荒唐無稽なプレゼンター ~何処でも誰にでもプレゼントできるというクズ能力で異世界を救います~

もるもる(๑˙ϖ˙๑ )

文字の大きさ
15 / 17

第15話(クズとクズの城内探索)

しおりを挟む
 俺は心置きなく何時でも何処でもスマフォを充電できるようになったので、気分良く城の方に歩いていく。わけねーだろ!!何だよ!『スマフォを充電する能力』ってGoogle先生に聞いても、どのラノベでも取り上げられてないじゃねーか!!
 俺は地団駄を踏みながら、仕方なく城に向かう。ジジイは俺のハイパー背負い投げでどっかに吹っ飛んで行ったので後は知らん。

 何だかんだ3話くらいかかってやっと辿り着いた城は、どう見ても城のどてっぱらに城が突き刺さっていた。確か突き刺さられている方の城の地下に箱舟とやらがあるんだったな。
 俺はスマフォを操作しながら、左手をポケットに突っ込んで無防備に歩いていく。スマフォを操作するんだが、ネットに繋がっていないから何も出来ないんだけどな!!せめて『電波が繋がる能力』くらいもらっておけばよかったと思っても後の祭りだ。

 とりあえず突き刺さった魔王城に手が届く所まで近付くと、魔王城をちょっと離れた空き地に贈答プレゼントする。
 俺のイメージどおりに切り取られた魔王城が、思い通りのところに出現し、月兎族の城は、穴が貫通していてそこらかしこが崩れているが、一応元通りになったようだ。

「やっと依頼を達成してくれたようじゃの。箱舟の格納庫はこっちじゃ」
 あさっての方向に飛んでいったジジイが何食わぬ顔で俺の横に来ており、何の前置きもなく俺を連れて行こうとする。まぁ、赤い月の魔神を倒す約束をしたから仕方あるまいと、黙ってジジイについていく。

 ジジイと一緒に城の中を歩いていくと通路が瓦礫で埋まって進めなくなるので、仕方ないので贈答プレゼントの能力で瓦礫をどかして進めるようにする。っていうかこのジジイ、神とか言っておきながら何もしやがらねぇ。

「神とはあまねく存在じゃ。そこにいるだけで皆の希望になる。そして崇められることで超常の力を持ち、人々を救うのじゃ。それゆえに超常の力は限定的になるから、お主の様にイレギュラーな使い方ができないのじゃよ」

 わかるような、全くわからない説明をしてくるジジイ。翻訳すると、色々できるけど応用がきかないからよろしく。と言われているような気がする。
 大学の専攻は得意で色々考えられるが、それ以外は教えてもらってないからできませんという新入社員のようだ。

 やがて大きな扉に辿り着くが、城メテオの影響か完全にひしゃげていて、とても開きそうな状態ではない。俺のハイパー一般人キックを食らわしても難しいだろう。。

「おぉう!手が滑っちまったぜ!!」
 仕方ないので、扉を贈答プレゼントの能力で移動させるが、何もしないジジイへの腹いせに、扉をジジイの頭上の空間に贈答プレゼントしてやった。
 巨大な鉄製の2つの扉がジジイの頭上に現れ、重力に引かれて落ちる。

「な、な、なんとーーーーーーーーー!!」
 ジジイの絶叫が城に響く。巨大な鉄製の2つの扉は、狙いたがわずジジイを強襲し、ジジイはそれを回避できずに扉に押しつぶされる。

「らめぇぇぇぇぇぇ!神っ!イっちゃうぅぅぅぅぅぅぅ!!」
 セクシーなケモ耳巨乳娘が言うなら、一瞬で息子が膨張して元気になってしまうようなセリフだが、耄碌ジジイに言われても何も嬉しくない。俺は鉄製の扉をゲシゲシ蹴って丁度良く押しつぶすように調整する。ジジイは生意気にも神バリアー!!キラッ☆みたいのを張って身を護ってやがる。

「貴様みたいな役立たずは扉の下で絶頂してればいい!!」
 更にゲシゲシと扉を蹴りながら俺は言い放つ。

「あっ!やめっ!これ以上されたらっ!神、本当にイっちゃう!!らめっらめぇぇぇぇぇっっ!!」
 俺が蹴り続けていると、やがて力尽きたのか、扉と床が密着する。どうやらきちんとヒキガエルの様につぶれたらしい。俺は満足して非常にスッキリとした顔で先に進む。働かざる者食うべからずだ。

カミダーキーーーーーックッッッ!!!」

バキョッ!!!

