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第3話:健気な少女の勘違い
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婚約破棄作戦が、初手から頓挫してしまった。
あの氷の貴公子、ゼノン様の予想外の行動に、私の計画は大きく揺らいでいる。
『プレゼントに、観劇のお誘い…。どう考えても、私を疎んでいる人間の行動じゃないわ』
自室のベッドに突っ伏しながら、私は頭を抱えていた。
もしかして、ゲームのシナリオは絶対ではない…?
だとしたら、私が断罪される未来も、変わる可能性があるということ?
いや、でも油断は禁物だ。
今はまだ、ヒロインのリリアナが登場していない。
彼女が現れれば、ゼノン様はきっと彼女に心を奪われるはず。
その時、私が彼の婚約者として隣にいれば、結局は嫉妬に狂って破滅ルートへ直行してしまう。
『やっぱり、彼とヒロインを結びつけないと…!』
婚約破棄が無理なら、作戦変更だ。
私がキューピッド役になって、二人をくっつけてしまえばいい。
そうすれば、私は円満に婚約解消を勝ち取り、平和な未来を手に入れられるはず。
幸い、ゲームの知識がある私には、二人がどこで出会い、どんなイベントを経て仲を深めていくのか、全てお見通しなのだ。
最初の出会いのイベントは、確か…。
『学園の中庭にある、古い噴水の前!』
リリアナが貴族の生徒に絡まれているところを、ゼノン様が助ける、という王道イベントだ。
これを、私がセッティングすればいい。
問題は、どうやってゼノン様をその場所に誘導するか。
冷徹で、他人に興味のない彼を、都合よく動かすなんてできるだろうか。
「…そうだわ」
一つの妙案が閃いた。
数日後。
私は、学園の中庭が見える渡り廊下の柱の陰に、息を潜めて隠れていた。
手には、先日ゼノン様から貰った翠玉のネックレス。
『これを、わざと落とすのよ!』
私がネックレスを落とし、それを探しているところに、偶然通りかかったゼノン様が声をかける。
そして、一緒に探している途中で、中庭で絡まれているリリアナを発見する…という筋書きだ。
これなら自然だし、ゼノン様も、私が大事なネックレスを失くしたと知れば、無視はできないはず。
ゲームの知識によれば、そろそろゼノン様がこの廊下を通る時間だ。
そして、中庭ではすでに、リリアナが教科書を抱えてうろうろしているのが見えた。
よし、完璧なタイミング。
遠くから、規則正しい足音が聞こえてくる。
来た!
私は息をのみ、足音が近づいてくるのを待つ。
そして、ゼノン様の姿が視界の端に捉えられた瞬間――
わざとらしく、ネックレスを床に落とした。
カラン、と小さな金属音が廊下に響く。
「あっ…!」
私は、練習通りに驚いた声を上げた。
そして、慌てた様子で屈み込み、床を探し始める。
『お願い、気づいて…!』
足音は、一度止まった。
計画通り!
私は内心でガッツポーズをしながら、必死に悲劇のヒロインを演じる。
「どうしよう…ゼノン様から頂いた、大切なネックレスなのに…」
か細い声で、わざとらしく呟いてみる。
これで、彼の同情を引けるはず。
静寂。
あれ?
声をかけてこない。
不審に思って、そっと顔を上げると。
「……」
すぐ目の前に、ゼノン様が立っていた。
いつもの無表情で、私をじっと見下ろしている。
そのアイスブルーの瞳が、何かを深く、深く探るように私を射抜いていた。
『な、何…?』
その真剣な眼差しに、心臓がドキリと跳ねる。
何か、まずいことでもしただろうか。
しばらくの沈黙の後、彼はゆっくりと口を開いた。
「…イザベラ」
呼ばれた名前に、びくりと肩が震える。
「貴様は…」
彼の声は、いつもより少しだけ、掠れていた。
「そんなにも、俺の気を引きたいのか?」
「………はい?」
今、なんて?
聞き間違いだろうか。
私の思考が停止していると、ゼノン様はふっと、どこか儚げに息を吐いた。
「俺からの贈り物をわざと落として、俺の注意を引こうとするとは…」
いや、違います。
中庭を見てほしいんです。ヒロインが待ってるんです。
「健気なことをしてくれる」
健気!?
