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五月:教育委員会のしこり
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五月も終わる頃の日曜。
遮光カーテンの隙間から差し込む五月の柔らかな光が、ベッドの上で絡み合う逞しい二つの肉体を暖かく照らし出していた。
身長180cmを超える長身の純一と、その傍らで寄り添うように眠る165cmの和彦。
二人とも鍛えられた見事な体だが、その性格は異なる。
長身でサッカーで鍛え上げた純一。
均整がとれたその体格はモデルといってもおかしくないほどだ。
だが、パーツを見れば、長い手足で目立たないだけで、しっかりと鍛えられた筋肉だということが分かる。
対する和彦は、小回りのきく俊敏な体操選手として鳴らした。
盛り上がる両手脚の筋肉。
特に肩から二の腕にかけての厚みは見事だ。
その広い肩幅、厚い胸板から腰にかけてギュッと引き締まる。
純一が和彦の方に向け寝返りを打ち、手をその身体に回す。
掛け布団が捲れ、彼がサッカーで鍛え上げた、、、そして彼自身のコンプレックスでもある学生時代に“桃尻”とあだ名されたプリンと張った見事な尻の曲線が現れる。
純一の手の感触に目を覚ました和彦が手を純一の体に回し、その純一の“桃尻”に触れる。
ん、、、
と小さな声を上げ、純一も目を覚ます。
純一が起きたのを確認し、和彦は“桃尻”の上に這わせる手の動きを早くする。
「くすぐったいよぉ、、、」
純一の甘えるような声。
二人の目が合い、自然に唇が重なった。
湿り気を帯びた熱い吐息が混じり合い、どちらからともなく互いの身体を弄りあう。
始まった朝の愛欲は、五月の柔らかな光の中で美しく、そして濃密に燃え上がっていく。
「今日は、ずっとこうしていたいよ、、、和彦」
純一の掠れた声が、和彦の耳元で熱く弾けた。
「え?せっかくだから、どこか行こうよ、、、」
そう言いながら和彦は頭を純一の股間に近づけ、愛する先輩教師の猛った分身を口に含む。
「クッ、、、」
軽く頭をのけぞらせた後、吐息混じりで純一は言う。
「お前とこうしていたい、、、」
和彦は舌で純一の雁を舐めると顔を上げ、上目遣いで純一を見て言う。
「最近、外に行ってないじゃん、、、前は一緒に夕食を取ったのに、ここのところ別々だし、、、今日はショッピングして、外食しようよ、、、あと、ジムにも一緒に行こうっ!最近、忙しいって言って、全然、ジムにも付き合ってくれないじゃん、、、」
和彦の中に不満が溜まっている。
明らかに付き合い始めたばかりなのに、純一が距離を置こうとしているような気がする。
「繁華街には、生徒も多いだろ?二人でいるところを見られちゃやばいだろ」
「なんで?先輩、後輩の男同士、なんで一緒にいちゃいけないの?」
和彦が膨れる。
そして、純一の脳裏につい先日のこの地区の教育委員会での一場面が鮮明に思い出される。
純一は、現学園長の隣に、現場の担当者として座った。
午後いっぱいをかけて行われる会議。
議題は後半の「教職員の綱紀粛正」へと移っていた。
「全く、最近の若い教師はどうなっている。倫理観が欠如していると言わざるを得ない」
対面に座る私立高校の学園長が、忌々しげに手元の資料を叩いた。
「聞いてもらえませんか。我が高校の教師同士の不祥事です。あろうことか、平然とお互いの家を行き来し、宿泊した挙句、首元にキスマークなどをつけて平然と登校するんですよ。しかも、人気のない場所とはいえ路上で手を繋いで歩いているという、、、生徒の風紀を乱しているという自覚がないのか」
その言葉が純一の心を抉る。
和彦との関係、、、
まさしく教師通しの恋愛だ。
“げっ!先生、キスマークだっ!”
“え?”
“ほら、首筋についてる!”
“何をいうんだよ、キスマークだなんて、、、それはモテる男がつけるものだろ?さっきの体育で転けてぶつけた跡だ。そんな色っぽいものじゃない。残念だったな、、、”
純一の言葉に“チェッ”とつまらなそうにその生徒はなった。
そして、その後、教員用のトイレに飛び込み確かめると、確かに鎖骨の辺りにキスマークがついている。
やばいっ!
