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34.幸福な結婚式
しおりを挟む伯母上の計画通り、俺が正式に立太子することが許されは。
反対意見は合ったが、攻略不可能な大陸を僅か二週間で落としたことが大きかった。
しかも死傷者を出さずに、人質を救出した事が一番の理由だろう。
俺には隠れた兵力があると思われたので、敵に回るよりも味方になった方が良い思いをができると判断したのだろう。
それに立太子するならば血筋よりも聖騎士の称号を持つ者を押す声も大きい。
極めつけ、陰の支配者でもある聖女を敵に回す事はできないのだろう。
こうして俺の立太子が行われた二週間後に婚約式をフッ飛ばして結婚式が行われた。
「いい…すごくいいですわ」
「このフリルがたまりません」
涙を浮かべながら花嫁の控室で滝のように涙を流す二人は手を取り合って感極まっていた。
「この花嫁衣装は私達の最高傑作ですね」
「ええ、春の花嫁と名付けましょう。試行錯誤を繰り返し乙男騎士団の皆さんに協力していただき最高の仕上がりです」
「あの連中に手伝わせたのか!」
「乙女の事は乙女に聞くべきです。彼女達は乙女の事を熟知しております」
いや、あいつ等乙男であって乙女じゃないだろ。
「なんて美しいドレス。でもこの生地は船旅で着たドレスでは?」
「はい、王妃様から送られたドレスの生地を使わせていただきました」
そこは良い案だなジャック。
お前は従者よりも仕立て屋になる方が向いているのではないか?
「ジャック、私の夢を叶えてくださりありがとうございます。お嬢様を世界一美しく幸福な花嫁になっていただくのが夢でした」
「いいえ、これは自分の夢でもあります」
「では私達の夢ですわね」
「そしてこれが夢への第一歩です」
この二人、ここ最近ますます仲が良くなっているな。
ドン引きする程阿吽の呼吸ができている。
こうして二人に暑苦しい程の視線を送られながらも挙式は豪華絢爛に行われた。
その後に見たことがない程華やかな披露宴を行い、サプライズとして帝都の広場の噴水からワインが流れる演出が催された。
ちなみに、演出の計画はジャックらしく。
他の王侯貴族達は自分達の結婚式も頼みたいと言われたようで、新たな事業を行う事となった。
他国の貴賓からもお祝いの言葉を得て、新たな皇太子と皇太子妃誕生を国民からも喜ばれ。
幸福な結婚式を送ることが叶うのだった。
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