」「ぐわわわわわわ!!!」「ぎゃああああああ!!!」
炎の光線は三人を飲み込み、部屋の扉ごと壊した。
「わわわわわわわ!!!」
怒り狂った、レオを見て、マリンとメリアとミラが怯えている。私も、もう啞然としている。
これが、大切な本を破かれた恨みか。
「ところで、お腹すいたわ~」
「あたしもなんだよ! 昨日から何も食べていないから、お腹すいたんだよ!」
この状況で呑気なこと言っている場合か! 全く、ブレないな! この二人は。
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