その前の日から和彦が泊まりに来て、激しく交わった名残だ。
体育教官室に急いで戻り、急いで絆創膏を貼った。
それを思い出し、心が凍る。
そして、お互いの家へ向かう道、暗がりに紛れて指を絡めて歩いている。
互いのマンションの廊下で、人目を忍んで短い接吻を交わすこともある。
それは、二人だけの神聖な愛の儀式のはずだったが、、、
しかし、出席者たちの声は容赦なく続く。
「恋愛禁止とは言わんが、せめて徹底して隠すべきだ。路上で手を繋ぐなど、もはや露出狂と同じですよ」
他の学園長が相槌を打つ。
「さらに生徒達にも知られて、自分達には校則を守れとうるさい癖して、自分たちは互いの家に外泊し、ふしだらな行為に耽っているのはどういうことかと、教師の言うことは聞かなくなり、PTAからも苦情ですよ、、、」
「教師の倫理というのはどうなってしまったのか、、、」
「今の教師には倫理観が欠けてしまっている。これは正さねばいかん!そもそも職場で付き合うなど、、、職場で欲情して相手を見つけたということでしょう、、、教育者として最初から倫理が破綻している。そんな連中に教壇に立つ資格はない。即刻、免職にすべき事案だ」
自由なはずの職場恋愛に関して“ボロクソ”という言葉が相応しいほどの罵詈雑言が飛び交う。
一人の主任教師が手を上げ、おずおずと意見した。
「いや、職場恋愛というのは自由ではないでしょうか、、、」
その瞬間、出席者の凍るような、あるいは、怒りに燃えた視線が発言者に降りかかる。
「自由自由というが、教師が自由奔放で、生徒に、ルールを守れと言えますかっ!」
「そうですっ!だいたい、生徒を律しなければならない教師が職場で恋愛沙汰など、、、しかも、互いの家を行き来して、淫猥な行為に耽り、名残のキスマークをつけて登校するなど、申請なる教育の場を愚弄している!」
「教師の職場内恋愛など、言語道断!」
時代遅れのレトロな暴論が飛び交う。
純一は、テーブルの下で膝に乗せた拳を、指先が白くなるほど強く握りしめた。
もし、ここで自分と杉山和彦の関係が露呈すれば、どうなる?
自分はともかく、始まったばかりの和彦の前途を汚すこととなる、、、
「来生君、どうしたね? 顔色が悪いようだが」
学園長が心配そうに覗き込んできた。
純一は、喉の奥までせり上がってきた吐き気を無理やり飲み込み、言った。
「いえ、教師が互いの家に外泊し、キスマークをつけて登校するなど想像も出来ない事案に、驚いてしまって、、、教師としての自覚がない者が教壇に立つとは、同じ教育者として痛恨の極みです」
心にもない言葉が、滑らかに口から滑り出る。
自己嫌悪が広がる。
だが、和彦を守る為には嘘もつかないと、、、
「まさか、まだ、教育委員会のオジサン達の言葉を気にしてるの?」
「は?何を言い出すんだ、お前、、、」
教育委員会の後、和彦には、この関係がバレてはいけないと丁寧に説明したはずだ。
それなのに、、、
「堂々としてればいいじゃん。この間行こうって約束したカフェにもまだ行ってないよっ!」
「あそこは生徒も多い。まだやめておこう」
「まだ、まだって、いつになったらいいんだよっ!」
純一のよそよそしい態度に、和彦の不満が爆発する。
体操で鍛えた肉体をバネのように跳ねさせ、和彦はベッドの上に座り直した。
「最近の純一先輩、おかしいよ。僕と一緒に外に出るのが恥ずかしいの?」
「和彦、そういうわけじゃ」
「じゃあどういうわけだよ! 僕のことより、自分の出世が大事なの?」
その言葉に、和彦の将来を守る為に己を律しようとしている純一は、カチンとする。
「ふざけるなよっ!お前の立場を考えてのことだよ。和彦。僕たちは教師だ。生徒の風紀を乱すような真似は慎まなければならない。最近、教育委員会でも教師同士の倫理観が厳しく問われているんだ。僕たちが愛し合っているからこそ、今は節度を保つべきなんだよ」
だが、若く、純粋な和彦にはその言葉は拒絶のように聞こえる。
「節度? 結局、世間体が大事なんだ。先輩にとって、僕はその程度の存在なんだね」
「いい加減にしろ!」
純一の鋭い声が、狭い寝室に響き渡った。
二人の間に、かつてない険悪な沈黙が流れる。
