【勇者の友人】~【勇者】のギフトの本体が、僕だった件について~戻って来いって言われたって、今更君たちを“友人”だとは思えないよ。

くーねるでぶる(戒め)

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030 太陽

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「結局、やることは変わらないってわけね! 冒険してダンジョン攻略よ!」

 静まり返った部屋にルイーゼの明るい声が響く。ルイーゼが話の内容を理解しているのか、していないのかは分からないけど、たしかにルイーゼの言う通りだ。ただの平民である僕が、成り上がって一目置かれるようになるためには、冒険者で大成するくらいしか道がない。なんだか面倒なことを考えるのがバカらしくなるくらい単純な話だった。やることが単純に明確になったおかげか、僕の中の不安は少し小さくなった気がした。ルイーゼの言葉は、いつも僕の心を明るくしてくれる。

 ルイーゼの明るい声に、沈んだ場の雰囲気も変わる。

「そうですね。私たちのやることに変わりはありません」
「そうね。他にできることが無いとも言うけど……」
「いーじゃん、いーじゃん。冒険者としてビッグになるのはあーしらの夢だし!」
「がん、ばる…!」

 皆の表情が暗いものから上向きなものへと変わる。言葉一つで皆の心を動かすなんて、やっぱりルイーゼはすごい。こういうのを見ると、ルイーゼこそがこのパーティのリーダーなのだと実感する。

「うん、うん。そうと決まれば、さっそくダンジョンに行きましょ!」

 そう言って部屋を出ようとするルイーゼの肩をラインハルトが掴む。

「待ってください。せっかくなので、このまま本日の冒険のミーティングを……」
「そんなの、歩きながらだってできるわ! 待っていてもダンジョンはやってこないの。だから歩いて行かないと!」
「はぁ……分かりました」

 ラインハルトがため息を吐いて、仕方なさそうにルイーゼの肩から手を離す。

「じゃあ、行くわよー! 今日は『コボルト洞窟』だから東門ね。なにしてるの? 早く行くわよ! ハリーハリー!」

 僕たちはルイーゼに急き立てられるように冒険者ギルドを後にするのだった。
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