19 / 61
19.夜会での再会
しおりを挟む
その夜は隣国の視察団をもてなすために王宮で夜会が開かれた。双方の交流の場という名目で表面上は和やか雰囲気で夜会は進んでいく。
国内の貴族達も隣国の次期国王と繋がりを持つ機会を狙って、ランダ第一王子とアンレイ国王の周りに群がっている。
「この三年間で驚くほど復興が進んでいる。それに道中で見掛けた民の表情も随分と明るかった。アンレイ国王の地道な努力が実ったのだな」
「過分なお言葉をいただきこの上ない喜びです、ランダ殿下。ただこれは私一人の力ではありません。周囲に支えられここまでこれたのです」
緊張した面持ちのアンレイだったが、第一王子からの言葉を受けその表情は歓喜へと変わる。
今回の視察では、隣国の信頼を取り戻すことが最大の目標だった。
愚かな先王と一部の貴族の暴挙により、地の果てまで落ちた我が国の信頼を回復させることはとても困難だ。
でもそれを取りも出さなかったなら、監視され続けて何か問題があったらまた人質を差し出す関係が続くことになる。
ランダ第一王子の言葉はこの上なく幸先の良いものだった。
アンレイは第一王子に周囲を囲っている有力貴族を順番に紹介していく。
「公爵位を賜っているミヒカンと申します。私の義娘はこの国の側妃でございます。この二年間、貴国の信頼を取り戻すべく国王陛下を一番近くで支えておりました。そんな義娘にランダ殿下からお言葉をいただければ幸いでございます」
ミヒカン公爵がそう言うと、私よりも後ろで控えていたシャンナアンナが微笑みながら前へと進み出る。
「隣国でもそなたの働きは十分に把握している。まさに側妃の鑑だな。このような側妃を持ってアンレイ国王は果報者だ」
ランダ第一王子は大袈裟な口調で側妃を褒め称える。
「勿体ないお言葉を有り難うございます、ランダ殿下」
「側妃がいなかったらここまで早い復興はなかったでしょう。彼女には私だけでなく民も心から感謝しています」
側妃は頬を染めて静かに頭を垂れ、アンレイはそんな側妃に優しい眼差しを向けている。
そこに得意満面のミヒカン公爵も加わり、彼らだけで話は弾んでいく。
アンレイが後ろで控えたままの私に声を掛けることはない。
気づいてもいないのだろう。
「私は他の方々と交流を深めていますわ」
「…承知しました、王妃様」
私は近くにいた宰相にそっと告げてその場から離れて行く。
王妃である私は夜会が始まる前にランダ第一王子とは挨拶を済ませているので、ここで前に出ていき彼らの会話を妨げては、第一王子に無礼を働くことになってしまう。
それは王妃として相応しくない振る舞いだった。
宰相は私を気に掛けている表情をしてたけれど、引き留めはしなかった。
彼だってこの状況で優先すべきは王妃の心情ではないと分かっているからだろう。
私は夜会に来ている国内の貴族や隣国の人達とにこやかに挨拶を交わしていく。
しばらくすると軽快な演奏が始まり、みな踊りの輪に加わり始める。
王妃である私はアンレイを差し置いて他の人と先に踊るわけにはいかない。
彼のほうを見ると、まだ会話に夢中で踊りに参加する気配はなかった。
…それなら少しだけ休んでもいいわよね。
庭に通じるバルコニーに出るとそこには誰の姿もなかった。
「少しだけ一人になりたいわ」
「承知しました、王妃様」
護衛騎士は少しだけ離れたところで控えてくれる。
私は柱の陰の長椅子に座った。
ここだと私の姿は完全に隠れるので、人目を気にする必要がない。
ふぅ…。
一人になるとため息が出てくる。
王妃として学んだことを少しずつ活かせているとは思う。
でもアンレイは側妃を求めていて、貴族達も王妃ではなく側妃のほうにまずは顔を向ける。
それでも私に出来ることをやっていけばと、今まで必死に努力してきた。
――でも流石に疲れてしまった。
『国の為に犠牲になった王妃』はそこにいればいい、……お飾りにすぎない。
私は過去の遺物なのだと思い知らせれる。
――居場所はまだ見つからない。
カサッ…。
誰もいないはずの園庭から微かに音が聞こえた。
風で木々が揺れた音だろうかと思っていると、私の前に突然人影が音も立てずに現れた。
「王妃のくせにしけた顔だな。せっかく自分の国に帰ってきたのに、あっちにいた時よりも酷い顔だ。はっ、見れたもんじゃないな」
「…っ……、恩人さん?!」
一見すると鼻で笑ったように物言いだけれども、実際は嘲笑ってなどいないことはその目を見れば分かる。
…ただ正直すぎるのよね、ふふ。
それはそれで問題あり?だけれども、嫌な感じはない。
彼はここでも清々しいほど彼のままだった。
私は彼の名を知らないから、ついクローナと一緒にこっそり呼んでいた名を口にしてしまう。
「そんな畏まった呼び名じゃなくていい。あの煩い侍女と一緒に変人さんって呼んでただろが、はっはは」
「ど、どうしてそれを知って……。――ごめんなさい」
まさか彼に知られているとは思ってもいなかったから慌ててしまう。
いつから知っていたのだろうか。
私とクローナだけの秘密だったはずだったのに。
「勘違いするなよ、聞き耳を立てていたわけじゃない。あの侍女の声が牛蛙並みに馬鹿でかかっただけだ。それに謝る必要はない。俺が名を教えなかったんだから、お互い様ってやつだ。それにそのふざけた呼び名、的を射ているしな…」
「っふふ、当たっていたのね」
乱暴だけど威圧的でなくて、内容はちょっと問題があるけれど人を不快にさせない。
最後にはやっぱり笑わせてくれる。
ここにクローナがいれば確実に『あの変人っ!』と怒りそうだけれども…。
……この感じ、懐かしいわ。
ここで会えたのは幸運だった。
彼に伝えたかった言葉をやっと本人に言うことが出来る。
「恩人さん、隣国ではありがうございました。あなたとの何気ない会話に私もクローナも救われていたわ」
流石に本人を前にして変人さんとは言わずにいた。
「救われていた…か。あんなくだらない会話を今もそう思っているのなら、王妃の置かれた状況は見た通りということか…。あの騒がしい侍女もあんたの側にもういない。残念だったな、いいコンビだったのに」
彼はいろいろとこちらの事情を正確に把握しているようだった。
クローナのことも『今はそばにいない』のではなく『もういない』と断定した言い方をしている。
きっと彼女が私の侍女を辞めたことも知っているのだろう。
もしかしたらただの護衛騎士ではないのかもしれない。
ランダ第一王子が王族なのは周知の事実だけれども、彼と一緒にやって来た者達の身分は公にはされていない。
隠しているというよりも、隣国では身分よりも実力が重視される傾向にあるので言う必要はないという感じだった。
でも考えてみれば次期国王である第一王子と行動を共にする者なのだから、それ相応の身分であっても不思議ではない。
国内の貴族達も隣国の次期国王と繋がりを持つ機会を狙って、ランダ第一王子とアンレイ国王の周りに群がっている。
「この三年間で驚くほど復興が進んでいる。それに道中で見掛けた民の表情も随分と明るかった。アンレイ国王の地道な努力が実ったのだな」
「過分なお言葉をいただきこの上ない喜びです、ランダ殿下。ただこれは私一人の力ではありません。周囲に支えられここまでこれたのです」
緊張した面持ちのアンレイだったが、第一王子からの言葉を受けその表情は歓喜へと変わる。
今回の視察では、隣国の信頼を取り戻すことが最大の目標だった。
愚かな先王と一部の貴族の暴挙により、地の果てまで落ちた我が国の信頼を回復させることはとても困難だ。
でもそれを取りも出さなかったなら、監視され続けて何か問題があったらまた人質を差し出す関係が続くことになる。
ランダ第一王子の言葉はこの上なく幸先の良いものだった。
アンレイは第一王子に周囲を囲っている有力貴族を順番に紹介していく。
「公爵位を賜っているミヒカンと申します。私の義娘はこの国の側妃でございます。この二年間、貴国の信頼を取り戻すべく国王陛下を一番近くで支えておりました。そんな義娘にランダ殿下からお言葉をいただければ幸いでございます」
ミヒカン公爵がそう言うと、私よりも後ろで控えていたシャンナアンナが微笑みながら前へと進み出る。
