文字の大きさ
大
中
小
187 / 258
第7章 新国テンプルム
第354話 不穏な邂逅③
思いがけず、知り合いの女性たち全員が集合してしまった。
かつてない最大のピンチを迎えた気がする……。
「良い機会だ、今日こそ決着を付けようゾディー。将軍であるこのワタシが、貴様に引導を渡してやる」
「おや、アンタだけでいいのかい? 全員で掛かってきてもいいんだよ?」
「ディオーネ、こいつは勇者であるアタシにやらせて! このアタシが、二度とユーリに近付けないようにしてあげるわ」
「いやいや、ネネに任せろ」
「僭越ながら、わたしの空間魔法で異次元に飛ばしましょうか?」
「リノさん、ひょっとして今来たあのお二人もユーリさんの……?」
「そうだよ、ユーリってばどんどん増やしちゃうから、私も大変で……」
「強敵はリノさんだけと思っていたのに……やっぱりあのとき告白しておけば良かったかしら」
ああ、なんかもう全員入り乱れちゃって大変なことになってる。
あの理性的な久魅那まで物騒なこと言ってるし。
エイミーさんやパルレさんまでこんなに豹変させるなんて、ネネが前に言った通り、ゾディーさんはホントにトラブルメーカーだな……。
悪い人じゃないんだけどね。
おっと、そんなこと考えてる場合じゃなかった。なんとか止めないと!
こんなことが頻繁に起きないように、男としてガッツリかましてやるか!
王の威厳も見せないとね。よし、行くぞ!
「みんな、いい加減にし…………いえ、あ、あのですね、こ、こんなところで問題を起こされると、ぼ、僕は大変困るワケなのです。皆さんどうかお怒りを鎮めていただけると、僕は大変助かると思うところなのです……」
こ……怖い………………。
気合いで叱りつけようと思ったら、みんなに睨まれて思わずちびりそうになっちゃった。
よく分からないけど、全員『アンタのせいでこうなってるんだからね』という目つきだったよ……。
あまり余計なことを言わず、大人しく下手に出ることにしよう。
「このテンプルムは建国してまだ3ヶ月ちょっとなので、王である僕の臣下がトラブルを起こすのは本当に困るわけでして、お願いですから皆さん仲良くしていただけたらとても嬉しい所存です……」
なんかもう恐怖で言葉遣いもめちゃくちゃになっちゃった。
こめかみ辺りから出た冷たい汗が、ほほを伝って流れ落ちるのが分かる。
「……仲良くはできぬが、ヒロがそう言うなら矛を収めよう」
「仕方ないわね。決着付けるのはまた今度にしてあげるわ」
「命拾いしたなゾディー」
「ふふん、いずれ坊やを奪って、アンタたちに吠え面かかせてあげるさね」
ふー、なんとか大バトルは避けられたようだ。
でも、このまま僕がここに居るとまた面倒なことになりそうな気がするから、みんなから離れることにしよう。
色々とプレッシャーで胃が痛くなってきたし……。
「そ、それじゃ、僕はちょっと仕事があるので戻ります。エイミーさん、パルレさん、せっかく来ていただいたので、今夜みんなで食事でもしましょう。時間などはあとでご連絡いたしますね。で、では……!」
そそくさと逃げるように離れる僕を、みんなはジトッとした目で見送った。
うう、アピの無邪気な食事姿でも見て癒やされることにしよう。
みんなが見えなくなったところで、ふと僕のことを追うように近付いてくる存在に気付いた。
黒いフードを深く被っているので顔は見えないが、身長と体格から察するに、恐らく女性ではないかと推測する。
僕に何か用があるんだろうか? いったい誰だろう?
一瞬身構える自分に気付いて、ひょっとして僕は女性恐怖症になっているのではないかと不安になった。
うう、またキリキリと胃が痛む……。
一直線に近付いてくるのを見て、やはり僕に用があるのだと確信する。
思い当たる女性の顔を片っ端から思い浮かべたけど、その女性の正体は、僕の予想したどの人でもなかった。
「また会ったな小僧」
んおおおおおおおおおお!?
