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本編
821 親御さん注意報
「18番席でお待ちの256番でお待ちのお客様~!」
アルバート商会サルト支店2階。
広めに取られた休憩スペースの1席に座って待機していると、番号を呼ばれた。
トレーを持ったマイヤーがパタパタと早歩きしながらやってくる。
「お子様セットのホットサンドランチお待たせしました!」
「どうも~」
「わーい! おもちゃだー!」
「……って、トウジやんけ! ってジュノーに、イグ姉に、ポチまで!」
遠目からでも俺だと気づくはずなのだが、ワンテンポ遅れてのツッコミ。
うん、忙しそうですね。
「どうしたん? なんでここにおんの!?」
「探しに来たんだよ」
「ああ、うちが帰還のスクロールを使っちゃったからやんね?」
「そうそう。無事見つけられて安心したよ」
「アォン」
「ほんま軽率なことしてもうたわあ、みんな堪忍してやぁ」
「いいよ。事故だしね」
俺も使い方や使用後の効果なんてわからなかった。
そんなものを気軽に持たせてしまった責任がある。
こうして何のトラブルもなく見つかって本当に良かった。
「でも、この状況はどういうことなの? あなたも何も聞いてない感じだったけど」
「せやねん、うちも聞いてへんねん。戻ったらこんなことになっててん」
話を聞くに、気がついたら店頭の人混みの中に紛れていたそうだ。
様変わりした様子の説明を求めてセバスを訪ねると……。
「うちのおかんがおったんよ」
「おかん?」
「うん。あんたも手伝わんかいってドヤされて、人手が足りないところを手伝うはめになったんや」
「な、なるほど……」
と、いうことは……この場のどこかに。
いらっしゃるということか。
今まで一度もお会いしたことのないマイヤーの親御さん。
その内の一人が……いらっしゃるということか!
やべ。
なんか無駄に緊張して来たぞ。
仲が良いこととか。
一緒に住んでることとか。
とっくの昔に知られてるよな?
これは、色々と生活について突かれる可能性がある。
俺は一緒に住まわせてもらっている身分として説明義務がある。
保護者のような感覚だからだ。
しかしマイヤーは、俺のことをそうは思っていない。
おそらく親御さんには色々と俺のことを話しているだろう。
今は嫁さん持ち。
この事実に対して、どういうこと?
と、聞かれてしまえば、何も言い逃れができないぞ。
逆にどういう説明をすれば受け入れてもらえるのか。
「ぐふっ」
「アォン!?」
「トウジ!? どうしたの!?」
「トウジ!? どしたん!?」
「急に吐血とか、どうしたしトウジ……」
これまでのらりくらりと後回しにしていたことが……。
今、ここへ来て、襲いかかってきている!!
関係性はごくごく健全だ。
しかし、同棲しているという事実は覆らない。
「ポチ、どうする!?」
「アォン?」
いきなり取り乱して何だこいつ、って視線を向けられてしまった。
仕方がないので所帯持ちであるロイ様に話を聞こうではないか。
サモニング図鑑を開いて、スライムロイヤルの項目に目を向ける。
頼むぞ、ロイ様出てくれ。
間に合わなくなっても知らんぞー!
《知らん。男ならば、どっしり構えよ、と王の中の王が言っているぞ》
うわあああああああああああああ!
アルバート商会サルト支店2階。
広めに取られた休憩スペースの1席に座って待機していると、番号を呼ばれた。
トレーを持ったマイヤーがパタパタと早歩きしながらやってくる。
「お子様セットのホットサンドランチお待たせしました!」
「どうも~」
「わーい! おもちゃだー!」
「……って、トウジやんけ! ってジュノーに、イグ姉に、ポチまで!」
遠目からでも俺だと気づくはずなのだが、ワンテンポ遅れてのツッコミ。
うん、忙しそうですね。
「どうしたん? なんでここにおんの!?」
「探しに来たんだよ」
「ああ、うちが帰還のスクロールを使っちゃったからやんね?」
「そうそう。無事見つけられて安心したよ」
「アォン」
「ほんま軽率なことしてもうたわあ、みんな堪忍してやぁ」
「いいよ。事故だしね」
俺も使い方や使用後の効果なんてわからなかった。
そんなものを気軽に持たせてしまった責任がある。
こうして何のトラブルもなく見つかって本当に良かった。
「でも、この状況はどういうことなの? あなたも何も聞いてない感じだったけど」
「せやねん、うちも聞いてへんねん。戻ったらこんなことになっててん」
話を聞くに、気がついたら店頭の人混みの中に紛れていたそうだ。
様変わりした様子の説明を求めてセバスを訪ねると……。
「うちのおかんがおったんよ」
「おかん?」
「うん。あんたも手伝わんかいってドヤされて、人手が足りないところを手伝うはめになったんや」
「な、なるほど……」
と、いうことは……この場のどこかに。
いらっしゃるということか。
今まで一度もお会いしたことのないマイヤーの親御さん。
その内の一人が……いらっしゃるということか!
やべ。
なんか無駄に緊張して来たぞ。
仲が良いこととか。
一緒に住んでることとか。
とっくの昔に知られてるよな?
これは、色々と生活について突かれる可能性がある。
俺は一緒に住まわせてもらっている身分として説明義務がある。
保護者のような感覚だからだ。
しかしマイヤーは、俺のことをそうは思っていない。
おそらく親御さんには色々と俺のことを話しているだろう。
今は嫁さん持ち。
この事実に対して、どういうこと?
と、聞かれてしまえば、何も言い逃れができないぞ。
逆にどういう説明をすれば受け入れてもらえるのか。
「ぐふっ」
「アォン!?」
「トウジ!? どうしたの!?」
「トウジ!? どしたん!?」
「急に吐血とか、どうしたしトウジ……」
これまでのらりくらりと後回しにしていたことが……。
今、ここへ来て、襲いかかってきている!!
関係性はごくごく健全だ。
しかし、同棲しているという事実は覆らない。
「ポチ、どうする!?」
「アォン?」
いきなり取り乱して何だこいつ、って視線を向けられてしまった。
仕方がないので所帯持ちであるロイ様に話を聞こうではないか。
サモニング図鑑を開いて、スライムロイヤルの項目に目を向ける。
頼むぞ、ロイ様出てくれ。
間に合わなくなっても知らんぞー!
《知らん。男ならば、どっしり構えよ、と王の中の王が言っているぞ》
うわあああああああああああああ!
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