 油断していた俺の延髄に、ジジイのカミダーキックが炸裂する。ジジイは生意気にも神転移!!キラッ☆を使って扉の上の天井付近に転移し、天井を蹴った威力そのままに、俺に飛び蹴りを食らわしてきたようだ。
 当然俺はその衝撃を逃がし切れずに前方に吹っ飛んでいく。前方には地下に続く階段が続いているので、華麗に着地なぞ出来ない俺は、当然のごとく、階段を転げながら落ちていく。階段の長さは相当なもので、当然一般人並みの防御力しかない俺は、そこら中を強打しながら、地下室に向かってまっしぐらに落ちていく。当然俺の意識も落ちていく。

 やべーこのダメージ、死んだかもしれん
しおりを挟む
感想 23

あなたにおすすめの小説

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

追放された『ただの浄化係』、実は国中の魔石を満たしていた精霊姫でした〜今さら戻れと言われても、隣国のイケメン皇帝が離してくれません〜

ハリネズミの肉球
ファンタジー
「おい、城の噴水が止まったぞ!?」 「街の井戸も空っぽです!」 無能な王太子による身勝手な婚約破棄。 そして不毛の砂漠が広がる隣国への追放。だが、愚かな奴らは知らなかった。主人公・ルリアが国境を越えた瞬間、祖国中の「水の魔石」がただの石ころに変わることを! ルリアは、触れるだけで無尽蔵に水魔力を作り出す『水精霊の愛し子』。 追放先の干ばつに苦しむ隣国で、彼女がその力を使えば……不毛の土地が瞬く間に黄金のオアシスへ大進化!? 優しいイケメン皇帝に溺愛されながら、ルリアは隣国を世界一の繁栄国家へと導いていく。 一方、水が完全に枯渇し大パニックに陥る祖国。 「ルリアを連れ戻せ!」と焦る王太子に待っていたのは、かつて見下していた隣国からの圧倒的な経済・水源制裁だった——! 今、最高にスカッとする大逆転劇が幕を開ける! ※本作品は、人工知能の生成する文章の力をお借りしつつも、最終的な仕上げにあたっては著者自身の手により丁寧な加筆・修正を施した作品です。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

治癒魔法で恋人の傷を治したら、「化け物」と呼ばれ故郷から追放されてしまいました

山科ひさき
恋愛
ある日治癒魔法が使えるようになったジョアンは、化け物呼ばわりされて石を投げられ、町から追い出されてしまう。彼女はただ、いまにも息絶えそうな恋人を助けたかっただけなのに。 生きる希望を失った彼女は、恋人との思い出の場所で人生の終わりを迎えようと決める。

伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります

竹桜
ファンタジー
 武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。  転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。  

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

追放されたので田舎でスローライフするはずが、いつの間にか最強領主になっていた件

言諮 アイ
ファンタジー
「お前のような無能はいらない!」 ──そう言われ、レオンは王都から盛大に追放された。 だが彼は思った。 「やった!最高のスローライフの始まりだ!!」 そして辺境の村に移住し、畑を耕し、温泉を掘り当て、牧場を開き、ついでに商売を始めたら…… 気づけば村が巨大都市になっていた。 農業改革を進めたら周囲の貴族が土下座し、交易を始めたら王国経済をぶっ壊し、温泉を作ったら各国の王族が観光に押し寄せる。 「俺はただ、のんびり暮らしたいだけなんだが……?」 一方、レオンを追放した王国は、バカ王のせいで経済崩壊&敵国に占領寸前! 慌てて「レオン様、助けてください!!」と泣きついてくるが…… 「ん? ちょっと待て。俺に無能って言ったの、どこのどいつだっけ?」 もはや世界最強の領主となったレオンは、 「好き勝手やった報い? しらんな」と華麗にスルーし、 今日ものんびり温泉につかるのだった。 ついでに「真の愛」まで手に入れて、レオンの楽園ライフは続く──!

処理中です...