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第1話 「ソウル・ドラキュラ」
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第1話 「ソウル・ドラキュラ」
「ソウル・ドラキュラ!」
おばあちゃんの声が玄関まで響いた。
リビングのテレビでは、YouTubeの懐メロチャンネルが再生されている。
画面の中、70年代のステージ。黒いマントにサングラスの男が、指をパチンと鳴らして踊っていた。
――Hot Blood「Soul Dracula」。
おばあちゃんは、ステップを踏みながら嬉しそうに体を揺らしている。
「ほら、ルイ! この曲、昔めっちゃ流行ったのよ!」
「おばあちゃん、朝からテンション高すぎ」
「ハロウィンでしょ? 血が騒ぐのよ」
「……それ、洒落になってないから」
類は笑いながらリュックを背負う。
カーテン越しの光が、ほこりを金色に照らしていた。
台所からは柚子味噌の香り。
甘じょっぱくて、ちょっと焦げた匂い。
おばあちゃんは鍋を火からおろしながら、ステップを止めずに言った。
「今夜は渋谷行くの?」
「うん。友達と、ちょっと見に行くだけ」
「人多いでしょ。気をつけてよ」
「わかってる」
「……あんた、仮装しないの?」
「うーん、今日はパス。見る側でいいかな」
「つまんないわねぇ。じゃあ代わりに、私が仮装する!」
「え、するの!?」
おばあちゃんは笑いながら、赤いマントを羽織って見せた。
「どう? “グランマ・ドラキュラ”」
「最高。てか、似合いすぎ」
類は腹を抱えて笑った。
そのとき、曲がちょうどサビに入った。
――♪Soul Dracula~ Ha ha ha ha~
おばあちゃんは腕を伸ばし、軽やかにターンした。
「おばあちゃん、めっちゃノリノリだね」
「だって、ハロウィンは年に一度よ。ルイ、笑って行きなさい。
笑ってる人には、いい出会いがあるの」
「ふふ……ありがとう」
「今日は素敵な夜になるかも。いってらっしゃい」
その言葉に、類は軽く手を振って家を出た。
まさか、あんな夜になるなんて――思ってもいなかった。
*
夕方の渋谷は、もう熱を帯びていた。
駅前からスクランブル交差点にかけて、仮装した若者たちが溢れている。
魔女、警官、アニメキャラ、ゾンビ、そして吸血鬼。
スピーカーからは低音のビートが響き、街全体が心臓のように脈打っていた。
「人、多っ……」
類は汗ばんだ手でスマホを握りしめた。
「カズ、どこー?」
電話しても、通じない。
人の波に押されて、まるで漂流しているみたいだ。
鼻をかすめる甘い香水、汗、アルコール、綿菓子の匂い。
目の前ではゾンビが叫び、背後では誰かが笑っている。
その混沌が、息苦しいほど眩しかった。
「……写真でも撮るか」
類はスマホを構えた。
画面の中で、仮装した群衆がカメラ目線で笑う。
けれど、その隙間に――一瞬、赤い影が見えた。
黒い外套、背の高いシルエット。
人混みの中で、ただ一人だけ静止している男。
「……あれ?」
ズームしても、ピントが合わない。
赤い瞳のようなものが、カメラ越しに光った気がした。
「気のせいか」
類は笑って、スマホを下ろす。
でも、背中の奥がざわめいた。
まるで――見られている。
「……誰か、見てる?」
振り向く。
だが、視界は仮装した人々で埋まっていた。
ドラキュラも、デビルも、骸骨も、みんな笑っている。
“仮面の街”とは、こういうことかもしれない。
「はは……雰囲気に飲まれてるだけだ」
類は笑いながら、群衆に溶け込んだ。
*
夜十時。
渋谷の空気はさらに熱くなり、道玄坂のあたりは人でぎっしり詰まっていた。
路上ライブの音が混ざり、クラブの低音が響き、
焼きとうもろこしの煙が、秋の夜気をくすぐった。
「……やっぱ帰るかな」
類は信号待ちの列に並んだ。
青に変わる。
渡ろうとした瞬間、目の前に――黒いマント。
「……!」
ぶつかる寸前、男の腕が類の肩を押さえた。
「危ないよ」
低い声。
驚いて顔を上げた瞬間、息が止まった。
血のように紅い瞳。
整いすぎた顔立ち。
肌は雪のように白い。
「……あ、すみません」
「謝らなくていい。君の方が、少し迷ってるだけだ」
「え?」