「隣国でもそなたの働きは十分に把握している。まさに側妃の鑑だな。このような側妃を持ってアンレイ国王は果報者だ」
ランダ第一王子は大袈裟な口調で側妃を褒め称える。
「勿体ないお言葉を有り難うございます、ランダ殿下」
「側妃がいなかったらここまで早い復興はなかったでしょう。彼女には私だけでなく民も心から感謝しています」
側妃は頬を染めて静かに頭を垂れ、アンレイはそんな側妃に優しい眼差しを向けている。
そこに得意満面のミヒカン公爵も加わり、彼らだけで話は弾んでいく。
アンレイが後ろで控えたままの私に声を掛けることはない。
気づいてもいないのだろう。
「私は他の方々と交流を深めていますわ」
「…承知しました、王妃様」
私は近くにいた宰相にそっと告げてその場から離れて行く。
王妃である私は夜会が始まる前にランダ第一王子とは挨拶を済ませているので、ここで前に出ていき彼らの会話を妨げては、第一王子に無礼を働くことになってしまう。
それは王妃として相応しくない振る舞いだった。
宰相は私を気に掛けている表情をしてたけれど、引き留めはしなかった。
彼だってこの状況で優先すべきは王妃の心情ではないと分かっているからだろう。
私は夜会に来ている国内の貴族や隣国の人達とにこやかに挨拶を交わしていく。
しばらくすると軽快な演奏が始まり、みな踊りの輪に加わり始める。
王妃である私はアンレイを差し置いて他の人と先に踊るわけにはいかない。
彼のほうを見ると、まだ会話に夢中で踊りに参加する気配はなかった。
…それなら少しだけ休んでもいいわよね。
庭に通じるバルコニーに出るとそこには誰の姿もなかった。
「少しだけ一人になりたいわ」
「承知しました、王妃様」
護衛騎士は少しだけ離れたところで控えてくれる。
私は柱の陰の長椅子に座った。
ここだと私の姿は完全に隠れるので、人目を気にする必要がない。
ふぅ…。
一人になるとため息が出てくる。
王妃として学んだことを少しずつ活かせているとは思う。
でもアンレイは側妃を求めていて、貴族達も王妃ではなく側妃のほうにまずは顔を向ける。
それでも私に出来ることをやっていけばと、今まで必死に努力してきた。
――でも流石に疲れてしまった。
『国の為に犠牲になった王妃』はそこにいればいい、……お飾りにすぎない。
私は過去の遺物なのだと思い知らせれる。
――居場所はまだ見つからない。
カサッ…。
誰もいないはずの園庭から微かに音が聞こえた。
風で木々が揺れた音だろうかと思っていると、私の前に突然人影が音も立てずに現れた。
「王妃のくせにしけた顔だな。せっかく自分の国に帰ってきたのに、あっちにいた時よりも酷い顔だ。はっ、見れたもんじゃないな」
「…っ……、恩人さん?!」
一見すると鼻で笑ったように物言いだけれども、実際は嘲笑ってなどいないことはその目を見れば分かる。
…ただ正直すぎるのよね、ふふ。
それはそれで問題あり?だけれども、嫌な感じはない。
彼はここでも清々しいほど彼のままだった。
私は彼の名を知らないから、ついクローナと一緒にこっそり呼んでいた名を口にしてしまう。
「そんな畏まった呼び名じゃなくていい。あの煩い侍女と一緒に変人さんって呼んでただろが、はっはは」
「ど、どうしてそれを知って……。――ごめんなさい」
まさか彼に知られているとは思ってもいなかったから慌ててしまう。
いつから知っていたのだろうか。
私とクローナだけの秘密だったはずだったのに。
「勘違いするなよ、聞き耳を立てていたわけじゃない。あの侍女の声が牛蛙並みに馬鹿でかかっただけだ。それに謝る必要はない。俺が名を教えなかったんだから、お互い様ってやつだ。それにそのふざけた呼び名、的を射ているしな…」
「っふふ、当たっていたのね」
乱暴だけど威圧的でなくて、内容はちょっと問題があるけれど人を不快にさせない。
最後にはやっぱり笑わせてくれる。
ここにクローナがいれば確実に『あの変人っ!』と怒りそうだけれども…。
……この感じ、懐かしいわ。
ここで会えたのは幸運だった。
彼に伝えたかった言葉をやっと本人に言うことが出来る。
「恩人さん、隣国ではありがうございました。あなたとの何気ない会話に私もクローナも救われていたわ」
流石に本人を前にして変人さんとは言わずにいた。
「救われていた…か。あんなくだらない会話を今もそう思っているのなら、王妃の置かれた状況は見た通りということか…。あの騒がしい侍女もあんたの側にもういない。残念だったな、いいコンビだったのに」
彼はいろいろとこちらの事情を正確に把握しているようだった。
クローナのことも『今はそばにいない』のではなく『もういない』と断定した言い方をしている。
きっと彼女が私の侍女を辞めたことも知っているのだろう。
もしかしたらただの護衛騎士ではないのかもしれない。
ランダ第一王子が王族なのは周知の事実だけれども、彼と一緒にやって来た者達の身分は公にはされていない。
隠しているというよりも、隣国では身分よりも実力が重視される傾向にあるので言う必要はないという感じだった。
でも考えてみれば次期国王である第一王子と行動を共にする者なのだから、それ相応の身分であっても不思議ではない。
156
あなたにおすすめの小説
【完結】三歳年下の婚約者は、嘘を覚えた
恋せよ恋
恋愛
ランバート侯爵令嬢フィオーラには三歳年下の病弱な婚約者がいる。
保養地で十二歳まで静養するフィッチモ公爵家の嫡男、エドワード。
病弱で儚げだった可愛い彼を、フィオーラは献身的に励まし支えた。
十四歳でエドワードが健康を取り戻し王都へ戻ると、環境に変化が。
金髪に青い目の整った容姿の公爵家嫡男に群がる令嬢たち。
「三歳年上の年増」「素敵なエドワード様に相応しくないおばさん」
周囲の令嬢たちによるフィオーラへの執拗な侮辱。
そして、エドワードの友人の義妹マリアンヌの甘い誘惑と、接近。
思春期真っ盛りのエドワードと、美しいフィオーラの関係は拗れていく。
二人の婚約の結末は、婚約解消か、継続か、はたまた……。
若い二人の拗れた恋の行方の物語
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
居候と婚約者が手を組んでいた!
すみ 小桜(sumitan)
恋愛
グリンマトル伯爵家の一人娘のレネットは、前世の記憶を持っていた。前世は体が弱く入院しそのまま亡くなった。その為、病気に苦しむ人を助けたいと思い薬師になる事に。幸いの事に、家業は薬師だったので、いざ学校へ。本来は17歳から通う学校へ7歳から行く事に。ほらそこは、転生者だから!
って、王都の学校だったので寮生活で、数年後に帰ってみると居候がいるではないですか!
父親の妹家族のウルミーシュ子爵家だった。同じ年の従姉妹アンナがこれまたわがまま。
アンアの母親で父親の妹のエルダがこれまたくせ者で。
最悪な事態が起き、レネットの思い描いていた未来は消え去った。家族と末永く幸せと願った未来が――。
初恋を諦めたあなたが、幸せでありますように
ぽんちゃん
恋愛
『あなたのヒーローをお返しします。末永くお幸せに』
運命の日。
ルキナは婚約者候補のロミオに、早く帰ってきてほしいとお願いしていた。
(私がどんなに足掻いても、この先の未来はわかってる。でも……)
今頃、ロミオは思い出の小屋で、初恋の人と偶然の再会を果たしているだろう。
ロミオが夕刻までに帰ってくれば、サプライズでルキナとの婚約発表をする。
もし帰ってこなければ、ある程度のお金と文を渡し、お別れするつもりだ。
そしてルキナは、両親が決めた相手と婚姻することになる。
ただ、ルキナとロミオは、友人以上、恋人未満のような関係。
ルキナは、ロミオの言葉を信じて帰りを待っていた。
でも、帰ってきたのは護衛のみ。
その後に知らされたのは、ロミオは初恋の相手であるブリトニーと、一夜を共にしたという報告だった――。
《登場人物》
☆ルキナ(16) 公爵令嬢。
☆ジークレイン(24) ルキナの兄。
☆ロミオ(18) 男爵子息、公爵家で保護中。
★ブリトニー(18) パン屋の娘。
婚約白紙?上等です!ローゼリアはみんなが思うほど弱くない!
