55 / 69
第一章
52
しおりを挟む
カイルの発案でピクニックになったヴァルファス公爵家は楽しい気持ちで溢れていた。
そんな中でアイリスはあることを思い付いた。
しかし、それは1人では出来ないので、すぐにリリーシア夫人のもとに向かった。
リリーシア夫人は自室に戻っていた。
アイリスがノックをするとすぐに返事を返してくれた。
コンコン
「はい?だれ?」
「リリーシアお義母様」
「まぁ!アイリスちゃん、入ってらっしゃい」
「はい」
リリーシア夫人はアイリスの訪問に頬を緩ませた。
アイリスはリリーシア夫人の自室に入るとすぐにリリーシア夫人に抱きついた。
リリーシア夫人はアイリスを優しく抱き返した。
適齢の淑女としては考えられない行動だが、やっと自らの時間が動き始め、成長阻害にて体の小さいアイリスは許された。
少なくともヴァルファス公爵家では。
「どうしたの、アイリスちゃん」
「リリーシアお義母様、明日のピクニック」
「ええ、楽しみね」
「はい。で、カイル様たちのために何か作りたい」
「まぁ!それは素敵ね!勿論、良いですよ。一緒に作りましょうね!」
「はい!」
リリーシア夫人はすぐにアイリスの提案を受け入れた。
アイリスは明日のピクニックに何か作ってカイルやルドルフを喜ばせたいと思ったのだ。
リリーシア夫人はアイリスでも作れるものを考えた。
ピクニックと言えばサンドイッチやクッキーにスコーン…が思い付いた。
火を使うものはまだまだアイリスには早いとリリーシア夫人は思い、サンドイッチにしようと考えた。
アイリスは見た目や言動がまだまだ幼いも実家で働かされていたので火の扱いは出来るのだが、ヴァルファス公爵家では過保護になりがちである。
勿論、アイリスが生地を作り、型抜きをしたクッキーやスコーンなどをシェフが焼き上げれば良いだけの話でもある。
リリーシア夫人はアイリスと手を繋ぎ、厨房に向かった。
厨房では昼食が終わり、ゆったりとした時間が取られていた。
そこへリリーシア夫人とアイリスがやって来たので不思議そうにしながら料理長は尋ねた。
「奥様、アイリス様、どうかされましたか?」
「ええ、明日のピクニックの話は聞いてるかしら?」
「はい、勿論です」
「それでね。アイリスちゃんがカイルや旦那様のために何か作りたいと言ってくれてね。ピクニックのサンドイッチを私とアイリスちゃんで作ろうと思うんだけど、どうかしら?」
「それは良いアイデアですね。カイル様もルドルフ様もお喜びになります」
アイリスはリリーシア夫人の後ろに隠れながら聞いていた。
料理長は少々強面の顔をしているのでアイリスは面と向かってお願いが出来ないでいた。
それでもアイリスの提案を賛成してくれた時に優しく微笑まれ、アイリスの中で恐さが和らいだ。
「お手伝いしてもらっても良いですか?」
「勿論です、アイリス様」
「あ、ありがとうございます!」
「じゃあ、早速サンドイッチの中身を考えないとね!卵は絶対よね」
「野菜もとってください」
「ええ、分かっているわ」
「お肉の」
「お肉ね!ハムにハンバーグ、メンチコロッケ」
「ローストチキンも良いですよ」
アイリスとリリーシア夫人と料理長はサンドイッチの具材を考えていった。
組み合わせを変えるだけでも色んな種類が作れるサンドイッチは具材を考えるだけでも楽しかった。
三人は夕食の準備の時間まで話し合っていた。
その頃にはアイリスも料理長に慣れて、並んで話が出来るほどになっていた。
==========================
R3/4/4
誤字修正しました。
そんな中でアイリスはあることを思い付いた。
しかし、それは1人では出来ないので、すぐにリリーシア夫人のもとに向かった。
リリーシア夫人は自室に戻っていた。
アイリスがノックをするとすぐに返事を返してくれた。
コンコン
「はい?だれ?」
「リリーシアお義母様」
「まぁ!アイリスちゃん、入ってらっしゃい」
「はい」
リリーシア夫人はアイリスの訪問に頬を緩ませた。
アイリスはリリーシア夫人の自室に入るとすぐにリリーシア夫人に抱きついた。
リリーシア夫人はアイリスを優しく抱き返した。
適齢の淑女としては考えられない行動だが、やっと自らの時間が動き始め、成長阻害にて体の小さいアイリスは許された。
少なくともヴァルファス公爵家では。
「どうしたの、アイリスちゃん」
「リリーシアお義母様、明日のピクニック」
「ええ、楽しみね」
「はい。で、カイル様たちのために何か作りたい」
「まぁ!それは素敵ね!勿論、良いですよ。一緒に作りましょうね!」
「はい!」
リリーシア夫人はすぐにアイリスの提案を受け入れた。
アイリスは明日のピクニックに何か作ってカイルやルドルフを喜ばせたいと思ったのだ。
リリーシア夫人はアイリスでも作れるものを考えた。
ピクニックと言えばサンドイッチやクッキーにスコーン…が思い付いた。
火を使うものはまだまだアイリスには早いとリリーシア夫人は思い、サンドイッチにしようと考えた。
アイリスは見た目や言動がまだまだ幼いも実家で働かされていたので火の扱いは出来るのだが、ヴァルファス公爵家では過保護になりがちである。
勿論、アイリスが生地を作り、型抜きをしたクッキーやスコーンなどをシェフが焼き上げれば良いだけの話でもある。
リリーシア夫人はアイリスと手を繋ぎ、厨房に向かった。
厨房では昼食が終わり、ゆったりとした時間が取られていた。
そこへリリーシア夫人とアイリスがやって来たので不思議そうにしながら料理長は尋ねた。
「奥様、アイリス様、どうかされましたか?」
「ええ、明日のピクニックの話は聞いてるかしら?」
「はい、勿論です」
「それでね。アイリスちゃんがカイルや旦那様のために何か作りたいと言ってくれてね。ピクニックのサンドイッチを私とアイリスちゃんで作ろうと思うんだけど、どうかしら?」
「それは良いアイデアですね。カイル様もルドルフ様もお喜びになります」
アイリスはリリーシア夫人の後ろに隠れながら聞いていた。
料理長は少々強面の顔をしているのでアイリスは面と向かってお願いが出来ないでいた。
それでもアイリスの提案を賛成してくれた時に優しく微笑まれ、アイリスの中で恐さが和らいだ。
「お手伝いしてもらっても良いですか?」
「勿論です、アイリス様」
「あ、ありがとうございます!」
「じゃあ、早速サンドイッチの中身を考えないとね!卵は絶対よね」
「野菜もとってください」
「ええ、分かっているわ」
「お肉の」
「お肉ね!ハムにハンバーグ、メンチコロッケ」
「ローストチキンも良いですよ」
アイリスとリリーシア夫人と料理長はサンドイッチの具材を考えていった。
組み合わせを変えるだけでも色んな種類が作れるサンドイッチは具材を考えるだけでも楽しかった。
三人は夕食の準備の時間まで話し合っていた。
その頃にはアイリスも料理長に慣れて、並んで話が出来るほどになっていた。
==========================
R3/4/4
誤字修正しました。
応援ありがとうございます!
11
お気に入りに追加
9,385
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる