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第2章捨てられ編
第25話再会
「アン……ネ」
ベンチに座る私と、エドの視線がバッチリ重なった。
デートの最中みたいだし無視されるかなと思った瞬間、エドの口が私の名前を読んだように動き、猛烈ダッシュでこちらに走ってきた。
エッ?怖い怖い怖い!
その表情が鬼のように険しく、まるで親の仇を見つけたかのようで、思わず席を立って逃げ腰になる。しかし、逃げる間もなくエドにガッツリ両肩をつかまれた。
「アンネ!!」
「……久しぶりね」
「この馬鹿ッ!勝手に消えてどこにいたんだ!」
力強く抱きしめられ、食べかけのケバブサンドが地面に落ちた。
「あ、制服にソースが……」
エドの胸元に私の顔が押し付けられ、口の周りについていたソースがベッタリワイシャツについていた。口紅じゃないところが私らしいというか……。
「エドモンド様、酷いです。いきなり走り出すなんて。見て下さい、膝が擦りむけてしまいました。もう、また怪我しちゃったじゃないですか」
エドに腕を振りほどかれて転んだらしいアンが追いついて来て、可愛らしく頬を膨らませながら立っていた。腕を胸の下で組み、わざとらしくふくよかな胸を強調しているように見えるのは、私の劣等感からくる僻みじゃない筈だ!
「おまえにもう用はない。ここで解散だ」
「酷いわ。今日は私とデートしてくれるって約束したじゃないですか」
デート……。やっぱりデートだったんだ。
「デートじゃねぇよ。アンネの居場所を教えろって言っただけだろ。今日一日一緒にいたらわかるって言うから、ついて歩いていただけだ」
「あら、だから会えましたよね?」
「偶然だろうが!」
アンはシレッと自分のおかげみたいな顔をしている。
「とにかく、おまえには用はない。さっさとどっかに行け」
「……酷い」
アンの瞳が潤み、涙がポロリと流れる。その美しさに、普通の男子ならば駆け寄って慰める場面なんだろうが、エドは冷ややかな視線をアンに向けるだけだ?
あれ?べた惚れにはまだ至っていないのかな?
エドの手はしっかり私を抱きしめたまま、アンの元に駆け寄る素振りもない。
エドが手をサッと上げると、どこからともなく男性が三人現れた。パッと見特徴が薄く、周囲に馴染んでしまうような風体の彼らは、エドの護衛騎士だ。
「サム、こいつをゴールドバーグ邸まで送ってやれ」
「かしこまりました。参りましょう」
アンは私をキッと睨みつけるという置き土産を残したものの、素直にサムの後について行き、他の護衛騎士は気がついたらまた周りに同化して見えなくなっていた。その見事な擬態能力に、思わず感嘆してしまう。
「カメレオンみたいよね」
「それが久しぶりに会った感想かよ」
エドはブスッたれた表情で、私の肩を強く握った。
「あんた、馬鹿力なんだから少しは加減しないよ。痛いのよ、折れるでしょ」
「うっせ、そんな簡単に骨が折れるかよ」
「折れます~、あんたよりも華奢なんです~」
いつも通りのやりとりが嬉しくて、つい笑顔になる。エドは、そんな私を見て眉がグッと寄る。
「なによ、私に会えたのが嬉しくて泣きそうなの?」
「馬鹿言え!こんな手紙を残すくらいなら、居場所を書けよ!」
エドがポケットから出した紙は、私がちょん切ったノートの切れ端だった。
「あぁ、見つけてくれたんだ」
「そりゃな。あの木は俺の昼寝場所だしな。それより今はどこにいんだよ。どうやって生活してんだ」
「まぁ、座りなさいよ。あ、あんたのせいで私のお昼ご飯がなくなっちゃったんだからね。ケバブサンドおごりなさい。話はそれからよ」
「ケバブって何だよ」
「あそこの屋台で売ってるやつよ。お肉マシマシ玉ねぎ多めの激辛ソースね」
「わかったよ。買ってくるから逃げるなよ」
エドは王子のくせに、パシリのようにご飯を買いに走る。
うん、口は悪いけど良い奴なんだよね。少し合わない間に、また少し背が伸びて逞しくなったかな?胸板はさらに厚くなった気がする。
少し離れて全体的に見ると、本当に全体的なバランスがいい。ヒョロッと細いだけの男子がモテる今の流行り、どこがいいのかさっぱりわからないな。顔だって、中性的な美形よりも、男らしくてキリッとしたエドみたいな顔の方が断然かっこいいと思うんだけどな。
