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暴露
しおりを挟む―――Kanedoのkシリーズの撮影場所や日程等、様々なことが決定しつつある頃、週刊誌に載った記事が、私達の会社にまで影響を及ぼす。
ー【週刊 未来 】ー×月×日号ー
【人気急上昇中のVirtueのボーカル ヨシの悲運な出生。俺様アーティストと呼ばれたその陰で…………】
ヨシの母親の死から辿り着いた、ヨシの出生秘話、祖父による虐待のあった幼少時代。
そして、ヨシと母親を捨てた元バンドマン、現在大手広告代理店勤務のT氏の現在。
ヨシの幼少時代の写真はモザイクはかけてあったものの、月山さんのバンド時代、更に現在の姿まで掲載してあったからだ。
ヨシの、私を脅していたネタが、第三者によって暴露されてしまった。
「月山さん、本部に一時的戻るらしいよ」
「えー、じゃ、やっぱりあの記事本当だったんだ!」
「月山さん、ヨシのオヤジかよっ!」
「親子で綺麗な顔してるもんねぇ」
「それより、月山さんが居ない間、仕事どうすんのよ? 所長代理の代理がまた来るわけ?」
営業部マンと本山さんたちはもう大騒ぎ。
戸崎さんと、私と加納さんだけは冷静に仕事をこなしていた。
PCのメールで確認している私の横に、椅子ごと移動してやって来た加納さんが、
「騒がないところ見ると、やっぱり、後藤さんは知ってたんだね」
耳元にわざとらしく息を吹きかける。
「……! そういうの止めてください」
「感じてるくせに」
「は?」
「撮影現場楽しみだね」
楽しみじゃない。
月山さんが不在となった今、このセクハラ男の暴走を止める人はいないし、何より……。
ヨシの辛そうな顔をもう直視したくなかった。
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