「そんなことをしなくても、俺はいつでもお前のことを見ているというのに」
見てくれなくていいです! あっちを見て! 中庭を!
私の心の叫びは、もちろん彼には届かない。
それどころか、彼はゆっくりと屈み込むと、私の足元に落ちていたネックレスを拾い上げた。
そして。
私の背後に回り込み、冷たい指先が私のうなじに触れた。
「ひゃっ!?」
思わず、変な声が出る。
心臓が、今にも口から飛び出しそうだ。
「じっとしていろ」
耳元で囁かれた低い声に、身体が金縛りにあったように動けなくなる。
彼は手慣れた様子で、私の首に再びネックレスをかけてくれた。
留め具を留める彼の指先が、肌を掠めるたびに、ぞくぞくとした感覚が背筋を駆け上る。
「…これでいい」
彼は満足げにそう言うと、私の肩にポンと手を置いた。
「あまり、俺を試すような真似はするな。心臓に悪い」
そう言って、ほんの少しだけ困ったように眉を寄せる。
その表情は、私が今まで見たことのない、人間味のあるものだった。
『え、え、え…?』
私の頭の中は、完全にキャパオーバーだ。
計画は?
ヒロインは?
中庭のイベントは!?
私が呆然としている間に、ゼノン様はすたすたと廊下を歩き去ってしまった。
もちろん、一度も中庭に目を向けることなく。
柱の陰からそっと中庭を覗くと、リリアナはまだ一人で、不安そうに辺りを見回していた。
ああ、彼女に絡むはずだった貴族の生徒たちも、ゼノン様の気配を察してどこかへ消えてしまったようだ。
大失敗だ。
しかも、何やらとてつもなく大きな勘違いをされている。
『俺の気を引きたい…? 健気…?』
違う、違う、断じて違う!
私はあなたから離れたいだけなのに!
なのに、なぜか私たちの距離は、どんどん縮まっている気がする。
それも、最悪の形で。
「どうしてこうなるのよぉ…!」
私はその場にへなへなと座り込み、空を仰いだ。
破滅フラグ回避への道は、想像を絶する茨の道なのかもしれない。
あの氷の貴公子、ゼノン様の予想外の行動に、私の計画は大きく揺らいでいる。
『プレゼントに、観劇のお誘い…。どう考えても、私を疎んでいる人間の行動じゃないわ』
自室のベッドに突っ伏しながら、私は頭を抱えていた。
もしかして、ゲームのシナリオは絶対ではない…?
だとしたら、私が断罪される未来も、変わる可能性があるということ?
いや、でも油断は禁物だ。
今はまだ、ヒロインのリリアナが登場していない。
彼女が現れれば、ゼノン様はきっと彼女に心を奪われるはず。
その時、私が彼の婚約者として隣にいれば、結局は嫉妬に狂って破滅ルートへ直行してしまう。
『やっぱり、彼とヒロインを結びつけないと…!』
婚約破棄が無理なら、作戦変更だ。
私がキューピッド役になって、二人をくっつけてしまえばいい。
そうすれば、私は円満に婚約解消を勝ち取り、平和な未来を手に入れられるはず。
幸い、ゲームの知識がある私には、二人がどこで出会い、どんなイベントを経て仲を深めていくのか、全てお見通しなのだ。
最初の出会いのイベントは、確か…。
『学園の中庭にある、古い噴水の前!』
リリアナが貴族の生徒に絡まれているところを、ゼノン様が助ける、という王道イベントだ。
これを、私がセッティングすればいい。
問題は、どうやってゼノン様をその場所に誘導するか。
冷徹で、他人に興味のない彼を、都合よく動かすなんてできるだろうか。
「…そうだわ」
一つの妙案が閃いた。
数日後。
私は、学園の中庭が見える渡り廊下の柱の陰に、息を潜めて隠れていた。
手には、先日ゼノン様から貰った翠玉のネックレス。
『これを、わざと落とすのよ!』
私がネックレスを落とし、それを探しているところに、偶然通りかかったゼノン様が声をかける。
そして、一緒に探している途中で、中庭で絡まれているリリアナを発見する…という筋書きだ。
これなら自然だし、ゼノン様も、私が大事なネックレスを失くしたと知れば、無視はできないはず。
ゲームの知識によれば、そろそろゼノン様がこの廊下を通る時間だ。
そして、中庭ではすでに、リリアナが教科書を抱えてうろうろしているのが見えた。
よし、完璧なタイミング。
遠くから、規則正しい足音が聞こえてくる。
来た!
