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ルークの初恋 4ー3

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『そりゃそうさ、僕たち妖精は術者の心の欠片から作られるんだから、を作った瞬間の術者が記憶してる事で、強く思った事は僕ら妖精に反映されるのさ、君、妖精を作れるくせにそんな事も知らなかったのかい?』
「俺が教わったのは作り方だけで、俺妖精の作り方を教えてくれた人は細かいことは教えてくれなかったんだよ」
『なんだいそれ、危ない教え方だなぁ。ルークがへっぽこ魔術師だから良いけど、魔力の多い人間にそんな教え方したら大変な事が起きるかも知れないじゃないか、妖精は使いようによっては人だって殺せるんだよ?』
「そんな凄い『妖精』作れる見込み無いから教えなかったんだろ」
拗ねたようルークが言うと『ルー』はケラケラと笑った。
『まぁまぁ、そう意気消沈しないで、コレあげるからさ』
爆笑したのは自分のクセに、悪びれもせず『ルー』は他人事のようにルークを慰めながらポケットから油紙に包まれた人差し指の爪位の固まりを出してルークに渡した。
「・・・飴?」
『何か、有名な咳止め粉薬を混ぜ込んだ飴なんだって、僕の作者が年中喉痛めてるって言ったら風邪じゃなくても喉荒れにはよく効くからって一個くれた』
「お前・・・理由まで話してないだろうな、俺が送り主とかも言っちゃだめだぞ」
『ヤだなぁ。さすがに自分の主人が年中夜中に男に突っ込まれて鳴かされ過ぎて声が出なくなるなんて言えないよ。そういうのは僕のキャラじゃないもん』
「俺の前でも言うな!」
あせるルークの叱咤等毒吹く風で『ルー』はもう一度ルークに先の問いを問いかけた。
『それで、何でなんだい?なんでシャルレ姫があの夜のジェイドだって信じたんだい?ジェイドなんてはいて捨てるほどよくある名前じゃないか』



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