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第8章 英雄の育成
第378話 王の結婚
「ああん、結婚式だなんて、めっちゃ昂ぶる~♪」
「すっごい豪華ねー。やっぱ王様の結婚式はこうでなくっちゃね!」
「それにしても、まさか結婚するなんて思いませんでしたわ」
僕たちは今、結婚式の会場にいる。
国王の結婚ということで、それはもう贅を尽くした豪勢な催しだ。
リノ、メジェール、フィーリアも、その祝福ムードにうっとりしている。
「それにしても、シャルフ陛下がミユナーゼ様と結婚しちゃうなんてね」
「カイダ国から助け出したあと、ミユナーゼ様はずっとフリーデンにいて、それで愛が芽生えたらしいわよ」
「ずっと独身だったシャルフ陛下も、これでようやく身を固めましたわね」
そう、あのシャルフ王が、ファーブラ国女王の姪ミユナーゼ様と結婚することになったのだ。
浮いた話などまったくなかった人だから、僕も驚いている。シャルフ王には側室どころか正室もいなかったからね。
ちなみにエーアスト王――フィーリアのお父さんにも側室はいないけど。
僕が言うのもなんだけど、シャルフ王とミユナーゼ様はとてもお似合いの夫妻だと思う。
それで結婚式に招待されて、今日は僕たちみんなで出席に来たところだ。
あ、ゼルマは吸血鬼だけに、さすがにお留守番だけどね。ベルニカ姉妹も国に残ってもらっている。
「ワタシもシャルフ様がご結婚なさって感無量だ」
「あら、ディオーネは少し未練があったりしたのでは?」
「何を言いますアニス様、シャルフ様は尊敬の対象であって婚姻の対象ではありません。ワタシは最初からヒロ一筋です」
ディオーネさんが少し焦ったように返答する。
出会った頃は、ディオーネさんはシャルフ王に心酔してたもんね。
「しかし、あのヒゲの王様も侮れマセンね。知らぬ間にこんなに関係が進んでいたとは……。ワタシはてっきり、ご主人様のことを好きなんじゃないかと疑ってマシタよ」
「ああ、あの王様、ユーリ殿と異常に仲が良かったからな。変な趣味がないか、心配してたくらいだぜ」
「そんなわけないでしょ……」
変なこと言われて、僕もちょっと想像しちゃったじゃないか。
さすがにゲンナリきたぞ。
「ユーリ、わらわたちとの結婚式は、これに負けないものにするからな!」
「そうだぞダーリン、ネネはいつでもOKなんだから早く覚悟を決めてくれ」
「ああユーリ様との結婚式、わたしも楽しみです……♪」
「あ、はい、努力します……」
うう、そういう展開になるとは思ってたよ。
今日はなるべく大人しくしていよう。
先日の帝国との一戦でいくつかスキルを手に入れたので、その後スキルアップしてみた。
まずはラスティマから強奪した『精霊召喚』だけど、1億4000万経験値使ってレベル4にした。
現在手持ちの経験値が少ないので、お試しアップという感じだ。
同じくラスティマから『召術』という戦闘スキルを手に入れたけど、これは『幻術』同様珍しいスキルで、滅多なことでは覚えられない。
『召術』は『武芸百般』の効果ですぐにレベル10になって、そして『魔力』と融合して『霊王鬼』という上位スキルに進化済みだ。
このスキルがあれば、さらに召喚術が強力になる。
それと、腕力が上昇する『剛力』と身体が頑丈になる『鉄壁』を、それぞれ1億経験値ほど使ってレベル10に。
これは基礎能力を底上げしようと思ったからだ。まあ現時点で特に不安はないんだけどね。
ただ、『亜天使』の身体能力を見て、可能な限り備えておく必要はあるかなと。
あとはポーションなどの低級アイテムを作ることができる『調合』を、1000万使ってレベル10にする。
これも特に使う機会はないんだけど、『魔道具作製』スキルでは上位アイテムしか作れないので、一応下位アイテムも作れるようにしておいた。
ついでといってはなんだけど、『催眠術』も1000万経験値使ってレベル10にしたら、なんと『幻術』と融合して『幻妖鬼』になった。
これは幻覚系が強化されるスキルで、これで『幻影真術』もさらに強力になった。
いらないと思っていてもレベルアップしてみるもんだな。
合計3億6000万経験値を使い、今回は終了とした。
残りの7億6000万経験値はストックしておく。
ほか、精霊を喚べるようになったので、ちょっと実験もしてみた。
ドマさんから教えてもらった『分霊珠』だ。これで精霊の力を武器などに付与してみようと思ったのだ。
予想通り、『付与術』ではできないような面白い効果などが付けられた。
なんと、人工的な『次元斬』を作ることに成功したのだ!
