614 / 714
ある日の海の日日記① 番外編
しおりを挟む
「う~み~はひろい~にゃ♪おーきい~にゃ~♪」
『つ~き~が♪』
「にょ、のぼりゅ、るち~」
『ひは♪』
「し~じゅ、ず~みゅ~♪」
『あらあらまあまあ、まだまだね~』
「あい···」
むずかしいです。
〖なぁに?またお歌で、お話の練習?〗
『あらあらまあまあ、ジーニ様。そんなところね』
「じーにしゃま、うみ、にゃにいりょ?」
〖え?海の色?青でしょ?〗
なんでそんな当たり前のことを?ってお顔のジーニ様。
〖あのね、ジーニ様、サーヤは青い海を見たことがないのよ。だからね、海が青いって教えても〗
「うちょだみょん」
青くないよ。おうた、うそだよ。
『って言って、信じてくれないのよ』ふ~ぅ
〖ええ?なんで?サーヤたちの世界の海は青くないの?〗
「ちゃいりょ。まっくりょ」
ぶー。キレイじゃなかったよ。
〖ええ?〗
『あらあらまあまあ、違うのよ。あのね、サーヤが行ったことのある海はね、泳げるんだけどあんまり綺麗じゃない海だったのよ。あまり遠出は出来なかったからね。南の方に行けばキレイな青い海があるんだけどね』
『後はな、運がないというかなんと言うかな?』ぬっ
『あらあらまあまあ、ゲンさん』
「おいちゃん」
急に現れました。
『サーヤ、ほら、サーヤの好きないちごのサワードリンクだぞ』
「ふおおっもーもーしゃんにょ」
『そうだぞ。ミルク割りだ』
「あいがちょ」くぴくぴ
「おいち♪」
ちょっと飲むヨーグルトみたいでおいしいです。
『あらあらまあまあ、良かったわね。でも、白いおヒゲができてるわよ』ふきふき
「うりゅ?ちかたにゃい」
『仕方ない。な』
「しょーちょもゆー」
『そうとしか言わないだろ』
「ぶー」
〖ゲン、運がないって?〗
『ん?ほい。ジーニ様にもサーヤと同じやつな』
〖あら、ありがとう〗くぴ
〖ん、美味しいわね〗
「にぇ~♪」
ジーニ様には白いおヒゲが出来ないね。
〖それで?〗
『ああ、なんかな?サーヤと海って相性悪いらしいんだよ。風光明媚で有名な島が沢山見られる観光地に行った時もな、天気悪くてさ』
『あらあらまあまあ、そうだったわね。観光船に乗ったのだけど欠航になるかならないかのギリギリの出航でね』
『波は高くて船は揺れるし、途中から雨は顔に叩きつけるしな』
『酔って真っ青になってる時に、餌目当てのカモメの大群に襲われてね。サーヤは泣き叫ぶし、肝心の風景は天気のせいで散々だしでね』
「うにゅ~」
お船キライ~。海もお空も真っ黒だったよ。全然キレイじゃなかったよ。
〖へ、へえ~〗
『それは散々だったわねぇ』
『うお?結葉様?』
「いちゅにょまに?」
びっくりです。
『うふ?みんなもいるわよぉ』
『え?』
「ほえ?」
『あらあらまあまあ』
ほんとだ。みんないる~
『それで?他にもあるのか?』
やっぱりいつの間にかいたアルコン様が他にもありそうだな?って。
『ああ。まあ、海にいい思い出がないのもかわいそうだから、磯遊びでもと思ったらな』
『そうそう。到着してすぐに、どっぱーんって大波を被って、サーヤが波にさらわれそうになったのを、ゲンさんが慌てて助け出してくれて』
『あれは肝が冷えたよな』
『頭からワカメまで被ってね』
「おみじゅ、しょっぱ···。おめめ、いちゃちゃ、かりゃだべちょべちょ」
海、美味しくないです。
『あらら。それは気の毒にぃ。他は?』
結葉様、絶対まだあると思ってるね?
