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34.私はヒロイン~ナターシャside①
「君達は退学処分だ」
どうしてこうなったの?
私はお姫様だったのにどうしてこうなったの?
私が前世の記憶を思い出したのは下町で貧しい暮らしをしていた頃。
ここが乙女ゲームの七色の宝石を君に、略してナナイロのヒロイン。
ナターシャ・カントリーに転生した事に気づいた。
前世では平凡な日々を送っていた私はゲームの世界に転生してラッキーだった。
聞けば私の父親は貴族。
母親は私が赤ん坊の頃に死んで叔母に引き取られていたけど。
その叔母の元で暮らしていたけど、父親が私を引き寄りたいと言うので二つ返事で了承した。
叔母は引き留めていたけど。
「ナターシャ、考え直しておくれ。お前には貴族の生活は」
「嫌よ!実の父親が迎えに来たのよ。家族は一緒に暮らすべきじゃない?こんなしみったれた生活沢山よ」
「ナターシャ…」
こんな貧乏じみた生活私には相応しくない。
「カトリーヌも早くここを出た方が良いわよ。じゃないと一生惨めな暮らしをする事になるわよ」
「ナターシャ酷い!」
私の義妹であるカトリーヌは何が嬉しいのか、いつもニコニコして母さんの手伝いをしていた。
着る物だって古着なのに。
稼いだ少ないお金は使わず母さんの為に使う馬鹿な子だった。
こんな生活をしていても幸せにならないわ。
欲しい物は手を伸ばさないと。
「待っておくれナターシャ!」
「母さん!」
私はヒロインよ。
悪役令嬢を踏み台にして幸せになるの。
そのために必要ない物は捨てるわ。
待っていて王子様!
私は男爵家に迎え入れられた後に実父には温かく迎えられた。
だけど義母は冴えない女で極力関わりたくなかったので何かと理由をつけて交流をするのは避けた。
やれ貴族の令嬢としての嗜みだと言って来たけど。
淑女教育が厳しいからお父様に泣きつけばすぐにあの女は大人しくなったわ。
その内、使用人も私を妬んで苛めていると思ったのか私の味方になった。
そして運命の日。
私はゲームの舞台となる学園に時季外れの転入生となることになった。
「君が噂の転入生だね?初めまして、僕は…」
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「はい」
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きっと私に嫉妬しているのだろうと思って特に気にも留めなかった。
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