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5話
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私達は手を繋いでサイラスの教室に戻ると昼休みはとっくに終了しており、花組では写生の時間に入っていた。
「まぁ! サイラスさん。一体何処に行ってたのですか? 休み時間が終わったのに教室に戻ってこなかったので心配していたのですよ?」
花組の先生は慌てたように私達に駆け寄ってきた。
「先生、遅れてすみませんでした」
ペコリと頭を下げて先生に謝るサイラス。
「時間はちゃんと守るようにしてくださいね。ところで、あなたは……?」
女の先生はサイラスと手を繋いでいる私を見て怪訝そうに首を傾げる。
「はい、私はステファニー・ベルモンドです。今までサイラス様と夢中でお話をしていたので、遅れてしまいました。申し訳ございません」
「え……? そ、そうだったのですか? まぁ、仲が良いのはいいことですが……時間は守ってくださいね。先生方も心配しますから」
「はい、気をつけます。ありがとうございました」
私は満面の笑顔を先生に向けながら、花組の教室を見渡した。
生徒たちは写生もそっちのけで、私とサイラスを見つめている。男子生徒達は顔を赤らめて私を見ているし、女子生徒は……。
あ、いたいた。シビルとその取り巻き女子生徒が悔しそうに私を睨みつけている。
まぁ、それは当然かも知れない。だって今も私はサイラスの右手をしっかり握りしめているのだから。
「ステファニーさん? 自分のクラスへ戻らないのですか?」
先生がいつまでも教室に戻らない私に尋ねてきた。
「いえ、今戻ります」
返事をすると、私は両手でサイラスの手を包みこむ。
「え? ステファニー?」
たじろぐサイラスに私は笑顔を向けた。
「サイラス様、放課後迎えに来てくださいね? 待っていますから」
「う、うん。もちろん迎えに行くよ」
赤くなりながら頷くサイラス。うん、彼も中々演技派じゃない。
すると……。
「何ですって!! サイラス様! その女と一緒に帰るのですか!」
シビルが痺れを切らして立ち上がった。
「ええ、だって私達交際してるから当然でしょう?」
花組の人たちの前できっぱり言い切ると、途端に生徒たちから一斉に驚きの声が上がる。
「ええ!」
「ほ、本当に!?」
「すっげー!!」
「そんな~!!」
「皆さん! 今は写生の時間ですよ!!」
先生は大騒ぎになった生徒たちを必死に宥めている。
うん、うん。これだけ騒ぎになれば私とサイラスが交際していることは、あっという間に知れ渡るだろう。
「ステファニー! 大騒ぎになっちゃったっよ!」
サイラスはすっかり慌てている。
「そうみたいね。いいことじゃない。それじゃ、私は自分の教室に戻るわ。また放課後会いましょう」
「え? まさかこのまま行っちゃうの!?」
困りきった様子のサイラスに手を振ると、大騒ぎになっている花組を後にした――
****
「全く……サイラスやシビルたちのせいで、貴重な休み時間が終わってしまったわ」
ペタペタ廊下を歩いていると、自分のクラスから生徒たちの歌声が聞こえてきた。
「そう言えば、今は音楽の時間だったわね……」
だったら今更教室に戻らなくても、私がいないことに気づかれないだろう。
何しろ私は「クールビューティ」
騒がしいことを好まず、群れるのが嫌いで親しい友人はいないのだから。
「図書室に戻って、読書でもしていましょう」
図書館司書と私はとても親しい仲。
きっと彼女なら私がクラスを抜け出して図書室に来ても、問い詰めることはしないだろう。
その場を引き返すと、私は軽い足取りで図書室へ向った――
「まぁ! サイラスさん。一体何処に行ってたのですか? 休み時間が終わったのに教室に戻ってこなかったので心配していたのですよ?」
花組の先生は慌てたように私達に駆け寄ってきた。
「先生、遅れてすみませんでした」
ペコリと頭を下げて先生に謝るサイラス。
「時間はちゃんと守るようにしてくださいね。ところで、あなたは……?」
女の先生はサイラスと手を繋いでいる私を見て怪訝そうに首を傾げる。
「はい、私はステファニー・ベルモンドです。今までサイラス様と夢中でお話をしていたので、遅れてしまいました。申し訳ございません」
「え……? そ、そうだったのですか? まぁ、仲が良いのはいいことですが……時間は守ってくださいね。先生方も心配しますから」
「はい、気をつけます。ありがとうございました」
私は満面の笑顔を先生に向けながら、花組の教室を見渡した。
生徒たちは写生もそっちのけで、私とサイラスを見つめている。男子生徒達は顔を赤らめて私を見ているし、女子生徒は……。
あ、いたいた。シビルとその取り巻き女子生徒が悔しそうに私を睨みつけている。
まぁ、それは当然かも知れない。だって今も私はサイラスの右手をしっかり握りしめているのだから。
「ステファニーさん? 自分のクラスへ戻らないのですか?」
先生がいつまでも教室に戻らない私に尋ねてきた。
「いえ、今戻ります」
返事をすると、私は両手でサイラスの手を包みこむ。
「え? ステファニー?」
たじろぐサイラスに私は笑顔を向けた。
「サイラス様、放課後迎えに来てくださいね? 待っていますから」
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赤くなりながら頷くサイラス。うん、彼も中々演技派じゃない。
すると……。
「何ですって!! サイラス様! その女と一緒に帰るのですか!」
シビルが痺れを切らして立ち上がった。
「ええ、だって私達交際してるから当然でしょう?」
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「ええ!」
「ほ、本当に!?」
「すっげー!!」
「そんな~!!」
「皆さん! 今は写生の時間ですよ!!」
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うん、うん。これだけ騒ぎになれば私とサイラスが交際していることは、あっという間に知れ渡るだろう。
「ステファニー! 大騒ぎになっちゃったっよ!」
サイラスはすっかり慌てている。
「そうみたいね。いいことじゃない。それじゃ、私は自分の教室に戻るわ。また放課後会いましょう」
「え? まさかこのまま行っちゃうの!?」
困りきった様子のサイラスに手を振ると、大騒ぎになっている花組を後にした――
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「全く……サイラスやシビルたちのせいで、貴重な休み時間が終わってしまったわ」
ペタペタ廊下を歩いていると、自分のクラスから生徒たちの歌声が聞こえてきた。
「そう言えば、今は音楽の時間だったわね……」
だったら今更教室に戻らなくても、私がいないことに気づかれないだろう。
何しろ私は「クールビューティ」
騒がしいことを好まず、群れるのが嫌いで親しい友人はいないのだから。
「図書室に戻って、読書でもしていましょう」
図書館司書と私はとても親しい仲。
きっと彼女なら私がクラスを抜け出して図書室に来ても、問い詰めることはしないだろう。
その場を引き返すと、私は軽い足取りで図書室へ向った――
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