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この恋の行方は?
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見ていると切なくなるんです。
両思いなのはなんとなくわかっているのに、彼と彼女の間には大変な問題が。。。。
『あー、ありさちゃん、あそぼ―。』
『ししまるぅ、だいすきだよ。』
『うれしー、ぼくもすき。』
ばいん!
『キャン』
『あ、ごめえん、だいじょうぶ?』
『うん、へーき。』
ばしん!!
『キャン』
『あー、しっぽが、ごめんねぇ。』
ゴールデンレトリバーの獅子丸君は、40キロ
マルチーズの亜利砂は、5キロ
大好きなのに体格差が邪魔をして、すり寄ろうとして跳ね飛ばされ、お尻の匂い嗅ごうとすると尻尾で叩かれて悲鳴が上がります。
あそぼー!と抱きつこうとしても喜んで首を下げてきた獅子丸に潰されるし、踏まれるし、道の真ん中でヘソ天した獅子丸に押しつぶされそうになるし。
いやあ、見てると面白くて面白くて・・、じゃない切なくてねえ(説得力皆無)
ましてや、獅子丸君には同じゴールデンの同居犬(飼い主さん曰く、番ではないそうです)雛子ちゃんがいます。
この雛子ちゃん、物凄くクールで、獅子丸君のやんちゃをじとーっと冷めた目で見るんです。
そして獅子丸君が、道の真ん中でヘソ天始めると
「なに馬鹿やってんのよ、みっともないから起きなさい。」
と言わんばかりに吠えます。
それ以外は本当にクール。
しれっと冷めた顔してスタスタ歩いていきます。
でもこの間見ちゃったんだ。
近くの運送会社のドライバーのおっちゃんに、見たことないような嬉しそうな顔して、尻尾ブンブン振って突撃していくところを。
なるほど、ひなちゃんはあのおっちゃんラブなんだね^^
大変なのは飼い主さんです。
突撃していく雛子、道ではしゃぎ回る獅子丸に引きずられまくりです。
「ひな!!おかーさん、バンするよ、怖いよ、おかーさん怖いんだからね。」
なんか脅していますが、ひなちゃんあんまり気にしてません。
バンってなんだろと思って聞いたら、彼らが小さい時に、いう事きかせるため紙風船持ち歩いて、オイタしたらその場で膨らまして、バンッと大きな音を立てて割って警鐘にしていたとか。
「おかーさんは怖いんだからね、いう事きかないとバンだからねって躾けたんだけどねえ。」
う、うーん、小さい時はまだしも、今は効き目あるのかなあ?
このおかーさんも実にいい味出している面白い方です。
************************
「わあっ!!エイトが走った!!」
電信柱2本先から、黒いラブラドールのエイト君がママさんを引きずって走ってきました。
元は猟犬で、リタイアして捨てられ、保護犬となり今の家に貰われてきたのが、エイトです。
推定11歳のシニア犬で、おとなしくて寒がりで、ちょっと気が弱くて穏やかな性格の子です。
よくこれで猟犬なんて出来てたなあと思うんですよね。
辛かったんじゃないかな。
あ、だから捨てられた?
普段はお散歩もゆっくりゆっくり歩き、隙あらば家の方に戻ろうとする子です。
飼い主さんは何とか少しでも多く歩かせようとするんですが、本犬は家でぬくぬくしていたい様子。
吠えないし、走るなんてとんでもないはずのエイトが、ある日突然走り出しました。
彼の目の先には、亜利砂がいます。
『ありさぁ、すごいいいにおいだねぇ。かがせて!!』
実は亜利砂、避妊手術していないので、生理(ヒート)がきます。
すると面白い事に、去勢されているはずの雄犬が目の色変えて群がるんです。
それは普段歩くのもゆっくりとしているエイト君も同様で。
電信柱2本というと、40メートル。
いかに風下に居たとはいえ、わかる犬の鼻の良さよ。
「びっ、びっくりした。うちに来てから一度も走ったことなんてないのに、しかも去勢されてるのに、何で??」
肩で息しながら、飼い主さんもプチパニックです。
うおおん、うおおん
「わあ!今度は吠えた!!初めて聞いた、吠えること出来たんだ。」
ヒートの匂いに興奮したらしく、遠吠えの様に吠えるエイト君。
わん!
ピタッ
亜利砂が吼えた途端、静かになり、後ずさりました。
気が弱いんです、可哀想になるくらい。
こんな小さいマルチーズに一声吠えられただけで小さくなるんです。
でも匂いは嗅ぎたい。
そーっとそーっと、お尻の匂い嗅ごうとするのが、何ともいじらしくてねぇ^^;
優しい人に貰われて、のんびり余生を過ごすエイト君は、私たち夫婦のお気に入りワンコです。
両思いなのはなんとなくわかっているのに、彼と彼女の間には大変な問題が。。。。
『あー、ありさちゃん、あそぼ―。』
『ししまるぅ、だいすきだよ。』
『うれしー、ぼくもすき。』
ばいん!
『キャン』
『あ、ごめえん、だいじょうぶ?』
『うん、へーき。』
ばしん!!
『キャン』
『あー、しっぽが、ごめんねぇ。』
ゴールデンレトリバーの獅子丸君は、40キロ
マルチーズの亜利砂は、5キロ
大好きなのに体格差が邪魔をして、すり寄ろうとして跳ね飛ばされ、お尻の匂い嗅ごうとすると尻尾で叩かれて悲鳴が上がります。
あそぼー!と抱きつこうとしても喜んで首を下げてきた獅子丸に潰されるし、踏まれるし、道の真ん中でヘソ天した獅子丸に押しつぶされそうになるし。
いやあ、見てると面白くて面白くて・・、じゃない切なくてねえ(説得力皆無)
ましてや、獅子丸君には同じゴールデンの同居犬(飼い主さん曰く、番ではないそうです)雛子ちゃんがいます。
この雛子ちゃん、物凄くクールで、獅子丸君のやんちゃをじとーっと冷めた目で見るんです。
そして獅子丸君が、道の真ん中でヘソ天始めると
「なに馬鹿やってんのよ、みっともないから起きなさい。」
と言わんばかりに吠えます。
それ以外は本当にクール。
しれっと冷めた顔してスタスタ歩いていきます。
でもこの間見ちゃったんだ。
近くの運送会社のドライバーのおっちゃんに、見たことないような嬉しそうな顔して、尻尾ブンブン振って突撃していくところを。
なるほど、ひなちゃんはあのおっちゃんラブなんだね^^
大変なのは飼い主さんです。
突撃していく雛子、道ではしゃぎ回る獅子丸に引きずられまくりです。
「ひな!!おかーさん、バンするよ、怖いよ、おかーさん怖いんだからね。」
なんか脅していますが、ひなちゃんあんまり気にしてません。
バンってなんだろと思って聞いたら、彼らが小さい時に、いう事きかせるため紙風船持ち歩いて、オイタしたらその場で膨らまして、バンッと大きな音を立てて割って警鐘にしていたとか。
「おかーさんは怖いんだからね、いう事きかないとバンだからねって躾けたんだけどねえ。」
う、うーん、小さい時はまだしも、今は効き目あるのかなあ?
このおかーさんも実にいい味出している面白い方です。
************************
「わあっ!!エイトが走った!!」
電信柱2本先から、黒いラブラドールのエイト君がママさんを引きずって走ってきました。
元は猟犬で、リタイアして捨てられ、保護犬となり今の家に貰われてきたのが、エイトです。
推定11歳のシニア犬で、おとなしくて寒がりで、ちょっと気が弱くて穏やかな性格の子です。
よくこれで猟犬なんて出来てたなあと思うんですよね。
辛かったんじゃないかな。
あ、だから捨てられた?
普段はお散歩もゆっくりゆっくり歩き、隙あらば家の方に戻ろうとする子です。
飼い主さんは何とか少しでも多く歩かせようとするんですが、本犬は家でぬくぬくしていたい様子。
吠えないし、走るなんてとんでもないはずのエイトが、ある日突然走り出しました。
彼の目の先には、亜利砂がいます。
『ありさぁ、すごいいいにおいだねぇ。かがせて!!』
実は亜利砂、避妊手術していないので、生理(ヒート)がきます。
すると面白い事に、去勢されているはずの雄犬が目の色変えて群がるんです。
それは普段歩くのもゆっくりとしているエイト君も同様で。
電信柱2本というと、40メートル。
いかに風下に居たとはいえ、わかる犬の鼻の良さよ。
「びっ、びっくりした。うちに来てから一度も走ったことなんてないのに、しかも去勢されてるのに、何で??」
肩で息しながら、飼い主さんもプチパニックです。
うおおん、うおおん
「わあ!今度は吠えた!!初めて聞いた、吠えること出来たんだ。」
ヒートの匂いに興奮したらしく、遠吠えの様に吠えるエイト君。
わん!
ピタッ
亜利砂が吼えた途端、静かになり、後ずさりました。
気が弱いんです、可哀想になるくらい。
こんな小さいマルチーズに一声吠えられただけで小さくなるんです。
でも匂いは嗅ぎたい。
そーっとそーっと、お尻の匂い嗅ごうとするのが、何ともいじらしくてねぇ^^;
優しい人に貰われて、のんびり余生を過ごすエイト君は、私たち夫婦のお気に入りワンコです。
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