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本編
816 帰還のスクロール
「どうぞマイヤー様、ミネラルウォーターです」
「何やこれ、おもろいわー」
ミネラルウォーターをアンドロイドから受け取ったマイヤー。
ぷはーっと勢いよく水を飲んで喉を潤している様は絵になる。
「なあ……何でも売れるん?」
「販売メニューは固定されています」
異世界での自由度の高さであれば、ある意味何でも売れるだろうな。
商店機能を使わなくても、売り物用意して露天でもさせりゃいい。
むしろ、蒲焼きとミネラルウォーターを商店機能の販売ケテル以上で売るのとか……。
やば、俺はとんでもないことを考えついてしまったのかもしれない。
「ほなメモるから教えといてや」
「こちらになります」
商店機能の全販売メニューが記載されたメモ紙を手元に出現させたアンドロイド。
一応大幅な変化がないか、俺も見ておこう。
【商店機能】
・10等級HP回復ポーション
・10等級MP回復ポーション
・5等級HP回復ポーション
・5等級MP回復ポーション
・1等級HP回復ポーション
・1等級MP回復ポーション
・敏捷上昇ポーション
・耐久上昇ポーション
・魔力上昇ポーション
・膂力上昇ポーション
・解毒薬
・聖水
・漢方薬
・万病治療薬
・鰻の蒲焼き
・ミネラルウォーター
・チュパチュパアイス
・ふわふわ小豆かき氷
・とろっとチーズ
・朝採れ馴鹿乳
・ランダムボックス(露)
・爆発弓矢(1000本)
・貫通弩矢(1000本)
・帰還のスクロール
・マクロ検知器
・ペットの餌
・鉄の手裏剣
・鉄の弾丸
「意外と数揃えて売ってるんやね……ポーション買い放題やん……」
自信をなくしてしまったようにシュンとするマイヤーだった。
しかし、アンドロイドのコストを考えれば、結構お高いぞ。
俺は有り余る資源を元に作ることが可能だが、普通は違う。
色々な材料を集めに行かなくてはいけないものなのだ。
「まあまあ」
「うちのプライドをズタズタにして楽しいんかトウジィ!」
「そんな訳ない」
もっとけば遭難しても生きていけるお助けマンってことにしておけば良い。
人との意思疎通とかもできるけど。
高度な心理戦も行われる商売には、とてもじゃないけどついていけないだろう。
「お酒が売っとったらええのに! ええのに!」
「酒には逃げるなよ……」
ほんとこの子ってば。
「それにしても……帰還のスクロールか……」
「なんなん? ただのペラ紙にしか見えんのやけど?」
「外にいる時、一瞬で近場の町にワープするスクロールだったかな」
「うわっ、めっちゃすごいやん! 一瞬で町に戻れるん?」
「うん」
確かゲームではフィールドから近くの町に戻れるお助けアイテム。
移動がすっごく便利になる代物だった。
……これは、もしや?
遠出した際、帰りが楽になってしまうとか?
そんなことがあってしまうのだろうか?
だとしたら、もっと早めに使っておけばよかった……。
でも帰還のスクロールなんかこの世界には存在しないのである。
職人技能を用いて、作ることも不可能な物なのだ。
「まあ、いっちょ試しに使ってみるか」
使えなかったら分解して他のスクロールの代わりになるだけだ。
スクロール系はとにかく紙を必要とする。
俺は最強装備を作り出すために湯水のごとく使用していた。
おかげで魔王の世界から分捕ってきた資源が大きく目減りしている状況である。
この世から紙が尽きない唯一の方法として、それはそれでありなのだ。
「ねえ、どうやって使うん?」
「えーと」
俺の場合は使用しますか、とYES・NOの表記が出るんだよなあ……。
それでYESすりゃいいだけなのだが、この世界の住人であるマイヤーはどう使うべきか。
どうやって説明しようかと思っていた、その時だった。
「うーん……魔力込めたらええん? おりゃあ──」
──シュン。
「……は?」
マイヤーが消えた。
「え、ちょっと? マイヤー? マイヤーさん……?」
=====
来週あたり更新のコミカライズですが
そろそろポチっぽいかなぁっ!