二人の初めての言い争い。
恋人同士ならよくある他愛のない諍い。
だが、この些細な行き違いが、狡猾な生徒たちに隙を与え、二人を破滅へと導く引き金になるとは、この時の二人はまだ知る由もなかった。
遮光カーテンの隙間から差し込む五月の柔らかな光が、ベッドの上で絡み合う逞しい二つの肉体を暖かく照らし出していた。
身長180cmを超える長身の純一と、その傍らで寄り添うように眠る165cmの和彦。
二人とも鍛えられた見事な体だが、その性格は異なる。
長身でサッカーで鍛え上げた純一。
均整がとれたその体格はモデルといってもおかしくないほどだ。
だが、パーツを見れば、長い手足で目立たないだけで、しっかりと鍛えられた筋肉だということが分かる。
対する和彦は、小回りのきく俊敏な体操選手として鳴らした。
盛り上がる両手脚の筋肉。
特に肩から二の腕にかけての厚みは見事だ。
その広い肩幅、厚い胸板から腰にかけてギュッと引き締まる。
純一が和彦の方に向け寝返りを打ち、手をその身体に回す。
掛け布団が捲れ、彼がサッカーで鍛え上げた、、、そして彼自身のコンプレックスでもある学生時代に“桃尻”とあだ名されたプリンと張った見事な尻の曲線が現れる。
純一の手の感触に目を覚ました和彦が手を純一の体に回し、その純一の“桃尻”に触れる。
ん、、、
と小さな声を上げ、純一も目を覚ます。
純一が起きたのを確認し、和彦は“桃尻”の上に這わせる手の動きを早くする。
「くすぐったいよぉ、、、」
純一の甘えるような声。
二人の目が合い、自然に唇が重なった。
湿り気を帯びた熱い吐息が混じり合い、どちらからともなく互いの身体を弄りあう。
始まった朝の愛欲は、五月の柔らかな光の中で美しく、そして濃密に燃え上がっていく。
「今日は、ずっとこうしていたいよ、、、和彦」
純一の掠れた声が、和彦の耳元で熱く弾けた。
「え?せっかくだから、どこか行こうよ、、、」
そう言いながら和彦は頭を純一の股間に近づけ、愛する先輩教師の猛った分身を口に含む。
「クッ、、、」
軽く頭をのけぞらせた後、吐息混じりで純一は言う。
「お前とこうしていたい、、、」
和彦は舌で純一の雁を舐めると顔を上げ、上目遣いで純一を見て言う。
「最近、外に行ってないじゃん、、、前は一緒に夕食を取ったのに、ここのところ別々だし、、、今日はショッピングして、外食しようよ、、、あと、ジムにも一緒に行こうっ!最近、忙しいって言って、全然、ジムにも付き合ってくれないじゃん、、、」
和彦の中に不満が溜まっている。
明らかに付き合い始めたばかりなのに、純一が距離を置こうとしているような気がする。
「繁華街には、生徒も多いだろ?二人でいるところを見られちゃやばいだろ」
「なんで?先輩、後輩の男同士、なんで一緒にいちゃいけないの?」
和彦が膨れる。
そして、純一の脳裏につい先日のこの地区の教育委員会での一場面が鮮明に思い出される。
純一は、現学園長の隣に、現場の担当者として座った。
午後いっぱいをかけて行われる会議。
議題は後半の「教職員の綱紀粛正」へと移っていた。
「全く、最近の若い教師はどうなっている。倫理観が欠如していると言わざるを得ない」
対面に座る私立高校の学園長が、忌々しげに手元の資料を叩いた。
「聞いてもらえませんか。我が高校の教師同士の不祥事です。あろうことか、平然とお互いの家を行き来し、宿泊した挙句、首元にキスマークなどをつけて平然と登校するんですよ。しかも、人気のない場所とはいえ路上で手を繋いで歩いているという、、、生徒の風紀を乱しているという自覚がないのか」
その言葉が純一の心を抉る。
和彦との関係、、、
まさしく教師通しの恋愛だ。
“げっ!先生、キスマークだっ!”
“え?”
“ほら、首筋についてる!”
“何をいうんだよ、キスマークだなんて、、、それはモテる男がつけるものだろ?さっきの体育で転けてぶつけた跡だ。そんな色っぽいものじゃない。残念だったな、、、”
純一の言葉に“チェッ”とつまらなそうにその生徒はなった。
そして、その後、教員用のトイレに飛び込み確かめると、確かに鎖骨の辺りにキスマークがついている。
やばいっ!
