6 / 12
第一章
5話
しおりを挟む
エリザは自分が持っている中でもキレイめの服に着替えて食堂に向かう。
(他にも同じ学校の人が食べに来てるかもしれないからなるべくいい印象をもっと貰えるように、自分が持ってる中ではお高めの服を着てきたけどちゃんと都会の学校に溶け込める服装だよね?!私、変じゃないよね……。)
食堂に向かう階段を下りていると、だんだん不安になってくる。
エリザは目の前の食堂を見て3度瞬きをした。
(え、これってほんとに食堂?私の知ってる食堂じゃないんだけど!高そうなレストランじゃん!私の知っている食堂と一緒にするのはのはおこがましいよ。)
エリザは豪華な雰囲気に圧倒されてなかなか中に足を踏み入れることが出来ない。
「新入生の方?私が一緒に入ってあげようか?」
後ろからいきなり声をかけられ、エリザはびっくりして後ろを振り返る。
そこにはエリザとおなじ黒髪のザ・美少女という感じの少女が立っていた。
「あ、あの~?」
「あ、ごめんね?緊張してた?私は2年生のスーザン・ドイルだ。よろしくね。」
「はぃぃ……。えっと、私は1年のエリザ・シーザーです。今日初めてこの学校に来たので緊張して……。もし迷惑じゃなければご一緒して貰えないでしょうか。」
エリザが恐る恐る尋ねると美少女改めスーザンは笑顔で快諾してくれた。
2人で空いている席に座ると、スーザンはエリザのことをじっと見つめた。
「あの、なんでしょうか……?」
「いや、すまない。君はうさぎに似ているね。小さくて抱きしめたくなるな。」
「はあ。」
スーザンの突然の発言にエリザは驚く。
確かにエリザは身長155センチと小柄で髪もふわふわしているのでうさぎに似ていると言えなくもない。
(えっ、どうしよう。この先輩って女性だよね?!なんでこんな変態じみたこと言うんだろう。なんか変な人に絡まれちゃったのかなあ。)
「おいおい、その辺にしとけよ。新入生が怖がってるだろ。」
エリザとスーザンに割って入ってきたのは短髪のいかにも爽やかな感じの青年だ。
「なんだ、ゴイル、来ていたのか。」
「おう。それより、お前見た目清楚系女子のくせして可愛い女の子見つけると絡むくせやめろよな。おっと、君はまだ俺の事知らないよな。俺はゴイル。スーザンとはただの友達だ。あとこいつちょっと変わってるけど悪いやつじゃないから避けないでやってくれ。」
そう言ってゴイルは微笑んだ。
(うわ~。今度は爽やかイケメンが来たよ。美男美女に囲まれるってなれないから緊張するなあ。ど、どうしよ。)
「あっ、あの!こちらこそよろしくお願いしますっ!!私の方こそ食堂の前で困っていたところを助けてもらったので、全然困ってないです。」
「そっか!それと俺は平民だからそんなにかしこまることないぞ。気楽に行こうぜ。」
そう言ってゴイルはバシッとエリザの背中を叩く。
「はぃ。」
エリザは返事をしたもののいきなり叩かれてびっくりしてつい声が小さくなる。
「ちょっと、ゴイル!何さりげなくセクハラしてるんだ。変態はお前の方じゃないか。」
「セ、セクハラってなあ!俺はただ可愛い後輩を励まそうとしただけだよ!この子なんか緊張してたみたいだし。」
「なんだ。それ言ったら私だって可愛い後輩を励ますために抱きしめようとしただけじゃないか。」
「それが問題だって言ってんだよ!いい加減やめろよな!」
スーザンとゴイルはエリザのことを忘れて言いあいになっている。
エリザが困っておろおろしているところに、また別の人物がやってきた。
(他にも同じ学校の人が食べに来てるかもしれないからなるべくいい印象をもっと貰えるように、自分が持ってる中ではお高めの服を着てきたけどちゃんと都会の学校に溶け込める服装だよね?!私、変じゃないよね……。)
食堂に向かう階段を下りていると、だんだん不安になってくる。
エリザは目の前の食堂を見て3度瞬きをした。
(え、これってほんとに食堂?私の知ってる食堂じゃないんだけど!高そうなレストランじゃん!私の知っている食堂と一緒にするのはのはおこがましいよ。)
エリザは豪華な雰囲気に圧倒されてなかなか中に足を踏み入れることが出来ない。
「新入生の方?私が一緒に入ってあげようか?」
後ろからいきなり声をかけられ、エリザはびっくりして後ろを振り返る。
そこにはエリザとおなじ黒髪のザ・美少女という感じの少女が立っていた。
「あ、あの~?」
「あ、ごめんね?緊張してた?私は2年生のスーザン・ドイルだ。よろしくね。」
