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マダニ感染症SFTS、国内初の人から人への感染確認

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マダニ感染症SFTS、国内初の人から人への感染確認
国立感染症研究所は2024年3月19日、マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の人から人への感染例を国内で初めて確認したと発表しました。

感染経路

発表によると、感染したのは20歳代の男性医師です。2023年4月にSFTSと診断された90歳代の男性患者を担当し、死亡後に点滴を外す処置などを行いました。その9日後に38度の発熱などの症状が出て、SFTSと診断されました。

遺伝子検査

死亡した男性と医師のウイルスの遺伝子を調べたところ、同一と考えられたため、人から人への感染と判断されました。医師の症状は軽快しています。

過去の事例

SFTSの人から人への感染例は、中国や韓国では報告されています。

厚生労働省の見解

厚生労働省は、「SFTSはマダニからの感染が基本で、人から人への感染は簡単には起きない。ただ、患者の血液や体液に触れる可能性がある医療従事者は感染対策を徹底する必要がある」とコメントしています。

今回の事例における注意点

今回の事例では、感染した医師は処置時にマスクや手袋は着けていたものの、ゴーグルは着用していませんでした。医療従事者は、SFTS患者の診療を行う際には、マスク、手袋、ゴーグルなどの感染対策を徹底する必要があることが改めて示されました。

今後の対策

厚生労働省は、医療従事者向けの感染対策の徹底を呼びかける一方、SFTSに関するさらなる調査研究を進めていくとしています。

参考情報

国立感染症研究所: https://www.niid.go.jp/niid/ja/sfts/3143-sfts.html
厚生労働省: https://cs.wikipedia.org/wiki/Nemoc_SFTS
マダニ感染症SFTSについて

SFTSは、マダニに刺されることで感染するウイルス感染症です。主な症状は、発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、リンパ節腫脹、出血傾向などです。重症化すると、死亡することもあります。

マダニは、春から秋にかけて活発に活動します。山林や草むらなど、マダニが生息する場所に行く際には、肌の露出を控え、長袖・長ズボンを着用するなどの対策が必要です。

また、マダニに刺された場合は、無理に引き抜かずに、医療機関で適切な処置を受けることが重要です。
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