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がるふ

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幻想世界での光

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すでに暗くなった空には少しずつ星が顔を出している。

ドルガンの入り口前からラウド宿屋へ向かうことになった。

「うーん。宿屋の部屋空いてるといいけど…」

ゲームなら主人に話しかけたらすぐに止まることができて体力も魔力も全快するけどいざ本物となったら不安が少し残る。

「まあ、この時間帯ならまだ部屋はありそうだが…行ってみてからだな。最悪一つの部屋で寝ることになるけどいいか?」
「い、いいけど…寝る場所大丈夫なの?」

そういえばもし一人部屋だったら一緒に寝ることになるのでは!?
あのもふもふして筋肉質な体に引っ付いて!?
それはやばくないか?こちとら健全な男子だからあんな素敵な獣人さんに触れたらそれだけで興奮して俺のムスコが持たないだろ!!
カッと顔が赤くなるのを感じる。

「どうしたリュウ?顔が赤いぞ?体調もしかして崩したか…?」
「だ、大丈びゅだよ!気にしないで!」
「ん?そうか?ならいいけど。」

俺とラウドは少しだけ晩御飯時の匂いを感じながら宿屋を目指して歩みを進めた
宿屋の印の「INN」という看板が見えてきた。
見えてきたといっても文字は全く見たことない形で書かれた文字も翻訳されて頭に入ってくることに内心驚く。
宿屋自体はそこそこ大きく一戸建ての家が二つくらいつながったような形で空き部屋の期待が高まる。

「この宿屋結構大きいね!」
「あー普通よりは少し大きいかもな」
「これで少しい大きいんだ。」
「まあこのドルガンは外から木を買い付けに来る商人が多いからな。その商人を守るヒトと商人でだんたいになりがちなんだよ」
「ああ、なるほどね。大きい街とかは相当大きそう」
「そうだな。王都とか言ったことがわからないが俺が依頼受けたレラルドって町はこの2倍くらいあるな」
「まだ大きくなるの?!すごいなぁ」

そのまま宿屋に入るとカウンターらしきところに犬獣人がいた。
見ためはコーギー似ていて俺たちを見るなりにっこり笑い少しだけ舌を出して俺たちに挨拶をした。

「いらっしゃい!今日はどのようなご利用で?」

カウンターの内側で尻尾がゆっくり左右に揺れているのが見て取れた。

「2名で一晩使いたいんだが部屋空いてるか?」
「2名ですね。えーと…今日は…ここと、ここと、ここが使われているから…うん。お客様。今は一人部屋が一つしか開いていないですね。どうしますか」
「そうかぁ。ま、仕方ないな。一人部屋でいいか?」
「え?...うん大丈夫だよ」

このもふもふなラウドと一緒に寝るのか!?
最高だけど…絶対いろいろやばい。
悶々としている間にラウドが料金を支払い部屋の鍵を借りて俺を呼ぶ。

「行くぞーリュウ!」
「あ、ああ!」

小走りでラウドの方へ向かうとカウンターから「二階では静かに頼むよー」とふりふりと手をふって優しく注意されてしまった。
軽く会釈し二階へラウドと登っていく。

「ひとまず今日は疲れたただろうからリュウがベッドで寝てくれな。おれは床で寝るから気にするな」
「へ?」
「ん?どうした?聞こえなかったか?」

あ、そうだよな。
何も一緒に寝るとは誰も言ってなかったもんな。
良かったー…。
安心と恥ずかしさともふもふできないという複雑な気分になり顔が赤くなるのがわかる。

「おーい、顔赤いけどほんとに大丈夫か?熱あるか確認するか」

複雑な気分で放心しているおれにラウドが近づき自分のおでこを俺にくっつけてきた。
その行為で我に戻るがもふもふのふわふわな感触がおでこに伝わりさらに顔の温度が上がる
めちゃくちゃふわふわだし草のいい香りがする。心地よく感じておると感触がなくなる。

「うーん。俺みたいな毛皮じゃないから熱があるかわからんな。大丈夫かリュウ?」
「うん!だ…大丈夫だよ!」
「ならいいか。」

離れたラウドの尻尾が少し左右に揺れているのを見て平常心が戻ってきた。
かわいいなあ。尻尾…。

「なぁラウ。一番疲れてるのラウだと思うから俺がベッドじゃなくても大丈夫だぞ?」
「お?気遣いありがとな!俺にはこの毛皮があるから床で寝ても辛くないからいいんだよ?リュウには毛皮がないからなぁ」

ラウドがガハハと笑う姿に癒しを感じた。
さっきまでの心がジェットコースターのようだった心が穏やかになっていく。
やはり獣人は癒しだ。最高だ。目の前で眺めること自体が素敵なことなんだと悟った。