「はぃぃ……。えっと、私は1年のエリザ・シーザーです。今日初めてこの学校に来たので緊張して……。もし迷惑じゃなければご一緒して貰えないでしょうか。」
エリザが恐る恐る尋ねると美少女改めスーザンは笑顔で快諾してくれた。
2人で空いている席に座ると、スーザンはエリザのことをじっと見つめた。
「あの、なんでしょうか……?」
「いや、すまない。君はうさぎに似ているね。小さくて抱きしめたくなるな。」
「はあ。」
スーザンの突然の発言にエリザは驚く。
確かにエリザは身長155センチと小柄で髪もふわふわしているのでうさぎに似ていると言えなくもない。
(えっ、どうしよう。この先輩って女性だよね?!なんでこんな変態じみたこと言うんだろう。なんか変な人に絡まれちゃったのかなあ。)
「おいおい、その辺にしとけよ。新入生が怖がってるだろ。」
エリザとスーザンに割って入ってきたのは短髪のいかにも爽やかな感じの青年だ。
「なんだ、ゴイル、来ていたのか。」
「おう。それより、お前見た目清楚系女子のくせして可愛い女の子見つけると絡むくせやめろよな。おっと、君はまだ俺の事知らないよな。俺はゴイル。スーザンとはただの友達だ。あとこいつちょっと変わってるけど悪いやつじゃないから避けないでやってくれ。」
そう言ってゴイルは微笑んだ。
(うわ~。今度は爽やかイケメンが来たよ。美男美女に囲まれるってなれないから緊張するなあ。ど、どうしよ。)
「あっ、あの!こちらこそよろしくお願いしますっ!!私の方こそ食堂の前で困っていたところを助けてもらったので、全然困ってないです。」
「そっか!それと俺は平民だからそんなにかしこまることないぞ。気楽に行こうぜ。」
そう言ってゴイルはバシッとエリザの背中を叩く。
「はぃ。」
エリザは返事をしたもののいきなり叩かれてびっくりしてつい声が小さくなる。
「ちょっと、ゴイル!何さりげなくセクハラしてるんだ。変態はお前の方じゃないか。」
「セ、セクハラってなあ!俺はただ可愛い後輩を励まそうとしただけだよ!この子なんか緊張してたみたいだし。」
「なんだ。それ言ったら私だって可愛い後輩を励ますために抱きしめようとしただけじゃないか。」
「それが問題だって言ってんだよ!いい加減やめろよな!」
スーザンとゴイルはエリザのことを忘れて言いあいになっている。
エリザが困っておろおろしているところに、また別の人物がやってきた。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
身代わりの公爵家の花嫁は翌日から溺愛される。~初日を挽回し、溺愛させてくれ!~
湯川仁美
恋愛
姉の身代わりに公爵夫人になった。
「貴様と寝食を共にする気はない!俺に呼ばれるまでは、俺の前に姿を見せるな。声を聞かせるな」
夫と初対面の日、家族から男癖の悪い醜悪女と流され。
公爵である夫とから啖呵を切られたが。
翌日には誤解だと気づいた公爵は花嫁に好意を持ち、挽回活動を開始。
地獄の番人こと閻魔大王(善悪を判断する審判)と異名をもつ公爵は、影でプレゼントを贈り。話しかけるが、謝れない。
「愛しの妻。大切な妻。可愛い妻」とは言えない。
一度、言った言葉を撤回するのは難しい。
そして妻は普通の令嬢とは違い、媚びず、ビクビク怯えもせず普通に接してくれる。
徐々に距離を詰めていきましょう。
全力で真摯に接し、謝罪を行い、ラブラブに到着するコメディ。
第二章から口説きまくり。
第四章で完結です。
第五章に番外編を追加しました。
追放された悪役令嬢はシングルマザー
ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。
断罪回避に奮闘するも失敗。
国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。
この子は私の子よ!守ってみせるわ。
1人、子を育てる決心をする。
そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。
さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥
ーーーー
完結確約 9話完結です。
短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる