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虚無の国の夢
世界を駆け回って分かったこと。
ここには何も無い。
バケツでもひっくり返したかのような
白とも黒ともつかない色がひたすらに続いているだけ。
建物は愚か、人影も石ころ1つ見当たらない。
そう理解してから
俺の中で得体の知れない違和感が燻っていた。
この正体は一体…
思考を遮るように耳の長い影が視界の隅を駆け抜けた。
それを追いかけては見失う鬼ごっこを
もう幾度となく繰り返している。
遠ざかる影に、問い掛け続けた。
「お前は一体! ここは!
何がどうなってるんだ! どうしてお前は…」
泣いているんだ。
見失った。
匂いすらない世界、自分の声以外何も聞こえない世界。
悔しさが空気を蹴り上げる。
跳ね返る石も空き缶もなく、靴だけが宙を舞った。
ここには何も無い。
バケツでもひっくり返したかのような
白とも黒ともつかない色がひたすらに続いているだけ。
建物は愚か、人影も石ころ1つ見当たらない。
そう理解してから
俺の中で得体の知れない違和感が燻っていた。
この正体は一体…
思考を遮るように耳の長い影が視界の隅を駆け抜けた。
それを追いかけては見失う鬼ごっこを
もう幾度となく繰り返している。
遠ざかる影に、問い掛け続けた。
「お前は一体! ここは!
何がどうなってるんだ! どうしてお前は…」
泣いているんだ。
見失った。
匂いすらない世界、自分の声以外何も聞こえない世界。
悔しさが空気を蹴り上げる。
跳ね返る石も空き缶もなく、靴だけが宙を舞った。
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