つまり、フォルスさんの持ってる聖剣『首落としの剣』と同じ効果の剣だ。
『盾斬りイイズナ』から力の一部を分けてもらい、その『分霊珠』をパグロームから返してもらった『蒼魂鋼の剣』に取り付け、さらに追加で空間魔法の効果も付与してみたら上手く安定した。
性能としては僕が使う『次元斬』より遙かに弱いけど、全てのモノが斬れてしまう効果はとてつもなく凄い。何せ完全に防御不能だからね。
いや、正確にいうと防御できなくもないけど、基本的にはなんでも斬れる。
こういう剣をポンと作れちゃうのも、何かドマさんには申し訳ない気持ちだ。
ちなみに、どの剣にも簡単に『分霊珠』を取り付けることができるわけではなく、強力な効果に耐えることができる強靱さが剣にも必要だ。でないと、剣としての状態を保てない。
それくらい、剣にも負担が大きいということだ。
とりあえず、人工『次元斬』を作っちゃったけど、この剣は安易には渡せない。めちゃくちゃ危険だからだ。
ちゃんと使いこなせるのは、うちのメンバーではメジェールくらいかな。
強すぎる武器は使用者すら破滅に追いやるので、渡すときは充分考慮してからにしよう。
結婚式はつつがなく進み、シャルフ王とミユナーゼ様は祝福の声に包まれた。
***********************************
お待たせしました、第8章の始まりです。
ただ、実はパソコンが故障気味になってしまって……(^^;
近々買い換える予定ですが、ひょっとしたら少し更新が遅れがちになるかもしれません。
あらかじめご了承いただければ幸いです。
「すっごい豪華ねー。やっぱ王様の結婚式はこうでなくっちゃね!」
「それにしても、まさか結婚するなんて思いませんでしたわ」
僕たちは今、結婚式の会場にいる。
国王の結婚ということで、それはもう贅を尽くした豪勢な催しだ。
リノ、メジェール、フィーリアも、その祝福ムードにうっとりしている。
「それにしても、シャルフ陛下がミユナーゼ様と結婚しちゃうなんてね」
「カイダ国から助け出したあと、ミユナーゼ様はずっとフリーデンにいて、それで愛が芽生えたらしいわよ」
「ずっと独身だったシャルフ陛下も、これでようやく身を固めましたわね」
そう、あのシャルフ王が、ファーブラ国女王の姪ミユナーゼ様と結婚することになったのだ。
浮いた話などまったくなかった人だから、僕も驚いている。シャルフ王には側室どころか正室もいなかったからね。
ちなみにエーアスト王――フィーリアのお父さんにも側室はいないけど。
僕が言うのもなんだけど、シャルフ王とミユナーゼ様はとてもお似合いの夫妻だと思う。
それで結婚式に招待されて、今日は僕たちみんなで出席に来たところだ。
あ、ゼルマは吸血鬼だけに、さすがにお留守番だけどね。ベルニカ姉妹も国に残ってもらっている。
「ワタシもシャルフ様がご結婚なさって感無量だ」
「あら、ディオーネは少し未練があったりしたのでは?」
「何を言いますアニス様、シャルフ様は尊敬の対象であって婚姻の対象ではありません。ワタシは最初からヒロ一筋です」
ディオーネさんが少し焦ったように返答する。
出会った頃は、ディオーネさんはシャルフ王に心酔してたもんね。
「しかし、あのヒゲの王様も侮れマセンね。知らぬ間にこんなに関係が進んでいたとは……。ワタシはてっきり、ご主人様のことを好きなんじゃないかと疑ってマシタよ」
「ああ、あの王様、ユーリ殿と異常に仲が良かったからな。変な趣味がないか、心配してたくらいだぜ」
「そんなわけないでしょ……」
変なこと言われて、僕もちょっと想像しちゃったじゃないか。
さすがにゲンナリきたぞ。
「ユーリ、わらわたちとの結婚式は、これに負けないものにするからな!」
「そうだぞダーリン、ネネはいつでもOKなんだから早く覚悟を決めてくれ」
「ああユーリ様との結婚式、わたしも楽しみです……♪」