私は息をのみ、足音が近づいてくるのを待つ。
そして、ゼノン様の姿が視界の端に捉えられた瞬間――
わざとらしく、ネックレスを床に落とした。
カラン、と小さな金属音が廊下に響く。
「あっ…!」
私は、練習通りに驚いた声を上げた。
そして、慌てた様子で屈み込み、床を探し始める。
『お願い、気づいて…!』
足音は、一度止まった。
計画通り!
私は内心でガッツポーズをしながら、必死に悲劇のヒロインを演じる。
「どうしよう…ゼノン様から頂いた、大切なネックレスなのに…」
か細い声で、わざとらしく呟いてみる。
これで、彼の同情を引けるはず。
静寂。
あれ?
声をかけてこない。
不審に思って、そっと顔を上げると。
「……」
すぐ目の前に、ゼノン様が立っていた。
いつもの無表情で、私をじっと見下ろしている。
そのアイスブルーの瞳が、何かを深く、深く探るように私を射抜いていた。
『な、何…?』
その真剣な眼差しに、心臓がドキリと跳ねる。
何か、まずいことでもしただろうか。
しばらくの沈黙の後、彼はゆっくりと口を開いた。
「…イザベラ」
呼ばれた名前に、びくりと肩が震える。
「貴様は…」
彼の声は、いつもより少しだけ、掠れていた。
「そんなにも、俺の気を引きたいのか?」
「………はい?」
今、なんて?
聞き間違いだろうか。
私の思考が停止していると、ゼノン様はふっと、どこか儚げに息を吐いた。
「俺からの贈り物をわざと落として、俺の注意を引こうとするとは…」
いや、違います。
中庭を見てほしいんです。ヒロインが待ってるんです。
「健気なことをしてくれる」
健気!?
「そんなことをしなくても、俺はいつでもお前のことを見ているというのに」
見てくれなくていいです! あっちを見て! 中庭を!
私の心の叫びは、もちろん彼には届かない。
それどころか、彼はゆっくりと屈み込むと、私の足元に落ちていたネックレスを拾い上げた。
そして。
私の背後に回り込み、冷たい指先が私のうなじに触れた。
「ひゃっ!?」
思わず、変な声が出る。
心臓が、今にも口から飛び出しそうだ。
「じっとしていろ」
耳元で囁かれた低い声に、身体が金縛りにあったように動けなくなる。
彼は手慣れた様子で、私の首に再びネックレスをかけてくれた。
留め具を留める彼の指先が、肌を掠めるたびに、ぞくぞくとした感覚が背筋を駆け上る。
「…これでいい」
彼は満足げにそう言うと、私の肩にポンと手を置いた。
「あまり、俺を試すような真似はするな。心臓に悪い」
そう言って、ほんの少しだけ困ったように眉を寄せる。
その表情は、私が今まで見たことのない、人間味のあるものだった。
『え、え、え…?』
私の頭の中は、完全にキャパオーバーだ。
計画は?
ヒロインは?
中庭のイベントは!?
私が呆然としている間に、ゼノン様はすたすたと廊下を歩き去ってしまった。
もちろん、一度も中庭に目を向けることなく。
柱の陰からそっと中庭を覗くと、リリアナはまだ一人で、不安そうに辺りを見回していた。
ああ、彼女に絡むはずだった貴族の生徒たちも、ゼノン様の気配を察してどこかへ消えてしまったようだ。
大失敗だ。
しかも、何やらとてつもなく大きな勘違いをされている。
『俺の気を引きたい…? 健気…?』
違う、違う、断じて違う!
私はあなたから離れたいだけなのに!
なのに、なぜか私たちの距離は、どんどん縮まっている気がする。
それも、最悪の形で。
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私はその場にへなへなと座り込み、空を仰いだ。
破滅フラグ回避への道は、想像を絶する茨の道なのかもしれない。
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