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8章
急降下
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「おいしい~♡」
ワインを入れるようなコップに7段の色の層になったスイーツを細長いスプーンですくって食べる。すくった場所によって味が変わるから楽しい。
カラフルなマカロンに手を伸ばし食べると口の中でとろける。
「シャクってなった!」
甘くてうまいぞとコーヒーを飲みながらニコニコしてる海瑠にも勧める。
「どの色がいいかな?しょーちゃん選んで?」
オレは10種類全部のマカロンを皿に乗せてきてたが既に6個も食べちゃってた。残り4個。紫と緑と白と水色。
「う~ん難しい問題だ」 腕組みをして考える。紫は何味だ?緑は抹茶?白と水色も謎い
悩んだ末にオレは緑を掴んで海瑠に差し出した。オレは抹茶は苦くて好きじゃないんだ。
手が伸びてきて受け取るのかと思ったら、オレの手首をつかみそのままパクリと食べてしまった。オレの指まで一緒に唇に吸い込まれる。
「―――――っ!おまっ…」
「おいしいね。しょーちゃんが選んでくれたからすごっく美味しい」
部屋の隅に控えていたメイドさんが見てないふりをしてる…けど顔が赤くなってた。
「すっ、すんなしっ…!バカッ」
恥ずかしくなってオレはあわてて手を振り払い、綿あめの袋を開け食べ始める。お祭りの時しか食べれないりんご飴や綿あめがあるって知ってスゴイ楽しみにしてたんだ。
「それも美味しそうだね。ちょーだいよ」
「やだね。またイタズラする気だろ。お前も自分で取ってくればいいだろ」
プイっとそっぽ向くオレに楽しそうに笑うコイツ。やめろよ人前だぞ……って小声で机の下の足を蹴って注意した。
綿あめ美味しい~なんでこんなに美味しいんだろ?素はただのザラメだろ?魔法かよ。
大きな袋の中のふわふわ甘々の綿あめはあっという間になくなった。もう一度取りに行こうか迷ってるとあの目をした海瑠がオレをじっと見てた。
(まただ―――――オレじゃないアイツを見てる目だ)
オレの口がへの字になり機嫌が急降下しだしたのに気づいた海瑠が目をそらした。
思い出してんだろ?オレじゃないあの天使を。ごまかしたって駄目だ俺にはわかるんだからな。
立ち上がる海瑠が「綿あめもう1ついるでしょ?取ってくるよ」って階段を下りて行った。
ワインを入れるようなコップに7段の色の層になったスイーツを細長いスプーンですくって食べる。すくった場所によって味が変わるから楽しい。
カラフルなマカロンに手を伸ばし食べると口の中でとろける。
「シャクってなった!」
甘くてうまいぞとコーヒーを飲みながらニコニコしてる海瑠にも勧める。
「どの色がいいかな?しょーちゃん選んで?」
オレは10種類全部のマカロンを皿に乗せてきてたが既に6個も食べちゃってた。残り4個。紫と緑と白と水色。
「う~ん難しい問題だ」 腕組みをして考える。紫は何味だ?緑は抹茶?白と水色も謎い
悩んだ末にオレは緑を掴んで海瑠に差し出した。オレは抹茶は苦くて好きじゃないんだ。
手が伸びてきて受け取るのかと思ったら、オレの手首をつかみそのままパクリと食べてしまった。オレの指まで一緒に唇に吸い込まれる。
「―――――っ!おまっ…」
「おいしいね。しょーちゃんが選んでくれたからすごっく美味しい」
部屋の隅に控えていたメイドさんが見てないふりをしてる…けど顔が赤くなってた。
「すっ、すんなしっ…!バカッ」
恥ずかしくなってオレはあわてて手を振り払い、綿あめの袋を開け食べ始める。お祭りの時しか食べれないりんご飴や綿あめがあるって知ってスゴイ楽しみにしてたんだ。
「それも美味しそうだね。ちょーだいよ」
「やだね。またイタズラする気だろ。お前も自分で取ってくればいいだろ」
プイっとそっぽ向くオレに楽しそうに笑うコイツ。やめろよ人前だぞ……って小声で机の下の足を蹴って注意した。
綿あめ美味しい~なんでこんなに美味しいんだろ?素はただのザラメだろ?魔法かよ。
大きな袋の中のふわふわ甘々の綿あめはあっという間になくなった。もう一度取りに行こうか迷ってるとあの目をした海瑠がオレをじっと見てた。
(まただ―――――オレじゃないアイツを見てる目だ)
オレの口がへの字になり機嫌が急降下しだしたのに気づいた海瑠が目をそらした。
思い出してんだろ?オレじゃないあの天使を。ごまかしたって駄目だ俺にはわかるんだからな。
立ち上がる海瑠が「綿あめもう1ついるでしょ?取ってくるよ」って階段を下りて行った。
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