『潮干狩りに行ったら、カニに手を挟まれてたしな』
『そうだったわね』
「いちゃかっちゃ」
おてて、ぶんぶんしてもとれないの。
『浅瀬で海水浴と思ったら、一歩目でクラゲに刺されてな』
『まったく泳げなかったのよね』
「しゅっご、いちゃかっちゃ」
あんよ、まっかなブツブツいっぱいでした。
『今度こそ安全にって、砂浜で砂のお城作ったら、完成した途端にまたどっぱーんって、波かぶってね。お城は写真撮る前に壊れて、サーヤはまた波にさらわれるし』
『『散々だったな(わね)』』
「あい」
海は怖いです。
『それはまた、ついてないというか·····』
『むしろよくそこまで引き付けたわねぇ』
ギン様と結葉様がドン引きです。
『でも、海が嫌いにならないように、せめて海の幸だけでも美味しく!って、ゲンさんが頑張って漁とか行ってくれたから、海の幸は大好きなのよね』
「あい。えび」じゅるり
えび、大好きです。お魚も好きです。
〖う~ん。なかなか壮絶だったわね〗
〖でも、お母さま。このままではサーヤは海は青いって信じてもらえませんよ〗
〖そうね〗
〖それなら、みんなで海に遊びに行くのはどうですか?アルコンに乗って行けばすぐですよ〗
『うむ。我は構わんが、どうせならもっと早い時間から行った方が、子らも長く楽しめるのではないか?』
ぴゅいきゅい『『おとうしゃん』』
ぴゅい『いいこといったね』
きゅい『さすがだね』
『モモ、スイ、ほんとか?』
ぴゅいきゅい『『うん。めずらしいけど~』』
『うっ』がくっ
モモとスイは、お父さんで遊んでます。
『ま、まあ、良いのではないですか?ハクも海は初めてですしね』
『うん!ぼくたち海いけるの~?楽しみだね~』
『『うん!楽しみ~♪』』
『『『うみ、なにするの?』』』
みゃあ『しらないにゃ』
『ん~、姫は小さいから泳ぐのは難しいと思うのだ』
きゅるるん『『『『『『『たしかに~』』』』』』』
『そうだな。色々準備しないとな』
『そうねぇ、今度こそサーヤに海を楽しんでもらいたいしね』
『数日必要』ぴょこ
あ、あれ?おいちゃんと、おばあちゃんと、みあちゃんまで、なんか気合い入ってる?
きゅるる『私の出番な気がする』
『おや、絹さん』
『偶然だね』
『私らもだよ』
『『『俺らもだな』』』
あ、あれ?絹さんとドワーフさんたちも?
〖それじゃあ、準備してみんなで海にいきましょ~う!〗
『『『『『おーっ』』』』』
あ、あれぇ?海のお歌歌ってたら大変なことに?
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
お読みいただきありがとうございますm(_ _)m
海の日からズレてるんですけどね?しかも長くなりそうなので、続きます。あれぇ?
ちなみに、某観光地と、潮干狩りと、クラゲの話は実体験です。ちなみに、青い海も見たことないです。目が開けられないくらい、砂で茶色くて、死んだお魚が砂浜に打ち上げられてる記憶しかありません·····う~ん
『つ~き~が♪』
「にょ、のぼりゅ、るち~」
『ひは♪』
「し~じゅ、ず~みゅ~♪」
『あらあらまあまあ、まだまだね~』
「あい···」
むずかしいです。
〖なぁに?またお歌で、お話の練習?〗
『あらあらまあまあ、ジーニ様。そんなところね』
「じーにしゃま、うみ、にゃにいりょ?」
〖え?海の色?青でしょ?〗
なんでそんな当たり前のことを?ってお顔のジーニ様。
〖あのね、ジーニ様、サーヤは青い海を見たことがないのよ。だからね、海が青いって教えても〗
「うちょだみょん」
青くないよ。おうた、うそだよ。
『って言って、信じてくれないのよ』ふ~ぅ
〖ええ?なんで?サーヤたちの世界の海は青くないの?〗
「ちゃいりょ。まっくりょ」
ぶー。キレイじゃなかったよ。
〖ええ?〗
『あらあらまあまあ、違うのよ。あのね、サーヤが行ったことのある海はね、泳げるんだけどあんまり綺麗じゃない海だったのよ。あまり遠出は出来なかったからね。南の方に行けばキレイな青い海があるんだけどね』
『後はな、運がないというかなんと言うかな?』ぬっ
『あらあらまあまあ、ゲンさん』
「おいちゃん」
急に現れました。
『サーヤ、ほら、サーヤの好きないちごのサワードリンクだぞ』
「ふおおっもーもーしゃんにょ」
『そうだぞ。ミルク割りだ』
「あいがちょ」くぴくぴ
「おいち♪」
ちょっと飲むヨーグルトみたいでおいしいです。
『あらあらまあまあ、良かったわね。でも、白いおヒゲができてるわよ』ふきふき
「うりゅ?ちかたにゃい」
『仕方ない。な』
「しょーちょもゆー」
『そうとしか言わないだろ』
「ぶー」
〖ゲン、運がないって?〗
『ん?ほい。ジーニ様にもサーヤと同じやつな』
〖あら、ありがとう〗くぴ
