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第二章
35.司祭
牢獄から出され神殿に送られる事になった後に向かう神殿。
別名女神アストロスの神殿。
正義の女神が祭られる神殿にて裁かれることになる。
大昔から正義の女神は正義の判決を下し、悪人には裁きを下すと言われている。
しかし、この神殿にリリアーナを晒すことでより悪人にしたて上げるつもりだった。
「しかし大公殿下…万一、アストロスの裁きが下されたら」
「馬鹿な、ただのおとぎ話だ。下らん」
神殿の司祭を買収して、今回の計画に協力させていた。
強欲な聖職者はガイアンに逆らうよりも従った方が良い思いができるので逆らう気はないが、いくら何でも由緒正しき、神殿でこのような大胆な真似をするのには賛同できなかった。
アストロスの裁きが下されれば、どんな目に合うか。
「下等な生き物を始末するだけだ。お前も厄介だと言っていただろう」
「はっ…はい」
リリアーナが帝国に来た所為で、神殿や教会の寄付金が減った事は司祭にとっても痛手だった。
何故から彼は寄付されたお金を自分の懐に入れ、不足部分を国に出させていたのだ。
しかし、リリアーナは教会の寄付をお金ではなく物に買えることにより、寄付金をちょろまかすことができなくなったのだ。
何としてもリリアーナを排除したいと思っていたが聖職者の立場を利用されるとは思わなかった。
(いや、所詮は人間…あんな小娘一人殺した所で)
聖職者としてあるまじき考えをする司祭は前司祭を殺して今の地位についており、ガイアンの助けで今も置きな顔ができていた。
故にガイアンの失脚は自分が追放の身になる事を意味していた。
「ただ、問題なのは…どうやって暴れ竜を支配するのです」
「フンっ、空腹の前に獲物をチラつかせ、逆鱗に攻撃させる。そうすれば暴れて小娘を食い殺すだろう。ついでに見物に来ている民も食い殺せば一石二鳥だ」
「はっ…はぁ」
「あらかじめ私の手の者は避難させ、あれの部下やあれを支持する者がいかに愚かか教えてくれよう」
イサラを完全に失脚させるには支持する貴族や女官達も最悪な形で始末しないといけない。
その為にも暴れ竜を使って神殿事破壊させ血の雨を降らせようと言う作戦だった。
そして、混乱に乗じてガイアンとパイドラが事態を納めれば誰も文句は言えないと思った。
「さぁショーの始まりだ」
「はい」
時間となり神殿に晒されるリリアーナは大勢の前に立たされた。
罵倒を浴びせられ非業の死を遂げるだろうとガイアンは予測したのだった。
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