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■僕惚れ②『温泉へ行こう!』
*嫉妬 4
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私のその求めに応じるように、理人が立ち上がった。
と同時に私の中に埋められていた指が抜き取られる。
内壁をこすり上げるようなその感触に、思わず身体がびくりと跳ねた。
今まで刺激を与え続けられていた内部が彼の指を恋しがってひくつく。中がくすぶる様に熱を持ったままだ。
最後まで与えられなかった刺激を求めて理人を潤んだ目で見つめると、彼が私の耳元に唇を寄せて、囁くように「ごめんね、今、ゴム、ないんだ……」と言った。だから挿れることは出来ないのだと暗に仄めかすと、ついでのように耳たぶを食む。
「あんっ……」
予期せぬ刺激に、思わず腰が浮いてくず折れそうになる。
そんな私の腰に腕を回して支えてくれると、理人は耳の次は首筋へと、啄ばむような口付けを落としながら、自身のズボンの前を寛げた。そうして、限界まで張り詰めた分身を取り出すと、二度、三度手を上下させて扱く。
その仕草を目の端で捉えた途端、子宮の奥がきゅんと疼くような甘い痺れが這い上がってくる。
私のその反応を煽るように、理人が私の鎖骨を少し強めに甘噛みした。
「……んっ」
痛いはずなのに、どこか甘美で心地よいその刺激に、私は思わず小さく声を漏らす。
「葵咲、後ろ向いて……。木に手、ついて立てる?」
言いながら、立ち位置を変えると、私の真後ろに立つ理人。
腰に添えられていた彼の助けを失った私は、必死に木に縋り付いて身体を支えた。
と、背後に立った理人が、私のスカートをお尻が出るようにまくり上げて太ももをあらわにしてから、下着も膝のあたりまで下ろしてしまう――。
「やんっ」
あまりのことに、恥ずかしくなって思わず理人を振り返ると、彼は眉根を寄せてとても切なそうな顔をしていた。
張り詰めた状態なのは、私だけではなく、彼もなんだと気がつくと、私は途端に抵抗出来なくなる。
私の恥ずかしい気持ちを察したように、彼の身体が私の背後を塞ぐように覆いかぶさってきた。
私をぎゅっと包み込むように抱いた彼の手が、胸の膨らみを力強く揉みしだく。
「――あぁっ……」
と、耳元に荒く上がった息を吹きかけられて。
情欲の熱を孕んだ、余裕を感じさせない声音で懇願された。
「葵咲、お願い。足、閉じて……?」
私は彼が何をしようとしているのか分からないままに、それでも彼の切なげな求めに応じてぎゅっと両足を閉じる。
外でお尻を剥き出しにされているという羞恥心が、いつもに増して股間に力を込めさせた。
すると、そんな私の太ももの間を割るように、熱いものが押し当てられて――。
「……!?」
それが、理人の限界まで張り詰めた屹立だと悟るのと同時に、彼が私の濡れて温かく湿った谷間を擦るように抽送を開始した。
彼のものに押し揉まれて刺激された秘芽が、歓喜に震えたように固く張り詰めていく。
それに連動するように、太ももに挟まれた理人のものをとろとろと濡らすほどの愛液が溢れてきて――。
彼自身の先走りとで、彼が腰を動かすたびに下腹部からクチュクチュと、濡れた淫靡な水音が響き始める。
「……んっ。あぁっ、……り、ひと……っ」
木にしがみ付いていても尚、くず折れそうになる私を、彼がしっかりと後ろから支えてくれる。
中に彼を受け入れなくても、こんなにも理人を感じることが出来るんだと……私は、初めて知った――。
と同時に私の中に埋められていた指が抜き取られる。
内壁をこすり上げるようなその感触に、思わず身体がびくりと跳ねた。
今まで刺激を与え続けられていた内部が彼の指を恋しがってひくつく。中がくすぶる様に熱を持ったままだ。
最後まで与えられなかった刺激を求めて理人を潤んだ目で見つめると、彼が私の耳元に唇を寄せて、囁くように「ごめんね、今、ゴム、ないんだ……」と言った。だから挿れることは出来ないのだと暗に仄めかすと、ついでのように耳たぶを食む。
「あんっ……」
予期せぬ刺激に、思わず腰が浮いてくず折れそうになる。
そんな私の腰に腕を回して支えてくれると、理人は耳の次は首筋へと、啄ばむような口付けを落としながら、自身のズボンの前を寛げた。そうして、限界まで張り詰めた分身を取り出すと、二度、三度手を上下させて扱く。
その仕草を目の端で捉えた途端、子宮の奥がきゅんと疼くような甘い痺れが這い上がってくる。
私のその反応を煽るように、理人が私の鎖骨を少し強めに甘噛みした。
「……んっ」
痛いはずなのに、どこか甘美で心地よいその刺激に、私は思わず小さく声を漏らす。
「葵咲、後ろ向いて……。木に手、ついて立てる?」
言いながら、立ち位置を変えると、私の真後ろに立つ理人。
腰に添えられていた彼の助けを失った私は、必死に木に縋り付いて身体を支えた。
と、背後に立った理人が、私のスカートをお尻が出るようにまくり上げて太ももをあらわにしてから、下着も膝のあたりまで下ろしてしまう――。
「やんっ」
あまりのことに、恥ずかしくなって思わず理人を振り返ると、彼は眉根を寄せてとても切なそうな顔をしていた。
張り詰めた状態なのは、私だけではなく、彼もなんだと気がつくと、私は途端に抵抗出来なくなる。
私の恥ずかしい気持ちを察したように、彼の身体が私の背後を塞ぐように覆いかぶさってきた。
私をぎゅっと包み込むように抱いた彼の手が、胸の膨らみを力強く揉みしだく。
「――あぁっ……」
と、耳元に荒く上がった息を吹きかけられて。
情欲の熱を孕んだ、余裕を感じさせない声音で懇願された。
「葵咲、お願い。足、閉じて……?」
私は彼が何をしようとしているのか分からないままに、それでも彼の切なげな求めに応じてぎゅっと両足を閉じる。
外でお尻を剥き出しにされているという羞恥心が、いつもに増して股間に力を込めさせた。
すると、そんな私の太ももの間を割るように、熱いものが押し当てられて――。
「……!?」
それが、理人の限界まで張り詰めた屹立だと悟るのと同時に、彼が私の濡れて温かく湿った谷間を擦るように抽送を開始した。
彼のものに押し揉まれて刺激された秘芽が、歓喜に震えたように固く張り詰めていく。
それに連動するように、太ももに挟まれた理人のものをとろとろと濡らすほどの愛液が溢れてきて――。
彼自身の先走りとで、彼が腰を動かすたびに下腹部からクチュクチュと、濡れた淫靡な水音が響き始める。
「……んっ。あぁっ、……り、ひと……っ」
木にしがみ付いていても尚、くず折れそうになる私を、彼がしっかりと後ろから支えてくれる。
中に彼を受け入れなくても、こんなにも理人を感じることが出来るんだと……私は、初めて知った――。
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