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old taste 2-10
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店に入って改めて明るい所で竹川を見て、びっくりした。
一ヶ月ぶりに会った竹川は、やつれてボロボロだった。
「何やってたらたった一月でこんなミイラみたいになるんですか!!?」
「いや、その、ちょっと・・・」
「拒食症の域ですよ?!コレ!」
いきなり重いもの食べさして大丈夫かぁ?…と悩んだ末、とりあえず自分の賄い様に冷凍しておいたミネストローネを温めて出す。
「まず、コレで体温めて下さい。」
「…美味しい…」
「そりゃ良かった。」
言いながら、食欲は有るのを確認して、ひと月前に約束した、超甘口カレーの用意をする。
「研究員なんて良い給料もらってるんだろうに、この一ヶ月何食べてたらそんなボロボロになるんですか?」
ため息まじりに質問する俺に、0点の答案用紙が親に見つかった子供みたいな様子の竹川が
「研究で忙しかったのもそうなんですけど、少し痩せようかなとか思って…」
「必要ないだろぅ!それ!むしろ着けるべきだろそこは!」
筋肉とか脂肪とか筋肉とか脂肪とか!
ガチで突っ込む。
「でも…」
「でも何?」
言いかけて下を向いてしまう竹川。
しょうがねぇなぁ…もう…
俺はキッチンを出て、カウンターの竹川の隣に座って、竹川に俺の方を向かせる。
手触りの良い前髪を掻き揚げてやってから、両手で痩けた頬を包んでやりながら言いふくめる。
一ヶ月ぶりに会った竹川は、やつれてボロボロだった。
「何やってたらたった一月でこんなミイラみたいになるんですか!!?」
「いや、その、ちょっと・・・」
「拒食症の域ですよ?!コレ!」
いきなり重いもの食べさして大丈夫かぁ?…と悩んだ末、とりあえず自分の賄い様に冷凍しておいたミネストローネを温めて出す。
「まず、コレで体温めて下さい。」
「…美味しい…」
「そりゃ良かった。」
言いながら、食欲は有るのを確認して、ひと月前に約束した、超甘口カレーの用意をする。
「研究員なんて良い給料もらってるんだろうに、この一ヶ月何食べてたらそんなボロボロになるんですか?」
ため息まじりに質問する俺に、0点の答案用紙が親に見つかった子供みたいな様子の竹川が
「研究で忙しかったのもそうなんですけど、少し痩せようかなとか思って…」
「必要ないだろぅ!それ!むしろ着けるべきだろそこは!」
筋肉とか脂肪とか筋肉とか脂肪とか!
ガチで突っ込む。
「でも…」
「でも何?」
言いかけて下を向いてしまう竹川。
しょうがねぇなぁ…もう…
俺はキッチンを出て、カウンターの竹川の隣に座って、竹川に俺の方を向かせる。
手触りの良い前髪を掻き揚げてやってから、両手で痩けた頬を包んでやりながら言いふくめる。
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