志波 連
恋愛
伯爵令嬢として生まれたローゼリア・ワンドは婚約者であり同じ家で暮らしてきたひとつ年上のアランと隣国から留学してきた王女が恋をしていることを知る。信じ切っていたアランとの未来に決別したローゼリアは、友人たちの支えによって、自分の道をみつけて自立していくのだった。
親たちが子供のためを思い敷いた人生のレールは、子供の自由を奪い苦しめてしまうこともあります。自分を見つめ直し、悩み傷つきながらも自らの手で人生を切り開いていく少女の成長物語です。
本作は小説家になろう及びツギクルにも投稿しています。
【完結】どうやら私は婚約破棄されるそうです。その前に舞台から消えたいと思います
りまり
恋愛
私の名前はアリスと言います。
伯爵家の娘ですが、今度妹ができるそうです。
母を亡くしてはや五年私も十歳になりましたし、いい加減お父様にもと思った時に後妻さんがいらっしゃったのです。
その方にも九歳になる娘がいるのですがとてもかわいいのです。
でもその方たちの名前を聞いた時ショックでした。
毎日見る夢に出てくる方だったのです。
【完結】婚約破棄、その後の話を誰も知らない
あめとおと
恋愛
奇跡によって病を癒す存在――聖女。
王国は長年、その力にすべてを委ねてきた。
だがある日、
誰の目にも明らかな「失敗」が起きる。
奇跡は、止まった。
城は動揺し、事実を隠し、
責任を聖女ひとりに押しつけようとする。
民は疑い、祈りは静かに現実へと向かっていった。
一方、かつて「悪役」として追放された令嬢は、
奇跡が失われる“その日”に備え、
治癒に頼らない世界を着々と整えていた。
聖女は象徴となり、城は主導権を失う。
奇跡に縋った者たちは、
何も奪われず、ただ立場を失った。
選ばれなかった者が、世界を救っただけの話。
――これは、
聖女でも、英雄でもない
「悪役令嬢」が勝ち残る物語。
結婚したけど夫の不倫が発覚して兄に相談した。相手は親友で2児の母に慰謝料を請求した。
佐藤 美奈
恋愛
伯爵令嬢のアメリアは幼馴染のジェームズと結婚して公爵夫人になった。
結婚して半年が経過したよく晴れたある日、アメリアはジェームズとのすれ違いの生活に悩んでいた。そんな時、机の脇に置き忘れたような手紙を発見して中身を確かめた。
アメリアは手紙を読んで衝撃を受けた。夫のジェームズは不倫をしていた。しかも相手はアメリアの親しい友人のエリー。彼女は既婚者で2児の母でもある。ジェームズの不倫相手は他にもいました。
アメリアは信頼する兄のニコラスの元を訪ね相談して意見を求めた。
【完結】旦那様、その真実の愛とお幸せに
おのまとぺ
恋愛
「真実の愛を見つけてしまった。申し訳ないが、君とは離縁したい」
結婚三年目の祝いの席で、遅れて現れた夫アントンが放った第一声。レミリアは驚きつつも笑顔を作って夫を見上げる。
「承知いたしました、旦那様。その恋全力で応援します」
「え?」
驚愕するアントンをそのままに、レミリアは宣言通りに片想いのサポートのような真似を始める。呆然とする者、訝しむ者に見守られ、迫りつつある別れの日を二人はどういった形で迎えるのか。
◇真実の愛に目覚めた夫を支える妻の話
◇元サヤではありません
◇全56話完結予定
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる