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序章~出会い
3.代理人
しおりを挟む満たされた気分で満足した私は、悪い癖が出てしまいました。
「ハッ!」
何をしているのでしょう!
「お客様、従業員が誠に申し訳ありませんでした」
長身の男性が頭を下げられるも私もついでしゃばってしまった。
「従業員が行き届かず、誠に申し訳ありませんでした」
「いいえ、私の方こそしゃしゃり出て申し訳ありません」
あれ?
隣にいる男性は何処かで会った事が…。
いいえ、気のせいですね。
「それで…依頼をお願いしたいのですが」
「どのような事でもお任せください」
「では腕の良い弁護士を紹介していただけますでしょうか」
「はい?」
三人そろって私を見ながら首を傾げられてしまったので大雑把に説明をした後に依頼をすることにした。
「それは…なんというか」
「弁護士を紹介していただきたいのです。最悪の場合裁判も辞さないので」
「しかし、相手側と裁判となると時間とお金がかかりますよ?」
「時間はそうかかりません。相手が不利になるのは明白です。万一なったとしても勝算はございますので」
そう言いながら私はここに来るまでに急いでかき集めた書類を見せる。
「遺産を引き継ぐには法律があります。いざ裁判になった場合にはこちらを提出し、こちらが有利になるように働きかけます。万一弁護士をお金で雇った場合も想定しています」
「これ程の証拠を」
「下準備は大事です。備えあれば憂い無し」
負ける商談はしない主義です。
どんな時も必ず勝てる勝負を挑まなくてはなりません。
「解りました。我が商会の贔屓の弁護士を紹介します」
「ありがとうございます。私はレティシア・クラーラと申します」
「ケネシー・アスガルトです」
「従者のマーク・サンドニアです」
こうして私は弁護士を紹介してもらい代理人を立てることで新居は私の取り分は返金してもらい、尚且つ結婚資金と支度金を返金してもらう手続きをしたのでした。
ただし、支度金は既に使ってしまいすぐに返金することはできないとの事で代わりに所有している土地を見返りとして、足らず私の建て替えという事になった。
その件に関しては随分と騒がれたが、非があるのはあちら側なので責めるのは間違いだ。
「申し訳ありません。本来ならば慰謝料も請求すべきなのですが」
「いいえ、十分です。それに、早く縁を切りたかったので」
正直慰謝料に関してはそこまで期待していなかった。
逆に慰謝料を払えと騒ぎ、私を悪女にして悲劇のヒロインぶられるのは驚いたけど。
「しかし、代金に見合わない土地ですし」
「いいえ、あの土地は価値があります。とは言えその価値ある物にするには少し手を改善しなくてはなりませんが」
価値あるものにするには少し時間がかかりますが、必ず物にしてみせます!
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