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第2話

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王宮から追い出されたエリカは、自分の領地であるモフモフの森へと向かった。

そこで彼女は、ふわふわの動物たちや優しい村人たちと触れ合いながら、平穏な日々を送ることにした。

彼女はレオンハルトのことを忘れようとした。

彼女は自分の幸せを見つけようとした。

しかし、そんな彼女のもとに、王太子レオンハルトや聖女アリシアだけでなく、他のイケメンたちも次々と現れて……?

2.モフモフの森

「エリカ様、お帰りなさいませ」

モフモフの森にあるエリカの屋敷に到着したエリカを、執事のジョージが出迎えた。

「ありがとう、ジョージ。おかげさまで無事に帰って来られました」

エリカは笑顔で答えた。

「無事とは言えませんね。あの王太子様に婚約破棄されてしまったなんて……」

ジョージは憤った。

「いいのよ、ジョージ。私はもうあの人のことは忘れました。私はこの森で幸せに暮らすつもりです」

エリカは言った。

「そうですか……それなら良かったです。でも、もし何かありましたら、私に言ってくださいね。私はいつでもエリカ様の味方ですから」

ジョージは言った。

「ありがとう、ジョージ。あなたは私にとって大切な人ですから」

エリカは言った。

そして、屋敷に入った。

屋敷に入ると、すぐにふわふわの動物たちがエリカに飛びついてきた。

「エリカー!おかえりー!」

「エリカちゃん!会いたかったよー!」

「エリカさま!お元気でしたか?」

それらはモフモフと呼ばれる動物たちだった。

モフモフはエリカの領地にしか住まない珍しい動物で、毛並みがふわふわしていて触り心地が良かった。彼らは人語を話すことができるし、魔法も使える。しかし、彼らは人間を信用しておらず、普段は姿を見せない。だが、エリカだけは例外だった。彼女は幼い頃からモフモフと仲良くしており、彼らから信頼されていた。

「みんなー!会えて嬉しいよー!」

エリカはモフモフたちを抱きしめた。

「エリカちゃん、どこ行ってたの?」

「王都に行ってきたのよ。でも、もう二度と行かないわ」

「王都?何があったの?」

「ええと……婚約者が浮気して婚約を破棄されたことを話しますか?とエリカは迷った。

彼女はモフモフたちに心を開いていたが、あまりにも辛い話をするのは気が引けた。

しかし、モフモフたちはエリカの様子に気づいていた。

「エリカちゃん、何か悩んでることがあるの?」

「エリカさま、私たちに話してください。私たちはエリカさまのことを応援しています」

「エリカー、泣いてるの?大丈夫?」

モフモフたちは心配そうに言った。

エリカは彼らの優しさに感動した。

彼らは自分を裏切ったり、利用したりしない。彼らは自分を本当に大切に思ってくれる。

だから、エリカは決心した。

彼女はモフモフたちに婚約破棄されたことを話した。

彼女はレオンハルトとの思い出や、聖女アリシアの陰謀や、偽物の写真や、王宮での屈辱や、全てを話した。

話すうちに、エリカは涙を流した。

「それで……私は婚約破棄されて、追放されて……もうあの人に会えないわ」

エリカは終わりに言った。

モフモフたちはエリカの話を聞いて、怒った。

「なんだよ、それ!王太子ってやつ、最低だな!」

「聖女って女もひどいわ!エリカさまを陥れるなんて許せない!」

「エリカー、大丈夫だよ!私たちはエリカーの味方だよ!」

モフモフたちは言った。

そして、エリカを抱きしめて慰めた。

「ありがとう、みんな。あなたたちがいてくれて本当に良かったわ」

エリカは言った。

「エリカちゃん、泣かないで。私たちはこれからもずっと一緒だよ」

「エリカさま、笑ってください。私たちはエリカさまの笑顔が好きです」

「エリカー、元気出して!私たちはエリカーと遊びたいよ!」

モフモフたちは言った。

そして、エリカを引っ張って森へと連れて行った。

そこで彼らは楽しく遊んだ。

彼らは花畑で花束を作ったり、川で水遊びをしたり、木の上で実を食べたりした。

彼らは笑ったり、歌ったり、踊ったりした。

彼らは幸せだった。

エリカも少しずつ笑顔を取り戻した。

彼女はレオンハルトのことを忘れようとした。

彼女は自分の幸せを見つけようとした。






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