「何やこれ、おもろいわー」
ミネラルウォーターをアンドロイドから受け取ったマイヤー。
ぷはーっと勢いよく水を飲んで喉を潤している様は絵になる。
「なあ……何でも売れるん?」
「販売メニューは固定されています」
異世界での自由度の高さであれば、ある意味何でも売れるだろうな。
商店機能を使わなくても、売り物用意して露天でもさせりゃいい。
むしろ、蒲焼きとミネラルウォーターを商店機能の販売ケテル以上で売るのとか……。
やば、俺はとんでもないことを考えついてしまったのかもしれない。
「ほなメモるから教えといてや」
「こちらになります」
商店機能の全販売メニューが記載されたメモ紙を手元に出現させたアンドロイド。
一応大幅な変化がないか、俺も見ておこう。
【商店機能】
・10等級HP回復ポーション
・10等級MP回復ポーション
・5等級HP回復ポーション
・5等級MP回復ポーション
・1等級HP回復ポーション
・1等級MP回復ポーション
・敏捷上昇ポーション
・耐久上昇ポーション
・魔力上昇ポーション
・膂力上昇ポーション
・解毒薬
・聖水
・漢方薬
・万病治療薬
・鰻の蒲焼き
・ミネラルウォーター
・チュパチュパアイス
・ふわふわ小豆かき氷
・とろっとチーズ
・朝採れ馴鹿乳
・ランダムボックス(露)
・爆発弓矢(1000本)
・貫通弩矢(1000本)
・帰還のスクロール
・マクロ検知器
・ペットの餌
・鉄の手裏剣
・鉄の弾丸
「意外と数揃えて売ってるんやね……ポーション買い放題やん……」
自信をなくしてしまったようにシュンとするマイヤーだった。
しかし、アンドロイドのコストを考えれば、結構お高いぞ。
俺は有り余る資源を元に作ることが可能だが、普通は違う。
色々な材料を集めに行かなくてはいけないものなのだ。
「まあまあ」
「うちのプライドをズタズタにして楽しいんかトウジィ!」
「そんな訳ない」
もっとけば遭難しても生きていけるお助けマンってことにしておけば良い。
人との意思疎通とかもできるけど。
高度な心理戦も行われる商売には、とてもじゃないけどついていけないだろう。
「お酒が売っとったらええのに! ええのに!」
「酒には逃げるなよ……」
ほんとこの子ってば。
「それにしても……帰還のスクロールか……」
「なんなん? ただのペラ紙にしか見えんのやけど?」
「外にいる時、一瞬で近場の町にワープするスクロールだったかな」
「うわっ、めっちゃすごいやん! 一瞬で町に戻れるん?」
「うん」
確かゲームではフィールドから近くの町に戻れるお助けアイテム。
移動がすっごく便利になる代物だった。
……これは、もしや?
遠出した際、帰りが楽になってしまうとか?
そんなことがあってしまうのだろうか?
だとしたら、もっと早めに使っておけばよかった……。
でも帰還のスクロールなんかこの世界には存在しないのである。
職人技能を用いて、作ることも不可能な物なのだ。
「まあ、いっちょ試しに使ってみるか」
使えなかったら分解して他のスクロールの代わりになるだけだ。
スクロール系はとにかく紙を必要とする。
俺は最強装備を作り出すために湯水のごとく使用していた。
おかげで魔王の世界から分捕ってきた資源が大きく目減りしている状況である。
この世から紙が尽きない唯一の方法として、それはそれでありなのだ。
「ねえ、どうやって使うん?」
「えーと」
俺の場合は使用しますか、とYES・NOの表記が出るんだよなあ……。
それでYESすりゃいいだけなのだが、この世界の住人であるマイヤーはどう使うべきか。
どうやって説明しようかと思っていた、その時だった。
「うーん……魔力込めたらええん? おりゃあ──」
──シュン。
「……は?」
マイヤーが消えた。
「え、ちょっと? マイヤー? マイヤーさん……?」
=====
来週あたり更新のコミカライズですが
そろそろポチっぽいかなぁっ!
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