そ、そんなバカな……!?
フードの奥に見えたその顔は、先日飛び去っていった吸血姫ゼルマラージャだった!
背中の翼は消しているのか、外見上は全く普通の人間と変わりない。
それはいいとして、また会ったも何も、自分から僕のところに来たんじゃないの?
この前、僕とはもう二度と会わないって言ったクセに!?
っていうか、問題はそこじゃない。
なんで昼間なのに、外を出歩けるんだ!?
吸血鬼一族は、日中は絶対に動けない……はず。
いや、僕も正確には知らないけど、伝承ではそうなってる。
そもそも日光は吸血鬼の最大の弱点で、陽に当たると溶けて蒸発するという噂なんだけど、違うの!?
王族である『吸血姫』なら、日中も大丈夫ってこと?
もしくは、着ている服やフードに秘密があるとか?
「ゼ……ゼルマラージャ、キミは日中でも外を出歩けるのかい? 僕が知ってる吸血鬼の特徴と違うんだけど……?」
「ワシが聞きたいくらいだ! 貴様の血を飲んでから、『陽の覚醒者』の力を得てしまったぞ!」
「デ……『陽の覚醒者』? ってなに?」
「陽の下を歩くことができる吸血鬼のことだ! こんな能力、真祖様しか持っておらぬ! いや、突然変異でたまたま『陽の覚醒者』になった者も数人おったようだが、とにかく非常に稀な能力だ!」
そんな体質の吸血鬼なんて居るんだ?
あまりに個体数が少ないから、恐らく人類がその事実を確認できなかったんだろうけど。
「で、それが僕の血のせいだと?」
「そうだ、それしか考えられぬ! 吸血鬼は、夜が明けると耐えきれぬ眠気で意識が無くなる。だが『陽の覚醒者』なら起きていられる。しかし、たとえ『陽の覚醒者』といえども、日中はなんとか動ける程度で、しかも陽の光を直接浴びればダメージは受ける。だがワシはまるで平気なのだ」
「え? じゃあそのフードとか被ってるのは?」
「陽の光というのを見たのは初めてだから眩しくてな。なのでフードで遮っておるが、被らんでも全く問題ない。それどころか、真祖様ですら日中は大幅に能力が下がるというのに、ワシはほとんど能力が下がっておらぬのだ!」
「そ、それは良かったね。何か問題でも?」
「何か問題だと……? こんな吸血鬼は前代未聞なのだ! ワシをこんな身体にしおって……!」
ええ~っ? コレって怒られることなの?
能力が下がらないなら、それでいい気もするんだけど?
恐らくだけど、ゼルマラージャの体質の変化は、僕が推測した通り魔族としての血が薄まった成果な気がする。
「こんな力を与える貴様の血はなんだ? 伝説の『神の血』ではないのか!?」
「この前もそれ言ってたけど、『神の血』ってなに?」
「吸血鬼一族に語り継がれている伝説で、神の力が宿った血だ。それを飲めば、さらに上の存在に進化すると言われておる」
「じゃあ進化したんじゃないの? 僕の血が『神の血』だったらだけど」
「貴様……他人事のように言いおってからに! 久々に起きて血を吸ったら、おかしな体質になってしまったのだぞ! どう責任取ってくれる!」
んー、なんかややこしいというか、どうもイチャモン付けられているような気がしてならないけど、こういうときはあまり逆らわないほうがいいということを経験上知っている。
素直に謝っておこう。
「それは申し訳ないことをしちゃったね。ほかに体調はどう? キミは3000年も封印されてたんだけど、何かおかしなところとかはないかい?」
「ふん、まるで問題ない。むしろ絶好調だ」
じゃあやっぱり文句言われる筋合いはない気がする。得意気にふんぞり返ってるし。
メジェールたちもそうだけど、たまに女の子からの不満がよく理解できないときがあるよ。
女性の心は難しいなあ……。
ところで、いったい何しに僕のところに来たんだ?
