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第1章
第49話 正解発表
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「……ふむ…!僕はどれが火魔石の魔石水かわかった気がするぞ。」
「できればまだ番号を仰らないでいただけると助かります!」
殿下が結果が出たと言ったので、シェリル嬢はちょっと慌てた様子で次の魔石水を口に含んだ。
ハロルド君は焦る様子もなく淡々と魔石水を含むとじっと砂時計の砂が落ちるのを眺めていた。
リネリア嬢は一口飲むたびに目をキョロキョロ動かしていた。ちょっと小動物みたいで可愛らしい仕草だなぁ。
「……それではどれがどの魔石だったのか発表しま~す。」
兄上がメモした板を手に持っていうと、殿下が手を上げた。
「待て、当てたい。発表されてから『そうだと思っていた』などというのはつまらないではないか?」
「確かに。予測したものを何かに書いてから、結果と照らし合わせたらどうかしら。」
「……僕はそれで良いよ。」
「私も……。」
殿下は魔石水予想クイズを楽しみたいらしい。朝食用のスープを持ったマーサが食堂に入ってきたけれど、もう少し待ってもらう。
急いで小さい板に、番号と属性を並べた。上に「1、2、3、4」の番号の羅列。下に「火、水、風、土」の羅列。
炭筆を使って、それぞれの組み合わせだと思う線を引いてもらう。炭筆は少し手に炭の粉がついてしまうけれど、朝食前にお湯で湿らせた手拭きを配るから問題ないだろう。
回答用の板が配られると、なぜか殿下が頭を抱えた。
「ああ……火属性以外、予想してなかった。」
「私も……、効いた感じがしたのは一つだけでしたから……。」
「それなら全員で効いたものを当てたら、余ったのが土だと言うことにならないか。」
「なるほど!全員の意見を出し合って当てるのも面白いな。」
一人ずつ予測した後に、全員で話し合って総合予測をすることにしたらしい。
「……どうだ!1が火。2が土、3が水、4が風だ!」
全員の意見を出し合った後、ドヤ顔で殿下が言った。兄上はニコニコして、手に正解が書かれた板を手にしていた。
そしてすごくゆっくりとした動作で、板を持ち替えようとする。
僕の頭の中には、なぜか、ジャカジャカジャカジャカジャカテッテーン!と音が鳴り響いた。
「はい!……お見事!正解です!」
兄上が正解の書かれた板を笑顔でひっくり返してみんなに見せると響めきが上がった。
「やった!凄くないか?」
「ええ、凄いです。」
「これは本当に属性で効果の違いがわかったと言うことだろう。」
「凄いです!本当に凄いです!」
ざわざわとまだ落ち着かないけれど、マーサがスープを配り始めた。すでにパンだとかハムや卵とか他の料理も食堂に運び込まれていて、すぐに配膳できる状態になっている。殿下付きのメイドの人も配膳を手伝い出した。
まさ魔石水クイズのことで盛り上がったまま、スプーンを手にとり、スープを口にし始める。
「僕は二つ当たっていたぞ!」
「私も二つでした。でも、水属性以外は適当でした。」
「僕は一つだったが、味は覚えたから次は当てられる、と思う。」
殿下が自分の正解数を自慢げに言い、シェリル嬢が相槌を打った。ハロルド君はそれぞれの味を思い出しているように目を細め、
リネリア嬢は、少し興奮気味だった。
明日も効き魔石水大会を開催するのだろうか。2回目は盛り上がらないかもしれないけど、訓練で魔力を使った後だったらちょうど良いかもしれない。
朝食が終わったら、午前中は町の様子を見に行くそうで、これは僕も兄上も案内役には抜擢されなかった。
騎士の人達が先行して町に入って、安全なルートとかを選定して案内をするそうなのだ。
そしてお昼を町の中のレストランで食べて午後に屋敷に戻ってくるらしい。
「できればまだ番号を仰らないでいただけると助かります!」
殿下が結果が出たと言ったので、シェリル嬢はちょっと慌てた様子で次の魔石水を口に含んだ。
ハロルド君は焦る様子もなく淡々と魔石水を含むとじっと砂時計の砂が落ちるのを眺めていた。
リネリア嬢は一口飲むたびに目をキョロキョロ動かしていた。ちょっと小動物みたいで可愛らしい仕草だなぁ。
「……それではどれがどの魔石だったのか発表しま~す。」
兄上がメモした板を手に持っていうと、殿下が手を上げた。
「待て、当てたい。発表されてから『そうだと思っていた』などというのはつまらないではないか?」
「確かに。予測したものを何かに書いてから、結果と照らし合わせたらどうかしら。」
「……僕はそれで良いよ。」
「私も……。」
殿下は魔石水予想クイズを楽しみたいらしい。朝食用のスープを持ったマーサが食堂に入ってきたけれど、もう少し待ってもらう。
急いで小さい板に、番号と属性を並べた。上に「1、2、3、4」の番号の羅列。下に「火、水、風、土」の羅列。
炭筆を使って、それぞれの組み合わせだと思う線を引いてもらう。炭筆は少し手に炭の粉がついてしまうけれど、朝食前にお湯で湿らせた手拭きを配るから問題ないだろう。
回答用の板が配られると、なぜか殿下が頭を抱えた。
「ああ……火属性以外、予想してなかった。」
「私も……、効いた感じがしたのは一つだけでしたから……。」
「それなら全員で効いたものを当てたら、余ったのが土だと言うことにならないか。」
「なるほど!全員の意見を出し合って当てるのも面白いな。」
一人ずつ予測した後に、全員で話し合って総合予測をすることにしたらしい。
「……どうだ!1が火。2が土、3が水、4が風だ!」
全員の意見を出し合った後、ドヤ顔で殿下が言った。兄上はニコニコして、手に正解が書かれた板を手にしていた。
そしてすごくゆっくりとした動作で、板を持ち替えようとする。
僕の頭の中には、なぜか、ジャカジャカジャカジャカジャカテッテーン!と音が鳴り響いた。
「はい!……お見事!正解です!」
兄上が正解の書かれた板を笑顔でひっくり返してみんなに見せると響めきが上がった。
「やった!凄くないか?」
「ええ、凄いです。」
「これは本当に属性で効果の違いがわかったと言うことだろう。」
「凄いです!本当に凄いです!」
ざわざわとまだ落ち着かないけれど、マーサがスープを配り始めた。すでにパンだとかハムや卵とか他の料理も食堂に運び込まれていて、すぐに配膳できる状態になっている。殿下付きのメイドの人も配膳を手伝い出した。
まさ魔石水クイズのことで盛り上がったまま、スプーンを手にとり、スープを口にし始める。
「僕は二つ当たっていたぞ!」
「私も二つでした。でも、水属性以外は適当でした。」
「僕は一つだったが、味は覚えたから次は当てられる、と思う。」
殿下が自分の正解数を自慢げに言い、シェリル嬢が相槌を打った。ハロルド君はそれぞれの味を思い出しているように目を細め、
リネリア嬢は、少し興奮気味だった。
明日も効き魔石水大会を開催するのだろうか。2回目は盛り上がらないかもしれないけど、訓練で魔力を使った後だったらちょうど良いかもしれない。
朝食が終わったら、午前中は町の様子を見に行くそうで、これは僕も兄上も案内役には抜擢されなかった。
騎士の人達が先行して町に入って、安全なルートとかを選定して案内をするそうなのだ。
そしてお昼を町の中のレストランで食べて午後に屋敷に戻ってくるらしい。
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