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■僕惚れ④『でもね、嫌なの。わかってよ。』
*キミだけの僕3
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頭上に束ねていた葵咲ちゃんの手を開放すると、僕は代わりに彼女の顎に手をかける。
実際には強く掴んだわけではないのだけれど、葵咲ちゃんはそれだけで諦めたみたいに顔を背けるのをやめるんだ。
この、葵咲ちゃんとの間で取り交わされる、ちょっとした駆け引きみたいなやり取りが、僕は結構好きだ。
葵咲ちゃんは自分が求めた結果、エッチなことになると思わされるのが苦手みたいで。
一事が万事、僕のせいで……になるような展開を割と好む。
だからと言って本当に感じてしまうとその限りではない。
一度タガが外れてしまうと、葵咲ちゃんは僕がたじろいでしまうほどに責め上手な女の子に転じてしまうんだ。
そのスイッチの切り替わりまでの過程が、何ていうか“プレイ的”でたまらない。
葵咲ちゃんを、恥じらいなんて感じられなくなってしまうほどに乱れさせることが出来たら、僕はすごく嬉しいし、満足なんだ。
でも、まぁ……そのあとは僕の方が恥ずかしくなってしまうくらい責められてしまうのが、ちょっと困りものなんだけど。
そんな風に大胆になったからと言って、一度ことが終わってしまえば、また次のとき同じようにエッチで積極的な葵咲ちゃんが見られるかと言うと、もちろん答えは否だ。
都度都度リセットされて、恥じらいを持った貞淑な女の子に戻ってしまうところが、僕の葵咲ちゃんの最大の魅力なんだよね。
当然だけど、僕は彼女のそんな性癖を誰にも見せたくないし、教えるつもりもない。
僕が彼女の初めてを奪って、僕がここまで育て上げてきたんだ。
これからも、ずっとずっと僕だけが彼女の身体を開発できる唯一の男であり続けたい。
自分のことを棚上げして、そんなことを思う僕は卑怯だろうか。
でもごめんね。僕は葵咲ちゃんを手放すつもりは微塵もないんだ。
***
「あ、やんっ。理人ぉっ、耳っ、ダメっ」
僕が執拗に耳のなかに舌を差し込むように這わせながら彼女の胸を責め続けたからだろうか。
葵咲ちゃんが涙目で僕を見上げてきて、自由になった手で、乳房に伸ばした僕の手を握った。
(耳はダメと言いながら、止めるのは胸のほうなんだ?)
その矛盾が可愛くて、思わずクスッと笑ってしまう。
「もぉ、……りひ、との……意地悪っ」
途端葵咲ちゃんがプッと膨らんで、僕を睨みつけてくる。
アーモンドアイの大きな瞳が、僕をじっと見上げてくるのが愛しくて愛しくて、僕は思わず彼女をギュッと抱きしめた。
残念だけど耳を責めるのも乳首を責めるのも、今は一旦中断だ。
「ごめんね、葵咲。キミがあんまりにも可愛いから、つい……」
僕は葵咲ちゃんと一緒にいると、幸せすぎて自分がどんどんおかしくなるのを止められなくて困る。
僕の言葉に、葵咲ちゃんが小さな声で「バカ……」とつぶやいたのが、震えてしまうほどときめき案件で。
バカって言われて嬉しいとか、葵咲ちゃんにしか抱かない思いだよ?
腕の中に抱きしめた葵咲ちゃんの甘い香りを胸いっぱい吸い込んで、僕がいま両腕に囲っている女の子は、自分にとって何よりも大切で……かけがえのない存在なんだと実感する。
それだけで泣きそうになってしまうぐらい心が満たされて――。
「葵咲、僕は何て幸せなんだろう」
葵咲ちゃんの髪に顔を埋めるようにしてうっとりとそう囁いたら、「私も……」って小さく返ってきた。
余りに自然に言われたから、僕は一瞬何のことか分からなかったんだ。
実際には強く掴んだわけではないのだけれど、葵咲ちゃんはそれだけで諦めたみたいに顔を背けるのをやめるんだ。
この、葵咲ちゃんとの間で取り交わされる、ちょっとした駆け引きみたいなやり取りが、僕は結構好きだ。
葵咲ちゃんは自分が求めた結果、エッチなことになると思わされるのが苦手みたいで。
一事が万事、僕のせいで……になるような展開を割と好む。
だからと言って本当に感じてしまうとその限りではない。
一度タガが外れてしまうと、葵咲ちゃんは僕がたじろいでしまうほどに責め上手な女の子に転じてしまうんだ。
そのスイッチの切り替わりまでの過程が、何ていうか“プレイ的”でたまらない。
葵咲ちゃんを、恥じらいなんて感じられなくなってしまうほどに乱れさせることが出来たら、僕はすごく嬉しいし、満足なんだ。
でも、まぁ……そのあとは僕の方が恥ずかしくなってしまうくらい責められてしまうのが、ちょっと困りものなんだけど。
そんな風に大胆になったからと言って、一度ことが終わってしまえば、また次のとき同じようにエッチで積極的な葵咲ちゃんが見られるかと言うと、もちろん答えは否だ。
都度都度リセットされて、恥じらいを持った貞淑な女の子に戻ってしまうところが、僕の葵咲ちゃんの最大の魅力なんだよね。
当然だけど、僕は彼女のそんな性癖を誰にも見せたくないし、教えるつもりもない。
僕が彼女の初めてを奪って、僕がここまで育て上げてきたんだ。
これからも、ずっとずっと僕だけが彼女の身体を開発できる唯一の男であり続けたい。
自分のことを棚上げして、そんなことを思う僕は卑怯だろうか。
でもごめんね。僕は葵咲ちゃんを手放すつもりは微塵もないんだ。
***
「あ、やんっ。理人ぉっ、耳っ、ダメっ」
僕が執拗に耳のなかに舌を差し込むように這わせながら彼女の胸を責め続けたからだろうか。
葵咲ちゃんが涙目で僕を見上げてきて、自由になった手で、乳房に伸ばした僕の手を握った。
(耳はダメと言いながら、止めるのは胸のほうなんだ?)
その矛盾が可愛くて、思わずクスッと笑ってしまう。
「もぉ、……りひ、との……意地悪っ」
途端葵咲ちゃんがプッと膨らんで、僕を睨みつけてくる。
アーモンドアイの大きな瞳が、僕をじっと見上げてくるのが愛しくて愛しくて、僕は思わず彼女をギュッと抱きしめた。
残念だけど耳を責めるのも乳首を責めるのも、今は一旦中断だ。
「ごめんね、葵咲。キミがあんまりにも可愛いから、つい……」
僕は葵咲ちゃんと一緒にいると、幸せすぎて自分がどんどんおかしくなるのを止められなくて困る。
僕の言葉に、葵咲ちゃんが小さな声で「バカ……」とつぶやいたのが、震えてしまうほどときめき案件で。
バカって言われて嬉しいとか、葵咲ちゃんにしか抱かない思いだよ?
腕の中に抱きしめた葵咲ちゃんの甘い香りを胸いっぱい吸い込んで、僕がいま両腕に囲っている女の子は、自分にとって何よりも大切で……かけがえのない存在なんだと実感する。
それだけで泣きそうになってしまうぐらい心が満たされて――。
「葵咲、僕は何て幸せなんだろう」
葵咲ちゃんの髪に顔を埋めるようにしてうっとりとそう囁いたら、「私も……」って小さく返ってきた。
余りに自然に言われたから、僕は一瞬何のことか分からなかったんだ。
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