「渋谷は広い。迷子になる者ほど、美味しそうに見える」
「……え、今なんて?」
男は軽く笑った。
「冗談だよ。僕はヴァン。君は?」
「……類です」
「ルイ」
その名を呼ぶ声が、妙に心地よかった。
「友達とはぐれたの?」
「はい。ていうか、なんでそんなに……」
「目が?」
「……はい」
「夜目が利くんだ。生まれつき、暗闇に慣れてる」
言葉が、どこか違う響きを持っていた。
口調は丁寧なのに、まるで心を覗かれているようで、落ち着かない。
それでも、目が離せなかった。
「ヴァンさん……仮装、すごいリアルですね」
「仮装?」
「ドラキュラでしょ?」
「君は、そう見えるのか」
「え?」
「なら、そういうことにしておこう」
笑ったとき、月明かりに白い牙がのぞいた。
「じゃあ、どこまで送ろうか。夜は危ない」
「え、いいです! 全然、大丈夫なんで」
「そう言う人ほど、帰ってこない」
「は……?」
「君も感じているだろう、この夜の熱。
渋谷の血管を流れる音。
誰もが何かを失くして、何かを得ようとしてる」
男の声が、鼓膜の奥を撫でるように響く。
人の声じゃない。
音そのものが甘く、危険な香りをしていた。
「君は、選ばれたんだよ」
「……選ばれた?」
「そう。僕に、見つけられたんだ」
類は一歩、後ずさる。
でも、逃げられない。
足が地面に縫いつけられたみたいに動かない。
ヴァンの瞳が、闇を引きずり込む。
「怖い?」
「……少し」
「いい顔だ」
男は微笑み、指先で類の頬をなぞった。
冷たいのに、熱を帯びている。
心臓がドクンと鳴るたび、その音がヴァンに伝わっている気がした。
「君の血の音、よく聞こえる」
「な……に言って」
「怖がらなくていい。痛みよりも、先に快楽が来る」
「やめ――」
「目を閉じて。すぐ終わる」
ヴァンの唇が、首筋に触れた。
冷たい。
でも次の瞬間、熱が走る。
呼吸が止まり、世界が遠のく。
鉄の味。
甘く、苦い。
涙がこぼれた。
――そのとき、頭の奥で“ソウル・ドラキュラ”のサビが鳴った。
おばあちゃんの笑顔。
「今日は素敵な夜になるかも。いってらっしゃい」
その言葉が、血のように胸に滲んだ。
「……おばあちゃん」
呟いた声は、もう彼の指の中で溶けていた。
ヴァンの囁きが、遠くで響く。
「そうさ。これは“素敵な夜”のはじまりだよ、ルイ」
(つづく)
「ソウル・ドラキュラ!」
おばあちゃんの声が玄関まで響いた。
リビングのテレビでは、YouTubeの懐メロチャンネルが再生されている。
画面の中、70年代のステージ。黒いマントにサングラスの男が、指をパチンと鳴らして踊っていた。
――Hot Blood「Soul Dracula」。
おばあちゃんは、ステップを踏みながら嬉しそうに体を揺らしている。
「ほら、ルイ! この曲、昔めっちゃ流行ったのよ!」
「おばあちゃん、朝からテンション高すぎ」
「ハロウィンでしょ? 血が騒ぐのよ」
「……それ、洒落になってないから」
類は笑いながらリュックを背負う。
カーテン越しの光が、ほこりを金色に照らしていた。
台所からは柚子味噌の香り。
甘じょっぱくて、ちょっと焦げた匂い。
おばあちゃんは鍋を火からおろしながら、ステップを止めずに言った。
「今夜は渋谷行くの?」
「うん。友達と、ちょっと見に行くだけ」
「人多いでしょ。気をつけてよ」
「わかってる」
「……あんた、仮装しないの?」
「うーん、今日はパス。見る側でいいかな」
「つまんないわねぇ。じゃあ代わりに、私が仮装する!」
「え、するの!?」
おばあちゃんは笑いながら、赤いマントを羽織って見せた。
「どう? “グランマ・ドラキュラ”」
「最高。てか、似合いすぎ」
類は腹を抱えて笑った。
そのとき、曲がちょうどサビに入った。
――♪Soul Dracula~ Ha ha ha ha~
おばあちゃんは腕を伸ばし、軽やかにターンした。
「おばあちゃん、めっちゃノリノリだね」
「だって、ハロウィンは年に一度よ。ルイ、笑って行きなさい。
笑ってる人には、いい出会いがあるの」
「ふふ……ありがとう」
「今日は素敵な夜になるかも。いってらっしゃい」
その言葉に、類は軽く手を振って家を出た。
まさか、あんな夜になるなんて――思ってもいなかった。
*
夕方の渋谷は、もう熱を帯びていた。