「どうかしたか?ほら、これでいいんだろ」
両手にケバブサンドを持ったエドが走って戻ってきた姿をボンヤリ見ていたせいか、エドは私の目の前にケバブサンドを差し出してきた。
「いや、エドがずいぶんかっこ良くなったなって見てただけ」
「な……馬鹿!ほら食えよ!」
照れたのか、わずかに頬を紅潮させて、私の口にケバブサンドを押し付けてくる。
「ちょ……口に押し込まないで。またソースがついちゃうじゃない」
私はケバブサンドを取り上げると、一齧りする。
「ほら、エドも座って食べなさいよ。私ので良かったらお茶あるわよ。伯爵邸のお茶だから、あんたの口にも合うんじゃない」
「え?なんで伯爵邸の?」
エドが私の居場所を探していたということは、私のことは何も聞いていないんだろう。
「私って、一般的にはどういう扱いになっているの?」
家族のことやアンのことはメアリーから聞いていたけれで、自分が世間でどう言われているのかは知らなかった。お父様達のことだから、私を追い出したなんて正直には話していないだろうけど。
「あの娘が本当の娘だと知ったら、アンネは勝手に姿を消してしまったって。あの娘が伯爵夫人とそっくりだったのが、ショックだったんだろうって聞いた。伯爵に聞いても、自分達も探しているんだって言うばかりで」
行方不明扱いね。じゃなきゃ、私が家にいない言い訳が立たないものね。
「今日だって、あいつが知っているような素振りをするから、選択授業さぼってついてきたのに、やれ買い物だスイーツを食べようって振り回されて!」
「ふーん、授業さぼってデートみたいじゃない」
「違うっつうの!」
エドはイライラした様子でケバブサンドに齧り付き、一瞬で平らげてしまった。しかし、一度に大量に口に頬張ったせいか、むせて咳き込んでしまう。
「ほら、お茶飲みなさいよ」
お茶を手渡して背中をさすってやると、エドはそんな私の手をつかんだ。
「で、なんで勝手に家を出たんだ。俺だって調べていただろ。俺のこと信用できなかったのか?!」
「違うわよ。なんか新しい情報をミカエルが仕入れてきて、それを信じたお母様達に追い出された感じ?手切れ金として、アンさんの住んでいた長屋、あのアンさんの部屋の隣を貰ったのと、お金を少々ね、お父様から」
「なんだよそれ!」
「あ、でも、メアリーをアンさんの部屋に寄越してくれて、食事も気を使ってくれてるから」
「ゴールドバーグ伯爵がか」
うーん、そうとも言えるし、そうじゃないとも言える。
「えっと……執事のセバスと、料理長のケントかな」
でも、彼らを雇っているのはお父様だし、多分彼らが私に関わることを黙認してくれているから、彼らも私に援助できるんだろうから(お父様の目が節穴じゃなければ……節穴かもなぁ)、まぁそこまで青筋を立てて怒らなくても……ね?
「……無事なようだから、良かった」
「うん。毎日、充実して暮らしてるよ」
「なんて言うかと思ったか!この阿呆!」
耳がビリビリする。耳元でエドに叫ばれ、私は思わずエド側の耳を片手で抑えた。だって、片手にはケバブサンドを持っていたからね。二つも落としたら、さすがにショック過ぎるでしょ。一つはエドのおごりとはいえ。
「声大きいって」
「あのな!どんなに心配したと思ってんだ!こんな近くにいると思わなかったから、王都だけじゃなく近郊まで捜索を延ばして……」
「ごめんね。心配してくれたんだよね?でも、特待生試験受けるって書いたじゃん。もう少しすれば、学園で会えたんだし」
「あのな、おまえがいなくってからどれくらいたってると」
「えーと……二ヶ月くらい?」
「三ヶ月と五日だ」
細かいな。そんなにたっていたのか。
「ごめんて。だってさ、学園も退学だから学園には入れないし、いっかいの平民が王子様に連絡とる手段なんかないよ」
「帰り時間わかってんだから、門のとこで待つとかあるだろが」
「やぁよ、ストーカーみたいじゃない」
エドの機嫌がさらに悪くなる。
いや、うん。心配してくれてたんだよね。わかるよ、わかるけど、あんたの顔、本当に怖いからね。
ベンチに座る私と、エドの視線がバッチリ重なった。
デートの最中みたいだし無視されるかなと思った瞬間、エドの口が私の名前を読んだように動き、猛烈ダッシュでこちらに走ってきた。
エッ?怖い怖い怖い!
