冷遇ですか?違います、厚遇すぎる程に義妹と婚約者に溺愛されてます!

ユウ

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序章

5.悪役令嬢(仮)の役目

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とりわけ問題ないと思っていた。
でも、私が八歳の頃に事態は急変したのだった。


ここが剣と魔法のファンタジーだけの世界ならまだいい。
でも、この世界が物語になっているとしたら、平和に過ごすなんて不可能だった。

特に高位貴族という立場故に、王族とは切っても切れない縁がある。
王家に何かあれば、我が公爵家もドボンだと言うわけだ。

そのドボンになるポジションに私がいた。

それは、私が悪役令嬢(仮)に転生したからだ。
ちなみに悪役令嬢は複数存在しており私だけではない。

私の場合はモブに近い悪役令嬢。
後に婚約者を横からかっさわれる役回りなのだけど。


この世界は前世で流行った乙女ゲームの負けヒロインの立場だった。
乙女ゲームでは悪役令嬢はヒロインの敵として立ちはだかるのだが、最後はヒロインに負けて舞台を退場と言う形になるのだが、そこで終わらない。


権力を欲する強硬派の貴族はあの手この手で妨害し、ついでにヒロインに陰湿な嫌がらせをしていたのがエリーゼと言う事になっている。

そう、エリーゼは注意こそしても嫌がらせはしてない。
実際嫌がらせをしていたのは他の令嬢で、婚約者を寝取られたエリーゼの為にしたのだと、最後は罪擦り付けられる。

他の生徒からは、自分が指示してなくても、公爵令嬢ならば止めるように言うべきではないかと言われ、結局責任を押し付けらるのだ。


後から解ったけど主犯はマリアンヌ。
ただし、彼女も意地悪した程度と、後は高位貴族としての誇りと責任がそうさせたようだ。

プレイ側からすればムカつくとも思うが、通常平民と貴族では立場が違い過ぎる。
だからこそ礼節を重んじない平民の態度が悪ければ貴族側からすれば許せないだろうし、だからと言って攻略対象達は己の立場を忘れ恋に溺れて、他人を傷つけて良い訳がない。


ゲームならエンディングを迎えてハッピーエンドかもしれないけど。
現実ならその後はどうなるのか。


冗談じゃない。
国が沈むし、何よりヒロインの逆ハーレムルートになって行けば最悪の結末が待っている。


貴族達の恋愛ゲームの所為で平民達の生活が脅かされるなんてあってはならない。

そこで私は考えた。
こうなったら私が悪役令嬢にならないようにすればいいと意気込んだのだが。


努力するまでもなく私は悪役令嬢の器はなかった。

悪役令嬢とは淑女の鑑。
どう考えても無理だろと思いながらも努力したが…人間身の丈に合わない事はするものじゃない。

基本水準スペックが低すぎたのだ。
その代わり令嬢としての素質は妹のマリアンヌが受け継いだ。


けれど、今の所特に問題ない。
何よりゲーム上ならば私は王子と婚約をすることになっている。

でも、今の所は婚約話がまだ出ていない。
逆に、マリアンヌに婚約話が殺到してしまっているのが現状だ。

おこぼれで話は来ているとマリアンヌが態々教えてくれた。


悪役令嬢にはなりたくないけど、公爵家に泥を塗るのはいただけない。
ならばお飾り婚約者として大人しくして、ヒロインを支援する立場に回ればいいのではないか?

そう考えるようになったのが今の現状だ。
その所為で別の問題も生じてしまっているのだった。


とりあえず幼少期は静かに過ごそう。
そして家族を守るべく今から備えようと考えていた。

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