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ツヨシくん編
夢見
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お暑ぅございます。愛妻家のツヨシです。
本日も、レッツ、ゴーだ!
ある日の朝食の時、僕がフンフンと鼻歌交じりにパンにバターを塗っていると、トモカちゃんから待ったが掛かります。
これは大変です。鼻歌の節が外れていたのでしょうか? 絶対音感もなく、長調と短調の違いも解らない僕としては、音痴のまま、不快なハミングを垂れ流していた可能性があり、トモカちゃんに申し訳ない気持ちでいっぱいです。
ところが、トモカちゃんが問題視しているのは、食パンの消費期限が切れている事であって、僕の賞味期限、いや、音楽性の問題ではない事が解りました。
いやはや、流石、主婦の鑑です。
ただ、食材を無駄にした罪悪感は拭えないようで、いきなり祈り始めます。
お財布と神様とツヨシくんに謝罪します。
僕を三番目にしたのは、トモカちゃんは嫌いなものから食べる派だからだと信じたいです。
ただ、語呂の良さも重要かも知れません。
「暫くパンを買って来ないね。これから毎日パンと納豆で」
僕は、トモカちゃんの宣言に驚いてしまいます。これは突っ込んで欲しいのか? などと思案していると、賢いトモカちゃんは言い間違いに気付いたようです。
彼女は、毎週「メンタリスト」を観ていたので、観察眼と洞察力が磨かれていたのでしょう。
「違うね。毎日パンとご飯です」
どうやら、トモカちゃんはパンの呪いに掛かったようです。
さて、話は変わります。
ある日、僕は珍しく夢をみました。
夜、車を走らせていたら、流れ星のような光が横一文字に走ってビックリ。
その直後、曲がり角から大きな犬が出て来て、通行の邪魔になりそうでした。
犬との距離は遠かったのですが、何だか白と黒の模様が付いていて、バカでかい犬なのです。
距離が近くなって良く見ると、その正体は牛でした。
慌ててハンドルを切ると、道幅が狭く、崖から落下して地面に着地。
そこで目が覚めました。
意味不明な夢です。
精神科医の夢診断を受ければ、貴方の潜在意識と願望が交差して
「クロスファイあぁ! 」
と叫んだ後にお薬を出して貰えるかも知れません。
ですが、僕は愛しいトモカちゃんに夢の内容を話します。
すると、彼女は向日葵のようにニッコリし、ウフフと笑います。
僕は、その笑顔で安心できます。
おやすみなさい。
本日も、レッツ、ゴーだ!
ある日の朝食の時、僕がフンフンと鼻歌交じりにパンにバターを塗っていると、トモカちゃんから待ったが掛かります。
これは大変です。鼻歌の節が外れていたのでしょうか? 絶対音感もなく、長調と短調の違いも解らない僕としては、音痴のまま、不快なハミングを垂れ流していた可能性があり、トモカちゃんに申し訳ない気持ちでいっぱいです。
ところが、トモカちゃんが問題視しているのは、食パンの消費期限が切れている事であって、僕の賞味期限、いや、音楽性の問題ではない事が解りました。
いやはや、流石、主婦の鑑です。
ただ、食材を無駄にした罪悪感は拭えないようで、いきなり祈り始めます。
お財布と神様とツヨシくんに謝罪します。
僕を三番目にしたのは、トモカちゃんは嫌いなものから食べる派だからだと信じたいです。
ただ、語呂の良さも重要かも知れません。
「暫くパンを買って来ないね。これから毎日パンと納豆で」
僕は、トモカちゃんの宣言に驚いてしまいます。これは突っ込んで欲しいのか? などと思案していると、賢いトモカちゃんは言い間違いに気付いたようです。
彼女は、毎週「メンタリスト」を観ていたので、観察眼と洞察力が磨かれていたのでしょう。
「違うね。毎日パンとご飯です」
どうやら、トモカちゃんはパンの呪いに掛かったようです。
さて、話は変わります。
ある日、僕は珍しく夢をみました。
夜、車を走らせていたら、流れ星のような光が横一文字に走ってビックリ。
その直後、曲がり角から大きな犬が出て来て、通行の邪魔になりそうでした。
犬との距離は遠かったのですが、何だか白と黒の模様が付いていて、バカでかい犬なのです。
距離が近くなって良く見ると、その正体は牛でした。
慌ててハンドルを切ると、道幅が狭く、崖から落下して地面に着地。
そこで目が覚めました。
意味不明な夢です。
精神科医の夢診断を受ければ、貴方の潜在意識と願望が交差して
「クロスファイあぁ! 」
と叫んだ後にお薬を出して貰えるかも知れません。
ですが、僕は愛しいトモカちゃんに夢の内容を話します。
すると、彼女は向日葵のようにニッコリし、ウフフと笑います。
僕は、その笑顔で安心できます。
おやすみなさい。
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