〖ん、美味しいわね〗
「にぇ~♪」
ジーニ様には白いおヒゲが出来ないね。
〖それで?〗
『ああ、なんかな?サーヤと海って相性悪いらしいんだよ。風光明媚で有名な島が沢山見られる観光地に行った時もな、天気悪くてさ』
『あらあらまあまあ、そうだったわね。観光船に乗ったのだけど欠航になるかならないかのギリギリの出航でね』
『波は高くて船は揺れるし、途中から雨は顔に叩きつけるしな』
『酔って真っ青になってる時に、餌目当てのカモメの大群に襲われてね。サーヤは泣き叫ぶし、肝心の風景は天気のせいで散々だしでね』
「うにゅ~」
お船キライ~。海もお空も真っ黒だったよ。全然キレイじゃなかったよ。
〖へ、へえ~〗
『それは散々だったわねぇ』
『うお?結葉様?』
「いちゅにょまに?」
びっくりです。
『うふ?みんなもいるわよぉ』
『え?』
「ほえ?」
『あらあらまあまあ』
ほんとだ。みんないる~
『それで?他にもあるのか?』
やっぱりいつの間にかいたアルコン様が他にもありそうだな?って。
『ああ。まあ、海にいい思い出がないのもかわいそうだから、磯遊びでもと思ったらな』
『そうそう。到着してすぐに、どっぱーんって大波を被って、サーヤが波にさらわれそうになったのを、ゲンさんが慌てて助け出してくれて』
『あれは肝が冷えたよな』
『頭からワカメまで被ってね』
「おみじゅ、しょっぱ···。おめめ、いちゃちゃ、かりゃだべちょべちょ」
海、美味しくないです。
『あらら。それは気の毒にぃ。他は?』
結葉様、絶対まだあると思ってるね?
『潮干狩りに行ったら、カニに手を挟まれてたしな』
『そうだったわね』
「いちゃかっちゃ」
おてて、ぶんぶんしてもとれないの。
『浅瀬で海水浴と思ったら、一歩目でクラゲに刺されてな』
『まったく泳げなかったのよね』
「しゅっご、いちゃかっちゃ」
あんよ、まっかなブツブツいっぱいでした。
『今度こそ安全にって、砂浜で砂のお城作ったら、完成した途端にまたどっぱーんって、波かぶってね。お城は写真撮る前に壊れて、サーヤはまた波にさらわれるし』
『『散々だったな(わね)』』
「あい」
海は怖いです。
『それはまた、ついてないというか·····』
『むしろよくそこまで引き付けたわねぇ』
ギン様と結葉様がドン引きです。
『でも、海が嫌いにならないように、せめて海の幸だけでも美味しく!って、ゲンさんが頑張って漁とか行ってくれたから、海の幸は大好きなのよね』
「あい。えび」じゅるり
えび、大好きです。お魚も好きです。
〖う~ん。なかなか壮絶だったわね〗
〖でも、お母さま。このままではサーヤは海は青いって信じてもらえませんよ〗
〖そうね〗
〖それなら、みんなで海に遊びに行くのはどうですか?アルコンに乗って行けばすぐですよ〗
『うむ。我は構わんが、どうせならもっと早い時間から行った方が、子らも長く楽しめるのではないか?』
ぴゅいきゅい『『おとうしゃん』』
ぴゅい『いいこといったね』
きゅい『さすがだね』
『モモ、スイ、ほんとか?』
ぴゅいきゅい『『うん。めずらしいけど~』』
『うっ』がくっ
モモとスイは、お父さんで遊んでます。
『ま、まあ、良いのではないですか?ハクも海は初めてですしね』
『うん!ぼくたち海いけるの~?楽しみだね~』
『『うん!楽しみ~♪』』
『『『うみ、なにするの?』』』
みゃあ『しらないにゃ』
『ん~、姫は小さいから泳ぐのは難しいと思うのだ』
きゅるるん『『『『『『『たしかに~』』』』』』』
『そうだな。色々準備しないとな』
『そうねぇ、今度こそサーヤに海を楽しんでもらいたいしね』
『数日必要』ぴょこ
あ、あれ?おいちゃんと、おばあちゃんと、みあちゃんまで、なんか気合い入ってる?
きゅるる『私の出番な気がする』
『おや、絹さん』
『偶然だね』
『私らもだよ』
『『『俺らもだな』』』
あ、あれ?絹さんとドワーフさんたちも?
〖それじゃあ、準備してみんなで海にいきましょ~う!〗
『『『『『おーっ』』』』』
あ、あれぇ?海のお歌歌ってたら大変なことに?
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
お読みいただきありがとうございますm(_ _)m
海の日からズレてるんですけどね?しかも長くなりそうなので、続きます。あれぇ?
ちなみに、某観光地と、潮干狩りと、クラゲの話は実体験です。ちなみに、青い海も見たことないです。目が開けられないくらい、砂で茶色くて、死んだお魚が砂浜に打ち上げられてる記憶しかありません·····う~ん
応援ありがとうございます!
10
お気に入りに追加
4,745
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる