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第一章婚約破棄事件
16.厄日
しおりを挟む偉大なる副ギルド長様。
貴女様は預言者でしょうか?それも先読みの巫女様でしょうか?
「久しぶりだなレティシア!」
先日言われた言葉が思い出されます。
厄介ごとと言うのは順風満帆な頃にやって来るのですね。
「勝手に入らないでください!」
「気にするな」
「「「いや、気にするのはアンタだろ!」」」
商会員達がの心が一つになりました。
勝手に商会に乗り込んで来たのですから皆さんの発言は最もです。
「本日はどのようなご用件でしょうか。あいにく、夫は留守にしておりますので用件は妻の私が仰せつかりますわ」
「レティー、俺とやり直そう!」
「失礼ですが、そのような呼び方はお止めください」
「何故だ俺と君は婚約をした仲で…」
非常識極まりない男。
十年前に何をしたか覚えていないのかしら?
まぁ、私はとっくに過去にしていますが。
「このクソ男!奥様になんて無礼な」
リゼットが塩を掴み、投げました。
「今すぐ出て行きな!」
ヴィルマも珍しく乱暴な口調で、背後にいるマークは止めることもなくロープを取り出しました。
「その口を閉じなさい。伯爵夫人であり、我がブリリアント商家の副会長である奥様に無礼を働く事は許しませんよ」
「なっ…俺は彼女の婚約者だぞ」
「ええ、元ですよね?結婚直前で他の女性に乗り換えて、遺産もすべて奪い新居までも奪って身一つで奥様を追い出した最低のクズでしょう?」
「なっ…」
「有名は話です。ちなみに当時立ち会った弁護士は我が商会から紹介した弁護士ですが?」
さらりと言い放つマークは相当怒っていました。
基本、商人としての顔を持っていますが、根は優しい故に許せないのでしょう。
「ですが、感謝しております」
「マークさん!何を…」
「リゼット、私は彼が愚かにも奥様に手を出す前に手放してくださったおかげで旦那様は素晴らしい奥様に出会えたのです。優れた才をお持ちでありながら人望も厚く、我が伯爵家の救世主となる方を」
救世主とはどういうことかさっぱりわかりません。
「旦那様は商人貴族故に、高位貴族から悪評が立っていました。女性関係にも苦労して結婚することも拒まれていました。寄って来る女性は寄生虫だしたし」
「マークさん」
笑顔ながら酷い事を言いますわね。
確かに社交界に限らず旦那様はモテモテですので否定しません。
「ですが、そんな女性ではアスガルト伯爵家の女主人は務まりません。家を守りながら盛り立て、商会んおパイプ役を担える方が望まましかった…奥様はまさかに理想です。素晴らしいお子息、ご息女を産んでくださいました。これ以上の方がいましょうか」
そんな風に思っていたのね。
結婚して子供を産んだ時は、マークとヴィルマは泣いていました。
そんなに嬉しかったんですね。
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