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第三章集う光の使者
1船で帰国
クローバー王国にて船を用意してもらい、馬車ではなく船で向かう事になった。
護衛として陸までは海底の使い魔が船を引いてくれることになった。
「オンディーヌ、海は貴女の味方です」
「女王陛下」
「テティア、彼女を頼みますよ」
「お任せください」
オンディーヌ一時帰国は安全を確保する為に、クローバー王国の公爵令嬢でもあるテティア様が同行する事になった。
王族でもある彼女が同行する事で私の身の安全を守ると同時に女王陛下の使いである証を与えられている。
「トランプ王国の情勢は決して良くありません」
「女王陛下、ありがとうございます」
「これをお持ちなさい」
「これは槍ですか?」
「ええ、私の代わりです。きっと貴女を守ってくれるでしょう」
ここまでしてもらい申し訳なく思いながらも受け取る。
「レグルス」
「はい」
「何があろうともその手を放してはなりません。いいですね」
「はい!」
これから待っているのは苦難の道。
国に帰れば罵倒が飛んでくるだろし、それ以上の事にもなりかねないが逃げる事はできない。
「私は巫女として役目を果たします」
「大丈夫ですわ。貴女ならば…いいえ、貴女にしかできないでしょう」
「オンディーヌは必ず守ります」
怖くないと言えば嘘になるけど、耐えて見せる。
そして神殿に向かこの世界の歪みを正さなければならないのだから。
「レグルス、必ず生きて帰って来るんだよ」
「兄上…」
「僕は無力であるが、王太子としてすべきことをする」
見送りに来ていたリュミエールは、政治を行いできる限りの支援をする事を誓った。
「二人で無事帰って来ておくれ」
「はい兄上」
こうして一行は見守られながら国を出ることになった。
「風の動きが荒れ荒しいわ」
船から風を感じながら海を見る。
「オンディーヌ」
「レオ」
「心配事か…」
「はい」
私が国を出た後の事は解らない。
噂ではキャルティ様達は裁判にかけられた後にパークアイ公爵も罪を犯したと聞く。
ただし側近達も罪を問われるたとしか聞いていない。
「貴族派の力は弱体化していますわ」
「テティア様」
「私も詳しくは存じませんが。貴女様に無礼を働いたその他大勢の生徒も無傷とは言えませんが、あの取り巻き達は情状酌量の余地があると言われているのです」
「そうですか」
オンディーヌは既に終わった事をどうこう言う気はなかった。
だけどその一方で気になったのはフェルリスだった。
あの場で何故あんな真似をしたのか、未だに理解ができなかったのだった。
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