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◇マヤ
教会8
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その様子を見てガルフの片眉が上がる。
一つの舞台が終わる度にさっきからずっと同じ現象が起きているのだ。
舞台は演劇が本番の為、前座のショーはごく短い。
舞台の演者が入れ替わる度に、それに合わせて観客も必ずと言って良い程、多い時には10名以上入れ替わっていた。
最初はショーを終わらせた歌手や赤ずきんの贔屓客が、次にショーを行う者達のファンの為に席を空けたのかと思ったが、中座する客の90パーセント以上が仮面を被っていたり何枚も重ねたベールで顔を覆って素顔を隠しているのが気になる。
しかも殆どの者が中座したままでメインの演劇を見に戻って来ない。
『何かある』と感づき、中座した仮面客の後を追おうとした所で、行く手を遮る様にザラキア教会の年若い宣教師がガルフの隣に腰かけた。
美しい男だった、人間と・・何かの血が混ざっているのか髪の色が白で所々に、南国の天気の良い浅瀬の海の様な美しい、透明感の有る水色の束が混ざっている。
瞳の色は珍しく、一つの瞳が真ん中でくっきりと紫と金色に真ん中で分かれている。
派手な色合いだが、ガレイア教会の職員は嗜好としての自身への染色は禁止されているので恐らく生来の色なのだろう。
宣教師は己の魅力を分かっている様で長い髪のサイドを飾り編みをして後ろに一つに纏め、編んだ部分に美しい色の魔石を雫型にカットした小さな飾りをいくつも散らしている。
一歩間違えば軟派に成りそうな装飾を、宣教師当人の意思の強そうなキリリとした眉が見る者の安心感を作り出し、与える印象を神々しさへと昇華していた。
教えを説く為に教会の檀上に上がる時はさぞやご婦人方を始め男性が恋愛対象である者達が心奪われる事だろう。
「本番の演劇はもう直ぐ始まりますよ?初めていらした方ですよね?驚かれたでしょういくらヴィオモラとは言えこの出し物では。」
一つの舞台が終わる度にさっきからずっと同じ現象が起きているのだ。
舞台は演劇が本番の為、前座のショーはごく短い。
舞台の演者が入れ替わる度に、それに合わせて観客も必ずと言って良い程、多い時には10名以上入れ替わっていた。
最初はショーを終わらせた歌手や赤ずきんの贔屓客が、次にショーを行う者達のファンの為に席を空けたのかと思ったが、中座する客の90パーセント以上が仮面を被っていたり何枚も重ねたベールで顔を覆って素顔を隠しているのが気になる。
しかも殆どの者が中座したままでメインの演劇を見に戻って来ない。
『何かある』と感づき、中座した仮面客の後を追おうとした所で、行く手を遮る様にザラキア教会の年若い宣教師がガルフの隣に腰かけた。
美しい男だった、人間と・・何かの血が混ざっているのか髪の色が白で所々に、南国の天気の良い浅瀬の海の様な美しい、透明感の有る水色の束が混ざっている。
瞳の色は珍しく、一つの瞳が真ん中でくっきりと紫と金色に真ん中で分かれている。
派手な色合いだが、ガレイア教会の職員は嗜好としての自身への染色は禁止されているので恐らく生来の色なのだろう。
宣教師は己の魅力を分かっている様で長い髪のサイドを飾り編みをして後ろに一つに纏め、編んだ部分に美しい色の魔石を雫型にカットした小さな飾りをいくつも散らしている。
一歩間違えば軟派に成りそうな装飾を、宣教師当人の意思の強そうなキリリとした眉が見る者の安心感を作り出し、与える印象を神々しさへと昇華していた。
教えを説く為に教会の檀上に上がる時はさぞやご婦人方を始め男性が恋愛対象である者達が心奪われる事だろう。
「本番の演劇はもう直ぐ始まりますよ?初めていらした方ですよね?驚かれたでしょういくらヴィオモラとは言えこの出し物では。」
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