その前の日から和彦が泊まりに来て、激しく交わった名残だ。
体育教官室に急いで戻り、急いで絆創膏を貼った。
それを思い出し、心が凍る。
そして、お互いの家へ向かう道、暗がりに紛れて指を絡めて歩いている。
互いのマンションの廊下で、人目を忍んで短い接吻を交わすこともある。
それは、二人だけの神聖な愛の儀式のはずだったが、、、
しかし、出席者たちの声は容赦なく続く。
「恋愛禁止とは言わんが、せめて徹底して隠すべきだ。路上で手を繋ぐなど、もはや露出狂と同じですよ」
他の学園長が相槌を打つ。
「さらに生徒達にも知られて、自分達には校則を守れとうるさい癖して、自分たちは互いの家に外泊し、ふしだらな行為に耽っているのはどういうことかと、教師の言うことは聞かなくなり、PTAからも苦情ですよ、、、」
「教師の倫理というのはどうなってしまったのか、、、」
「今の教師には倫理観が欠けてしまっている。これは正さねばいかん!そもそも職場で付き合うなど、、、職場で欲情して相手を見つけたということでしょう、、、教育者として最初から倫理が破綻している。そんな連中に教壇に立つ資格はない。即刻、免職にすべき事案だ」
自由なはずの職場恋愛に関して“ボロクソ”という言葉が相応しいほどの罵詈雑言が飛び交う。
一人の主任教師が手を上げ、おずおずと意見した。
「いや、職場恋愛というのは自由ではないでしょうか、、、」
その瞬間、出席者の凍るような、あるいは、怒りに燃えた視線が発言者に降りかかる。
「自由自由というが、教師が自由奔放で、生徒に、ルールを守れと言えますかっ!」
「そうですっ!だいたい、生徒を律しなければならない教師が職場で恋愛沙汰など、、、しかも、互いの家を行き来して、淫猥な行為に耽り、名残のキスマークをつけて登校するなど、申請なる教育の場を愚弄している!」
「教師の職場内恋愛など、言語道断!」
時代遅れのレトロな暴論が飛び交う。
純一は、テーブルの下で膝に乗せた拳を、指先が白くなるほど強く握りしめた。
もし、ここで自分と杉山和彦の関係が露呈すれば、どうなる?
自分はともかく、始まったばかりの和彦の前途を汚すこととなる、、、
「来生君、どうしたね? 顔色が悪いようだが」
学園長が心配そうに覗き込んできた。
純一は、喉の奥までせり上がってきた吐き気を無理やり飲み込み、言った。
「いえ、教師が互いの家に外泊し、キスマークをつけて登校するなど想像も出来ない事案に、驚いてしまって、、、教師としての自覚がない者が教壇に立つとは、同じ教育者として痛恨の極みです」
心にもない言葉が、滑らかに口から滑り出る。
自己嫌悪が広がる。
だが、和彦を守る為には嘘もつかないと、、、
「まさか、まだ、教育委員会のオジサン達の言葉を気にしてるの?」
「は?何を言い出すんだ、お前、、、」
教育委員会の後、和彦には、この関係がバレてはいけないと丁寧に説明したはずだ。
それなのに、、、
「堂々としてればいいじゃん。この間行こうって約束したカフェにもまだ行ってないよっ!」
「あそこは生徒も多い。まだやめておこう」
「まだ、まだって、いつになったらいいんだよっ!」
純一のよそよそしい態度に、和彦の不満が爆発する。
体操で鍛えた肉体をバネのように跳ねさせ、和彦はベッドの上に座り直した。
「最近の純一先輩、おかしいよ。僕と一緒に外に出るのが恥ずかしいの?」
「和彦、そういうわけじゃ」
「じゃあどういうわけだよ! 僕のことより、自分の出世が大事なの?」
その言葉に、和彦の将来を守る為に己を律しようとしている純一は、カチンとする。
「ふざけるなよっ!お前の立場を考えてのことだよ。和彦。僕たちは教師だ。生徒の風紀を乱すような真似は慎まなければならない。最近、教育委員会でも教師同士の倫理観が厳しく問われているんだ。僕たちが愛し合っているからこそ、今は節度を保つべきなんだよ」
だが、若く、純粋な和彦にはその言葉は拒絶のように聞こえる。
「節度? 結局、世間体が大事なんだ。先輩にとって、僕はその程度の存在なんだね」
「いい加減にしろ!」
純一の鋭い声が、狭い寝室に響き渡った。
二人の間に、かつてない険悪な沈黙が流れる。
二人の初めての言い争い。
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