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第六章・次期皇太子はドS!? 18

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 に、二代目!? さらっと答えるクリスに私達は言葉が出なかった。
 つまりクリスも元はご先祖様だったって事だろうか? まさかそんな歴史があったなんて想像もしていなかった。昔は黒髪だったんだ。そういえば肖像画がそうだったような気がするわ。今頃になって思い出してきた。
 確かに口調的にも随分と年上みたいな話し方だなと思った事はあったが。
 はっきりしていて、威圧するような話し方は皇帝陛下や目上の人を連想するほど。
 それは年齢からくるものだったのだろうと分かり納得する。
「……だから、あんなに偉そうだったのか」
 それに対して納得する部分もあったのかレイヴァン様はブツブツと独り言を呟いていた。
「クリスティーナも合わせたって事ですね? そして、あなたは私のご先祖様」
『そうだ。さすが聡明な母上、吞み込みが早いな』
 私の言葉に褒めてくれたが、その態度の違いにレイヴァン様はムッとしていた。
 私は、私で思わす、また敬語に戻ってしまった。
 するとレイヴァン様は咳払いをしてクリスを睨みつける。
「例え精神年齢が我々よりも年上だと分かったとしても、生意気過ぎないか? 私は皇族の皇太子なのだぞ」
「分らぬのなら教えてやろう。私が生きていた時の前皇帝・リアムが皇帝に即位出来たのは私が導いたからだ。戦友として何度も助けてやった。命も助けるほどにな。そのお陰で皇帝に即位が出来たリアムは、感謝を込めてサファード一族を公爵として爵位を与えたのだ。そこからがお主達が知るルーツとなる。つまりはお主が皇太子であるのも、皇族があるのも私のお陰だ」
「そ……そんな!?」
『今でも、それは変わらないがな。まあ、そんな事はこの際どうでもいい。大事なのはこれから……私に協力してもらうぞ』
 私達を見てそう発言をするクリスの目は勝ち誇っていた。
 私はレイヴァン様を見る。そして頷いた。皇族とサファード一族とは、そんな関係があったのは驚いたがこれからの私達を試されているような気がする。
 レイヴァン様もそれに勘づいたのか頷いてくれた。
「分かっている。そのために今まで協力したのだからな」
『良かろう……決戦の日が楽しみだ』
 クリスはニヤリと笑う。クリスとレイヴァン様が何を企んでいるのか分からない。
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