***********************************
3日連続更新と告知しましたが、3話で終わらなかったので明日も更新します。
かつてない最大のピンチを迎えた気がする……。
「良い機会だ、今日こそ決着を付けようゾディー。将軍であるこのワタシが、貴様に引導を渡してやる」
「おや、アンタだけでいいのかい? 全員で掛かってきてもいいんだよ?」
「ディオーネ、こいつは勇者であるアタシにやらせて! このアタシが、二度とユーリに近付けないようにしてあげるわ」
「いやいや、ネネに任せろ」
「僭越ながら、わたしの空間魔法で異次元に飛ばしましょうか?」
「リノさん、ひょっとして今来たあのお二人もユーリさんの……?」
「そうだよ、ユーリってばどんどん増やしちゃうから、私も大変で……」
「強敵はリノさんだけと思っていたのに……やっぱりあのとき告白しておけば良かったかしら」
ああ、なんかもう全員入り乱れちゃって大変なことになってる。
あの理性的な久魅那まで物騒なこと言ってるし。
エイミーさんやパルレさんまでこんなに豹変させるなんて、ネネが前に言った通り、ゾディーさんはホントにトラブルメーカーだな……。
悪い人じゃないんだけどね。
おっと、そんなこと考えてる場合じゃなかった。なんとか止めないと!
こんなことが頻繁に起きないように、男としてガッツリかましてやるか!
王の威厳も見せないとね。よし、行くぞ!
「みんな、いい加減にし…………いえ、あ、あのですね、こ、こんなところで問題を起こされると、ぼ、僕は大変困るワケなのです。皆さんどうかお怒りを鎮めていただけると、僕は大変助かると思うところなのです……」
こ……怖い………………。
気合いで叱りつけようと思ったら、みんなに睨まれて思わずちびりそうになっちゃった。
よく分からないけど、全員『アンタのせいでこうなってるんだからね』という目つきだったよ……。
あまり余計なことを言わず、大人しく下手に出ることにしよう。
「このテンプルムは建国してまだ3ヶ月ちょっとなので、王である僕の臣下がトラブルを起こすのは本当に困るわけでして、お願いですから皆さん仲良くしていただけたらとても嬉しい所存です……」
なんかもう恐怖で言葉遣いもめちゃくちゃになっちゃった。
こめかみ辺りから出た冷たい汗が、ほほを伝って流れ落ちるのが分かる。
「……仲良くはできぬが、ヒロがそう言うなら矛を収めよう」
「仕方ないわね。決着付けるのはまた今度にしてあげるわ」
「命拾いしたなゾディー」
「ふふん、いずれ坊やを奪って、アンタたちに吠え面かかせてあげるさね」
ふー、なんとか大バトルは避けられたようだ。
でも、このまま僕がここに居るとまた面倒なことになりそうな気がするから、みんなから離れることにしよう。
色々とプレッシャーで胃が痛くなってきたし……。
「そ、それじゃ、僕はちょっと仕事があるので戻ります。エイミーさん、パルレさん、せっかく来ていただいたので、今夜みんなで食事でもしましょう。時間などはあとでご連絡いたしますね。で、では……!」
そそくさと逃げるように離れる僕を、みんなはジトッとした目で見送った。
うう、アピの無邪気な食事姿でも見て癒やされることにしよう。
みんなが見えなくなったところで、ふと僕のことを追うように近付いてくる存在に気付いた。
黒いフードを深く被っているので顔は見えないが、身長と体格から察するに、恐らく女性ではないかと推測する。
僕に何か用があるんだろうか? いったい誰だろう?
一瞬身構える自分に気付いて、ひょっとして僕は女性恐怖症になっているのではないかと不安になった。
うう、またキリキリと胃が痛む……。
一直線に近付いてくるのを見て、やはり僕に用があるのだと確信する。
思い当たる女性の顔を片っ端から思い浮かべたけど、その女性の正体は、僕の予想したどの人でもなかった。
「また会ったな小僧」
んおおおおおおおおおお!?
そ、そんなバカな……!?
フードの奥に見えたその顔は、先日飛び去っていった吸血姫ゼルマラージャだった!
背中の翼は消しているのか、外見上は全く普通の人間と変わりない。
それはいいとして、また会ったも何も、自分から僕のところに来たんじゃないの?
この前、僕とはもう二度と会わないって言ったクセに!?
っていうか、問題はそこじゃない。
なんで昼間なのに、外を出歩けるんだ!?
吸血鬼一族は、日中は絶対に動けない……はず。
いや、僕も正確には知らないけど、伝承ではそうなってる。
そもそも日光は吸血鬼の最大の弱点で、陽に当たると溶けて蒸発するという噂なんだけど、違うの!?
王族である『吸血姫』なら、日中も大丈夫ってこと?
もしくは、着ている服やフードに秘密があるとか?
「ゼ……ゼルマラージャ、キミは日中でも外を出歩けるのかい? 僕が知ってる吸血鬼の特徴と違うんだけど……?」
「ワシが聞きたいくらいだ! 貴様の血を飲んでから、『陽の覚醒者』の力を得てしまったぞ!」
「デ……『陽の覚醒者』? ってなに?」
「陽の下を歩くことができる吸血鬼のことだ! こんな能力、真祖様しか持っておらぬ! いや、突然変異でたまたま『陽の覚醒者』になった者も数人おったようだが、とにかく非常に稀な能力だ!」
そんな体質の吸血鬼なんて居るんだ?
あまりに個体数が少ないから、恐らく人類がその事実を確認できなかったんだろうけど。
「で、それが僕の血のせいだと?」
「そうだ、それしか考えられぬ! 吸血鬼は、夜が明けると耐えきれぬ眠気で意識が無くなる。だが『陽の覚醒者』なら起きていられる。しかし、たとえ『陽の覚醒者』といえども、日中はなんとか動ける程度で、しかも陽の光を直接浴びればダメージは受ける。だがワシはまるで平気なのだ」
「え? じゃあそのフードとか被ってるのは?」
「陽の光というのを見たのは初めてだから眩しくてな。なのでフードで遮っておるが、被らんでも全く問題ない。それどころか、真祖様ですら日中は大幅に能力が下がるというのに、ワシはほとんど能力が下がっておらぬのだ!」
「そ、それは良かったね。何か問題でも?」
「何か問題だと……? こんな吸血鬼は前代未聞なのだ! ワシをこんな身体にしおって……!」
ええ~っ? コレって怒られることなの?
能力が下がらないなら、それでいい気もするんだけど?
恐らくだけど、ゼルマラージャの体質の変化は、僕が推測した通り魔族としての血が薄まった成果な気がする。
「こんな力を与える貴様の血はなんだ? 伝説の『神の血』ではないのか!?」
「この前もそれ言ってたけど、『神の血』ってなに?」
「吸血鬼一族に語り継がれている伝説で、神の力が宿った血だ。それを飲めば、さらに上の存在に進化すると言われておる」
「じゃあ進化したんじゃないの? 僕の血が『神の血』だったらだけど」
「貴様……他人事のように言いおってからに! 久々に起きて血を吸ったら、おかしな体質になってしまったのだぞ! どう責任取ってくれる!」
んー、なんかややこしいというか、どうもイチャモン付けられているような気がしてならないけど、こういうときはあまり逆らわないほうがいいということを経験上知っている。
素直に謝っておこう。
「それは申し訳ないことをしちゃったね。ほかに体調はどう? キミは3000年も封印されてたんだけど、何かおかしなところとかはないかい?」
「ふん、まるで問題ない。むしろ絶好調だ」
じゃあやっぱり文句言われる筋合いはない気がする。得意気にふんぞり返ってるし。
メジェールたちもそうだけど、たまに女の子からの不満がよく理解できないときがあるよ。
女性の心は難しいなあ……。
ところで、いったい何しに僕のところに来たんだ?
***********************************
3日連続更新と告知しましたが、3話で終わらなかったので明日も更新します。
感想 679
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakuraiクラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第五章リード王国編
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisanバーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。