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ツヨシくん編
電車にて
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ちぃーす、愛妻家のツヨシです。
読んで頂き、誠にありがとうございます。では、レッツ、ゴーです。
さて、僕とトモカちゃんは、高崎線で移動中です。
その日は、上野で深海魚展を観てからスカイツリーへ行き、浅草の人混みで手を繋ぐラブラブコースを予定していました。
そんな幸せな二人を、不穏な物音が邪魔します。
なんと、異常なほど「ハァハァ」している呼吸音が聞こえました。
これは大変、変態がトモカちゃんを狙っているのかも知れません。
もしかすると、狙われているのは僕かも知れませんが、確率的には低いでしょう。念のため、尻の穴に力を入れておきます。
もう、ふにゃふにゃならば弾き返す所存です!
そんな穴意、いや、決意を固めていたら、足元に黒いラブラドール犬が居て、長い舌を垂らして暑そうでした。
なんと大胆な放し飼い!
いや、この犬は切符を買った可能性もあります。もしくはPASMO?
何にしても、お客様をおもてなしする心の日本では、犬とは言え、おくつろぎ頂くしかありません。
僕が日本の文化に感心していると、すぐに種明かしがされます。
すぐ近くには、白い杖を持った視覚障害者いて、黒いラブラドールは盲導犬だと解りました。
満員電車なので辛そうですが、大人しくしていて、よく訓練されていると感心します。
まるで悟りの境地です。
そうです。まさに悟りです。究めています。
物凄く鼻が利く犬にとっては、電車内は悪臭の巣窟です。正常な精神なら狂ってしまいます。
そして、騒音、接触など、ストレスの宝庫です。
それでもラブラドールは、荒い息をハァハァさせる以外は置物のように大人しくしています。
以前、盲導犬が傷を負いながらも務めを果たした話がニュースになった事があります。これは達観した聖人級に認定してもいいでしょう。
僕がそんな思いでラブラドールのラブちゃんを眺めていると、トモカちゃんも同じ気持ちなのか? 同じように見詰めています。
暫く、祈りにも似た時間が流れます。
ラブちゃんを見ていて思うのは、何故ラブちゃんなんでしょう?
つまり、職業に従事する犬は、洋犬が多いです。和犬では、番犬くらいしか思い付きません。
土佐犬の盲導犬や、豆柴の警察犬が居てもいい気がします。
紀州犬がアルプスの山々で羊を追っても格好いいでしょう。
もしかすると、洋犬組合の岩盤規制が強固なのかも知れません。
今こそ構造改革をして、和犬にも仕事を与えましょう。働き方改革です。
さて、和犬と洋犬の是非はともかく、僕同様にとトモカちゃんが、ラブちゃんの姿に感銘を受けたのは確かです。彼女の目を見れば解ります。
同じものを見て感動する。それは、二人の価値観が同調しているからでしょう。
その感覚が先天的なのか後天的なのかは解りませんが、良い夫婦の条件ではあります。
全国の夫婦の皆様、お幸せに。
読んで頂き、誠にありがとうございます。では、レッツ、ゴーです。
さて、僕とトモカちゃんは、高崎線で移動中です。
その日は、上野で深海魚展を観てからスカイツリーへ行き、浅草の人混みで手を繋ぐラブラブコースを予定していました。
そんな幸せな二人を、不穏な物音が邪魔します。
なんと、異常なほど「ハァハァ」している呼吸音が聞こえました。
これは大変、変態がトモカちゃんを狙っているのかも知れません。
もしかすると、狙われているのは僕かも知れませんが、確率的には低いでしょう。念のため、尻の穴に力を入れておきます。
もう、ふにゃふにゃならば弾き返す所存です!
そんな穴意、いや、決意を固めていたら、足元に黒いラブラドール犬が居て、長い舌を垂らして暑そうでした。
なんと大胆な放し飼い!
いや、この犬は切符を買った可能性もあります。もしくはPASMO?
何にしても、お客様をおもてなしする心の日本では、犬とは言え、おくつろぎ頂くしかありません。
僕が日本の文化に感心していると、すぐに種明かしがされます。
すぐ近くには、白い杖を持った視覚障害者いて、黒いラブラドールは盲導犬だと解りました。
満員電車なので辛そうですが、大人しくしていて、よく訓練されていると感心します。
まるで悟りの境地です。
そうです。まさに悟りです。究めています。
物凄く鼻が利く犬にとっては、電車内は悪臭の巣窟です。正常な精神なら狂ってしまいます。
そして、騒音、接触など、ストレスの宝庫です。
それでもラブラドールは、荒い息をハァハァさせる以外は置物のように大人しくしています。
以前、盲導犬が傷を負いながらも務めを果たした話がニュースになった事があります。これは達観した聖人級に認定してもいいでしょう。
僕がそんな思いでラブラドールのラブちゃんを眺めていると、トモカちゃんも同じ気持ちなのか? 同じように見詰めています。
暫く、祈りにも似た時間が流れます。
ラブちゃんを見ていて思うのは、何故ラブちゃんなんでしょう?
つまり、職業に従事する犬は、洋犬が多いです。和犬では、番犬くらいしか思い付きません。
土佐犬の盲導犬や、豆柴の警察犬が居てもいい気がします。
紀州犬がアルプスの山々で羊を追っても格好いいでしょう。
もしかすると、洋犬組合の岩盤規制が強固なのかも知れません。
今こそ構造改革をして、和犬にも仕事を与えましょう。働き方改革です。
さて、和犬と洋犬の是非はともかく、僕同様にとトモカちゃんが、ラブちゃんの姿に感銘を受けたのは確かです。彼女の目を見れば解ります。
同じものを見て感動する。それは、二人の価値観が同調しているからでしょう。
その感覚が先天的なのか後天的なのかは解りませんが、良い夫婦の条件ではあります。
全国の夫婦の皆様、お幸せに。
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