駅前からスクランブル交差点にかけて、仮装した若者たちが溢れている。
魔女、警官、アニメキャラ、ゾンビ、そして吸血鬼。
スピーカーからは低音のビートが響き、街全体が心臓のように脈打っていた。
「人、多っ……」
類は汗ばんだ手でスマホを握りしめた。
「カズ、どこー?」
電話しても、通じない。
人の波に押されて、まるで漂流しているみたいだ。
鼻をかすめる甘い香水、汗、アルコール、綿菓子の匂い。
目の前ではゾンビが叫び、背後では誰かが笑っている。
その混沌が、息苦しいほど眩しかった。
「……写真でも撮るか」
類はスマホを構えた。
画面の中で、仮装した群衆がカメラ目線で笑う。
けれど、その隙間に――一瞬、赤い影が見えた。
黒い外套、背の高いシルエット。
人混みの中で、ただ一人だけ静止している男。
「……あれ?」
ズームしても、ピントが合わない。
赤い瞳のようなものが、カメラ越しに光った気がした。
「気のせいか」
類は笑って、スマホを下ろす。
でも、背中の奥がざわめいた。
まるで――見られている。
「……誰か、見てる?」
振り向く。
だが、視界は仮装した人々で埋まっていた。
ドラキュラも、デビルも、骸骨も、みんな笑っている。
“仮面の街”とは、こういうことかもしれない。
「はは……雰囲気に飲まれてるだけだ」
類は笑いながら、群衆に溶け込んだ。
*
夜十時。
渋谷の空気はさらに熱くなり、道玄坂のあたりは人でぎっしり詰まっていた。
路上ライブの音が混ざり、クラブの低音が響き、
焼きとうもろこしの煙が、秋の夜気をくすぐった。
「……やっぱ帰るかな」
類は信号待ちの列に並んだ。
青に変わる。
渡ろうとした瞬間、目の前に――黒いマント。
「……!」
ぶつかる寸前、男の腕が類の肩を押さえた。
「危ないよ」
低い声。
驚いて顔を上げた瞬間、息が止まった。
血のように紅い瞳。
整いすぎた顔立ち。
肌は雪のように白い。
「……あ、すみません」
「謝らなくていい。君の方が、少し迷ってるだけだ」
「え?」
「渋谷は広い。迷子になる者ほど、美味しそうに見える」
「……え、今なんて?」
男は軽く笑った。
「冗談だよ。僕はヴァン。君は?」
「……類です」
「ルイ」
その名を呼ぶ声が、妙に心地よかった。
「友達とはぐれたの?」
「はい。ていうか、なんでそんなに……」
「目が?」
「……はい」
「夜目が利くんだ。生まれつき、暗闇に慣れてる」
言葉が、どこか違う響きを持っていた。
口調は丁寧なのに、まるで心を覗かれているようで、落ち着かない。
それでも、目が離せなかった。
「ヴァンさん……仮装、すごいリアルですね」
「仮装?」
「ドラキュラでしょ?」
「君は、そう見えるのか」
「え?」
「なら、そういうことにしておこう」
笑ったとき、月明かりに白い牙がのぞいた。
「じゃあ、どこまで送ろうか。夜は危ない」
「え、いいです! 全然、大丈夫なんで」
「そう言う人ほど、帰ってこない」
「は……?」
「君も感じているだろう、この夜の熱。
渋谷の血管を流れる音。
誰もが何かを失くして、何かを得ようとしてる」
男の声が、鼓膜の奥を撫でるように響く。
人の声じゃない。
音そのものが甘く、危険な香りをしていた。
「君は、選ばれたんだよ」
「……選ばれた?」
「そう。僕に、見つけられたんだ」
類は一歩、後ずさる。
でも、逃げられない。
足が地面に縫いつけられたみたいに動かない。
ヴァンの瞳が、闇を引きずり込む。
「怖い?」
「……少し」
「いい顔だ」
男は微笑み、指先で類の頬をなぞった。
冷たいのに、熱を帯びている。
心臓がドクンと鳴るたび、その音がヴァンに伝わっている気がした。
「君の血の音、よく聞こえる」
「な……に言って」
「怖がらなくていい。痛みよりも、先に快楽が来る」
「やめ――」
「目を閉じて。すぐ終わる」
ヴァンの唇が、首筋に触れた。
冷たい。
でも次の瞬間、熱が走る。
呼吸が止まり、世界が遠のく。
鉄の味。
甘く、苦い。
涙がこぼれた。
――そのとき、頭の奥で“ソウル・ドラキュラ”のサビが鳴った。
おばあちゃんの笑顔。
「今日は素敵な夜になるかも。いってらっしゃい」
その言葉が、血のように胸に滲んだ。
「……おばあちゃん」
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