「よし今日はもう休むぞ!」

ラウドは身に着けている武器と防具を外し、下着だけの姿になった。
身に着けているのはTシャツのような上と丈の長いハーフパンツを履いており、
見てもわかる大きさの股間のもっこりがはっきりと見えた。

「うおっ!突然脱ぐなよ!」

とっさに後ろを向き視線を逸らす。
さっき見た光景が脳内に焼き付いて離れない

「はぁ?何言ってるんだ?普通だろ?」
「そう…だよな。ハハハ」

とても眼福でムスコが反応しそうになるのをギリギリで防ぎつつ返事をするも
頭からさっきの光景が消えない。
ありがとうございます…眼福です。と思うのであった。
ラウドは床になり目を瞑る
俺は身に着けている皮の軽鎧を外してベッドに横になり備え付けのタオルをかけた
ベッドの感触はそこまで悪くなく使い込んだマットレスのような硬さだった。
思いのほか疲れていたのかすぐに意識を手放していた。

―。

「ん?少し寒いな…どうするか」

夜もふけった帳の中寒さで目が覚める。
月明かりが部屋を照らしていた。
どうするかな…。
下のカウンターに行ったら追加で毛布とかもらえないかな。
寝ぼけた目をこすりながらベッドからたちあがり部屋の入り口のドアノブをひねった。

「んあ?…どうした?」

ラウドが耳をぴくぴくさせて寝ぼけ眼をこすりながら目を覚ました。

「あぁちょっと寒くてね。したからタオルとかもらえないかなってね」
「そうなのかぁ…ちょっと待てよ」

ラウドが立つとふらふらと俺の方に向かってきて方に腕をかけて体重を乗せてきた。

「一緒に寝ればあったかいぞぉ~」

寝ぼけながら俺をベッドまで腕の力使って導く。
ベッドの前に来ると後ろから抱き着いてるよな形でベッドの上に横になった。
無心で身を任せてベッドに横になった瞬間に状況を理解した。

あれ?これは添い寝じゃないか!?
顔が赤くなりラウドを起こさないよう離れようとするもラウドの腕の力が意外と強く抜けられない。
心臓はドクドクと激しく脈打つ。
獣人さんと添い寝する夢が叶うとは…!!
嬉しさが恥ずかしさを追い抜き幸せに満たされる
背中のもふもふした感触が伝わりラウドの体温も感じる。
とても心地いい暖かさだ。
今度は頭にすりすりと感触が伝わってくる。
ラウドがあごのしたで頭をぐりぐりしていた。

「あぁ…。最高。」

頭の後ろからスピースピーと音が聞こえてラウドが熟睡しているのがわかった。
再度おれは腕からの脱出をあきらめ意識を手放すことにした。

チュンチュン…―。

朝になり日の光のまぶしさに目が覚めた。
結局後ろから抱き着かれて寝ている状況は変わらず、まだラウドは寝ていた。

困ったな…。

腕を外せないか試そうとしたときお尻に硬いモノが当たっていることに気づいた。

ひょっとしてこれはラウドのモノが勃っているよな?
かぁっと顔が赤くなり確認しようと後ろの隙間に手を入れて当たっているモノを探る。
やっぱりラウドのモノだ。触って気づいたが結構大きいんだな。
自分のムスコも反応してしまう。
それに大きくなってから勃つのは初めてだ。
前世より大きくなった自分のムスコは予想を超えた大きさに驚くともに今自分にできることはムスコが収まるのを待ちつつラウドが目座めるのを待つしかないことだと悟り悶々しながらラウドが目覚めるのを待った。

「ふわぁ…あれ?ベッドに寝てるのなんでだ?」
「ラウ起きたか。夜のこと覚えてないのか?」
「なんかあったのか?」
「俺がかけるやつもう一つもらおうと下のカウンターに行こうとしたらそのままベッドに一緒に寝ることになったんだよ」
「そうだったか。全然覚えてないわ。」
「寝ぼけてたからなぁ。それにラウの…その…。」
「ん?あぁ!俺のムスコ当たってるな。」

ラウドは照れ笑いしながら俺を開放しお互いに距離をとる
気まずそうにラウドは自分のムスコを見てはガハハと照れ笑いしながら俺が背になるように方向転換する。

「俺も雄だから勃つ時は勃つんだよ。あはは。少ししたら収まるからちょっと待ってくれな」
「あ…。そうだな!そういえば朝食はついてるんだっけか」
「そうそう。下に食堂があるから受付した時にもらった券を渡したらもらえるんだ。」
「わかった!支度していこうか」

俺たちはゆっくり目に着替え泊まった部屋を後にした。
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