その表情が鬼のように険しく、まるで親の仇を見つけたかのようで、思わず席を立って逃げ腰になる。しかし、逃げる間もなくエドにガッツリ両肩をつかまれた。
「アンネ!!」
「……久しぶりね」
「この馬鹿ッ!勝手に消えてどこにいたんだ!」
力強く抱きしめられ、食べかけのケバブサンドが地面に落ちた。
「あ、制服にソースが……」
エドの胸元に私の顔が押し付けられ、口の周りについていたソースがベッタリワイシャツについていた。口紅じゃないところが私らしいというか……。
「エドモンド様、酷いです。いきなり走り出すなんて。見て下さい、膝が擦りむけてしまいました。もう、また怪我しちゃったじゃないですか」
エドに腕を振りほどかれて転んだらしいアンが追いついて来て、可愛らしく頬を膨らませながら立っていた。腕を胸の下で組み、わざとらしくふくよかな胸を強調しているように見えるのは、私の劣等感からくる僻みじゃない筈だ!
「おまえにもう用はない。ここで解散だ」
「酷いわ。今日は私とデートしてくれるって約束したじゃないですか」
デート……。やっぱりデートだったんだ。
「デートじゃねぇよ。アンネの居場所を教えろって言っただけだろ。今日一日一緒にいたらわかるって言うから、ついて歩いていただけだ」
「あら、だから会えましたよね?」
「偶然だろうが!」
アンはシレッと自分のおかげみたいな顔をしている。
「とにかく、おまえには用はない。さっさとどっかに行け」
「……酷い」
アンの瞳が潤み、涙がポロリと流れる。その美しさに、普通の男子ならば駆け寄って慰める場面なんだろうが、エドは冷ややかな視線をアンに向けるだけだ?
あれ?べた惚れにはまだ至っていないのかな?
エドの手はしっかり私を抱きしめたまま、アンの元に駆け寄る素振りもない。
エドが手をサッと上げると、どこからともなく男性が三人現れた。パッと見特徴が薄く、周囲に馴染んでしまうような風体の彼らは、エドの護衛騎士だ。
「サム、こいつをゴールドバーグ邸まで送ってやれ」
「かしこまりました。参りましょう」
アンは私をキッと睨みつけるという置き土産を残したものの、素直にサムの後について行き、他の護衛騎士は気がついたらまた周りに同化して見えなくなっていた。その見事な擬態能力に、思わず感嘆してしまう。
「カメレオンみたいよね」
「それが久しぶりに会った感想かよ」
エドはブスッたれた表情で、私の肩を強く握った。
「あんた、馬鹿力なんだから少しは加減しないよ。痛いのよ、折れるでしょ」
「うっせ、そんな簡単に骨が折れるかよ」
「折れます~、あんたよりも華奢なんです~」
いつも通りのやりとりが嬉しくて、つい笑顔になる。エドは、そんな私を見て眉がグッと寄る。
「なによ、私に会えたのが嬉しくて泣きそうなの?」
「馬鹿言え!こんな手紙を残すくらいなら、居場所を書けよ!」
エドがポケットから出した紙は、私がちょん切ったノートの切れ端だった。
「あぁ、見つけてくれたんだ」
「そりゃな。あの木は俺の昼寝場所だしな。それより今はどこにいんだよ。どうやって生活してんだ」
「まぁ、座りなさいよ。あ、あんたのせいで私のお昼ご飯がなくなっちゃったんだからね。ケバブサンドおごりなさい。話はそれからよ」
「ケバブって何だよ」
「あそこの屋台で売ってるやつよ。お肉マシマシ玉ねぎ多めの激辛ソースね」
「わかったよ。買ってくるから逃げるなよ」
エドは王子のくせに、パシリのようにご飯を買いに走る。
うん、口は悪いけど良い奴なんだよね。少し合わない間に、また少し背が伸びて逞しくなったかな?胸板はさらに厚くなった気がする。
少し離れて全体的に見ると、本当に全体的なバランスがいい。ヒョロッと細いだけの男子がモテる今の流行り、どこがいいのかさっぱりわからないな。顔だって、中性的な美形よりも、男らしくてキリッとしたエドみたいな顔の方が断然かっこいいと思うんだけどな。
「どうかしたか?ほら、これでいいんだろ」
両手にケバブサンドを持ったエドが走って戻ってきた姿をボンヤリ見ていたせいか、エドは私の目の前にケバブサンドを差し出してきた。
「いや、エドがずいぶんかっこ良くなったなって見てただけ」
「な……馬鹿!ほら食えよ!」
照れたのか、わずかに頬を紅潮させて、私の口にケバブサンドを押し付けてくる。
「ちょ……口に押し込まないで。またソースがついちゃうじゃない」
私はケバブサンドを取り上げると、一齧りする。
「ほら、エドも座って食べなさいよ。私ので良かったらお茶あるわよ。伯爵邸のお茶だから、あんたの口にも合うんじゃない」
「え?なんで伯爵邸の?」
エドが私の居場所を探していたということは、私のことは何も聞いていないんだろう。
「私って、一般的にはどういう扱いになっているの?」
家族のことやアンのことはメアリーから聞いていたけれで、自分が世間でどう言われているのかは知らなかった。お父様達のことだから、私を追い出したなんて正直には話していないだろうけど。
「あの娘が本当の娘だと知ったら、アンネは勝手に姿を消してしまったって。あの娘が伯爵夫人とそっくりだったのが、ショックだったんだろうって聞いた。伯爵に聞いても、自分達も探しているんだって言うばかりで」
行方不明扱いね。じゃなきゃ、私が家にいない言い訳が立たないものね。
「今日だって、あいつが知っているような素振りをするから、選択授業さぼってついてきたのに、やれ買い物だスイーツを食べようって振り回されて!」
「ふーん、授業さぼってデートみたいじゃない」
「違うっつうの!」
エドはイライラした様子でケバブサンドに齧り付き、一瞬で平らげてしまった。しかし、一度に大量に口に頬張ったせいか、むせて咳き込んでしまう。
「ほら、お茶飲みなさいよ」
お茶を手渡して背中をさすってやると、エドはそんな私の手をつかんだ。
「で、なんで勝手に家を出たんだ。俺だって調べていただろ。俺のこと信用できなかったのか?!」
「違うわよ。なんか新しい情報をミカエルが仕入れてきて、それを信じたお母様達に追い出された感じ?手切れ金として、アンさんの住んでいた長屋、あのアンさんの部屋の隣を貰ったのと、お金を少々ね、お父様から」
「なんだよそれ!」
「あ、でも、メアリーをアンさんの部屋に寄越してくれて、食事も気を使ってくれてるから」
「ゴールドバーグ伯爵がか」
うーん、そうとも言えるし、そうじゃないとも言える。
「えっと……執事のセバスと、料理長のケントかな」
でも、彼らを雇っているのはお父様だし、多分彼らが私に関わることを黙認してくれているから、彼らも私に援助できるんだろうから(お父様の目が節穴じゃなければ……節穴かもなぁ)、まぁそこまで青筋を立てて怒らなくても……ね?
「……無事なようだから、良かった」
「うん。毎日、充実して暮らしてるよ」
「なんて言うかと思ったか!この阿呆!」
耳がビリビリする。耳元でエドに叫ばれ、私は思わずエド側の耳を片手で抑えた。だって、片手にはケバブサンドを持っていたからね。二つも落としたら、さすがにショック過ぎるでしょ。一つはエドのおごりとはいえ。
「声大きいって」
「あのな!どんなに心配したと思ってんだ!こんな近くにいると思わなかったから、王都だけじゃなく近郊まで捜索を延ばして……」
「ごめんね。心配してくれたんだよね?でも、特待生試験受けるって書いたじゃん。もう少しすれば、学園で会えたんだし」
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細かいな。そんなにたっていたのか。
「ごめんて。だってさ、学園も退学だから学園には入れないし、いっかいの平民が王子様に連絡とる手段なんかないよ」
「帰り時間わかってんだから、門のとこで待つとかあるだろが」
「やぁよ、ストーカーみたいじゃない」
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