1 / 55
1日目ープロローグ(夜)ー
しおりを挟む
「…………ぅぅ、ん、ぅ、あ」
漏れ出そうになる声を押さえられなくなったのはいつからだっただろうか。
尋問、というか拷問初日の夜。
酷使した体にさらなる辱めを受けて、朝宮蛍はほとんど動かない体を悶えさせた。
ベルトで大の字に拘束され、両の胸と体の中心には不規則な振動片を固定されて。
こんなので眠れるわけがないとわかっていながら、笑って放置していったあの悪魔の笑顔が頭から離れない。
「………っん、ぅ……っ!」
ぎしぎしと台がきしむ。
何度目かもわからない頂点を極めるが、その口はかたくなに閉じ、声もほとんど漏らさない。
絶頂の余韻に薄く目を開けると、天井から吊り下げられているモニターが目に入る。
『経過日数:1/100』『機械停止:0/100』
―――カウンターは経過日数ね。本来は不法侵入なんて許しはしないけれど、深部まで潜ってきた君の勇気に敬意を表して、100日屈服しなかったらここから出してあげる。はは、そんな顔しなくても、私は嘘はつかないよ。
―――で、機械停止は文字通り、夜中に動くそれの停止。君がみっともなく「イキます」って100回言えれば、その日はゆっくり寝かせてあげる。
それじゃ、頑張ってね、と。
面白くて仕方がないといった顔で、手についた愛液を舐めとって笑うあの顔が、深く脳裏に焼き付いていた。
振動片がいきなり激しさを増し、口が開きそうになるのを必死に抑えて、蛍は唇を噛んだ。
(ぜったい、ぜったい、このままじゃ終わらせない、ん、だから……っ)
「ぅ…………ふ、ぅ、っあ!」
びくびくと裸体を震わせて、止まらない振動に苛まれ続けながら。
朝宮蛍の眠れない夜は深まっていく。
■■■
同日、同刻。
「あは、我慢しちゃうんだ。理性よりプライドが先にきちゃうタイプなんだねー」
モニターにつけられたカメラで上気した顔を歪ませる蛍を眺めて、野茨梓は唇の端をゆがめた。
「現実逃避も何もない真っ白な部屋でさっきまで弄んであげたっていうのに、意外と元気だなあ」
そのまま監視室に直行してきた梓の手にはまだ蛍の愛液が付着していて。
ディスプレイにそれをなすりつけて、梓はふふ、と笑みを漏らす。
「初日は結構きつかったと思うんだけどな。ここで折れちゃう子もいるぐらいなんだけど」
蛍だって、されているときはたくさんたくさん鳴いていた。
それでも持ち直したのか、と思うと。
「……あは、今回は楽しめそうかな」
少女と女性の間を漂っているような雰囲気の悪魔は。
自分の指に舌を這わせてまた笑った。
漏れ出そうになる声を押さえられなくなったのはいつからだっただろうか。
尋問、というか拷問初日の夜。
酷使した体にさらなる辱めを受けて、朝宮蛍はほとんど動かない体を悶えさせた。
ベルトで大の字に拘束され、両の胸と体の中心には不規則な振動片を固定されて。
こんなので眠れるわけがないとわかっていながら、笑って放置していったあの悪魔の笑顔が頭から離れない。
「………っん、ぅ……っ!」
ぎしぎしと台がきしむ。
何度目かもわからない頂点を極めるが、その口はかたくなに閉じ、声もほとんど漏らさない。
絶頂の余韻に薄く目を開けると、天井から吊り下げられているモニターが目に入る。
『経過日数:1/100』『機械停止:0/100』
―――カウンターは経過日数ね。本来は不法侵入なんて許しはしないけれど、深部まで潜ってきた君の勇気に敬意を表して、100日屈服しなかったらここから出してあげる。はは、そんな顔しなくても、私は嘘はつかないよ。
―――で、機械停止は文字通り、夜中に動くそれの停止。君がみっともなく「イキます」って100回言えれば、その日はゆっくり寝かせてあげる。
それじゃ、頑張ってね、と。
面白くて仕方がないといった顔で、手についた愛液を舐めとって笑うあの顔が、深く脳裏に焼き付いていた。
振動片がいきなり激しさを増し、口が開きそうになるのを必死に抑えて、蛍は唇を噛んだ。
(ぜったい、ぜったい、このままじゃ終わらせない、ん、だから……っ)
「ぅ…………ふ、ぅ、っあ!」
びくびくと裸体を震わせて、止まらない振動に苛まれ続けながら。
朝宮蛍の眠れない夜は深まっていく。
■■■
同日、同刻。
「あは、我慢しちゃうんだ。理性よりプライドが先にきちゃうタイプなんだねー」
モニターにつけられたカメラで上気した顔を歪ませる蛍を眺めて、野茨梓は唇の端をゆがめた。
「現実逃避も何もない真っ白な部屋でさっきまで弄んであげたっていうのに、意外と元気だなあ」
そのまま監視室に直行してきた梓の手にはまだ蛍の愛液が付着していて。
ディスプレイにそれをなすりつけて、梓はふふ、と笑みを漏らす。
「初日は結構きつかったと思うんだけどな。ここで折れちゃう子もいるぐらいなんだけど」
蛍だって、されているときはたくさんたくさん鳴いていた。
それでも持ち直したのか、と思うと。
「……あは、今回は楽しめそうかな」
少女と女性の間を漂っているような雰囲気の悪魔は。
自分の指に舌を這わせてまた笑った。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
439
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる