傲慢エルフと変態キメラ Vo1

すずひも屋 小説:恋川春撒 その他:せつ

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◇マヤ

花街ヴィオモラ8

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それは是非ともお相手願いたいな。
似顔絵のマヤは大してガルフの好みでは無かった。
何というか花が無い、不細工というワケではないがとにかく瞳の形が縦長な事以外すべての作りが地味なのだ。
噂のドラゴンと人間のハーフとやらは大層美しい見た目をしているとの事なのでこのマヤという娼夫ではないだろう。
しかし態々ヴィオモラに夜を買いに行くほどの男たちを五人以上も相手にして未だ余裕が有るとは、同じ夜の営みが情熱的な同族エルフを相手にした時も正直気が済むまでヤれた経験なんて数える程しかない体力魔人のガルフにはうってつけの相手ではないか。
久しぶりに全力で発散できるかも知れない。
それに、この案内人はもうめぼしい情報は持っていない様だし一説にはドラゴンよりも寿命が長いとされる蛇族の血のせいか一体何年娼夫をしているのかも曖昧な記録しか残っていない彼なら何か違う情報の糸口を持っているかも知れない。
ガルフはそう考えを巡らせて今夜の相手をマヤにしようと決めた。
上手く捕まえられればの話だが。
「噴水のサキュパスと言われているという事は噴水前で客をまっているのかな?」
ちょっと複雑な表情をして案内人は首を振った。
「いや、サキュパスが客を取っているのはいつもそこの大通りを三本奥に行った所にある安い飲み屋街の『虹クジラ亭』っていう宿付き飲み屋だ。赤ずきんは最初の一杯と突き出しが無料なんだよ。」
そう言って案内人は地図を出す。
ヴィオモラはガルフが通ってきた大通りが町を二つに分断する様に港まで走っておりその両脇を何本もの大小の道が網目の様に走っている。

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