「あ、はい、努力します……」
うう、そういう展開になるとは思ってたよ。
今日はなるべく大人しくしていよう。
先日の帝国との一戦でいくつかスキルを手に入れたので、その後スキルアップしてみた。
まずはラスティマから強奪した『精霊召喚』だけど、1億4000万経験値使ってレベル4にした。
現在手持ちの経験値が少ないので、お試しアップという感じだ。
同じくラスティマから『召術』という戦闘スキルを手に入れたけど、これは『幻術』同様珍しいスキルで、滅多なことでは覚えられない。
『召術』は『武芸百般』の効果ですぐにレベル10になって、そして『魔力』と融合して『霊王鬼』という上位スキルに進化済みだ。
このスキルがあれば、さらに召喚術が強力になる。
それと、腕力が上昇する『剛力』と身体が頑丈になる『鉄壁』を、それぞれ1億経験値ほど使ってレベル10に。
これは基礎能力を底上げしようと思ったからだ。まあ現時点で特に不安はないんだけどね。
ただ、『亜天使』の身体能力を見て、可能な限り備えておく必要はあるかなと。
あとはポーションなどの低級アイテムを作ることができる『調合』を、1000万使ってレベル10にする。
これも特に使う機会はないんだけど、『魔道具作製』スキルでは上位アイテムしか作れないので、一応下位アイテムも作れるようにしておいた。
ついでといってはなんだけど、『催眠術』も1000万経験値使ってレベル10にしたら、なんと『幻術』と融合して『幻妖鬼』になった。
これは幻覚系が強化されるスキルで、これで『幻影真術』もさらに強力になった。
いらないと思っていてもレベルアップしてみるもんだな。
合計3億6000万経験値を使い、今回は終了とした。
残りの7億6000万経験値はストックしておく。
ほか、精霊を喚べるようになったので、ちょっと実験もしてみた。
ドマさんから教えてもらった『分霊珠』だ。これで精霊の力を武器などに付与してみようと思ったのだ。
予想通り、『付与術』ではできないような面白い効果などが付けられた。
なんと、人工的な『次元斬』を作ることに成功したのだ!
つまり、フォルスさんの持ってる聖剣『首落としの剣』と同じ効果の剣だ。
『盾斬りイイズナ』から力の一部を分けてもらい、その『分霊珠』をパグロームから返してもらった『蒼魂鋼の剣』に取り付け、さらに追加で空間魔法の効果も付与してみたら上手く安定した。
性能としては僕が使う『次元斬』より遙かに弱いけど、全てのモノが斬れてしまう効果はとてつもなく凄い。何せ完全に防御不能だからね。
いや、正確にいうと防御できなくもないけど、基本的にはなんでも斬れる。
こういう剣をポンと作れちゃうのも、何かドマさんには申し訳ない気持ちだ。
ちなみに、どの剣にも簡単に『分霊珠』を取り付けることができるわけではなく、強力な効果に耐えることができる強靱さが剣にも必要だ。でないと、剣としての状態を保てない。
それくらい、剣にも負担が大きいということだ。
とりあえず、人工『次元斬』を作っちゃったけど、この剣は安易には渡せない。めちゃくちゃ危険だからだ。
ちゃんと使いこなせるのは、うちのメンバーではメジェールくらいかな。
強すぎる武器は使用者すら破滅に追いやるので、渡すときは充分考慮してからにしよう。
結婚式はつつがなく進み、シャルフ王とミユナーゼ様は祝福の声に包まれた。
***********************************
お待たせしました、第8章の始まりです。
ただ、実はパソコンが故障気味になってしまって……(^^;
近々買い換える予定ですが、ひょっとしたら少し更新が遅れがちになるかもしれません。
あらかじめご了承いただければ幸いです。
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