腐男子、転生したら最強冒険者に溺愛されてる

玲央

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本編 最強冒険者

story5/ 門前逃走

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{おい、あれアレックスさんじゃね?}
{キャー♡ほんとだわ~!って誰アレ?}
{何あの子。めちゃくちゃ可愛い……}
{アレックスさんとうとう1人に絞ったか}
{ちょっと、身の程知らずね!}
{何アレ。釣り合ってないじゃん!}

今入場待ちの列に並んでるんだけど...
めちゃくちゃ注目されてる。
うっ...イヤだな。僕こういうのムリだ...

「あ、アレックスさん。ちょっと僕気持ち悪くなっちゃった...」

ここまで一緒に来てくれたけどもういいかな……。 うっ…これ以上行けない……

「あの森まで戻る……うぅ...ごめんね」

一瞬であの森まで行けるかな……

«転移!あの森へ» シュン!

「え!?おい!」転移魔法だと?それより……

「おい、コソコソと誰だ?テメーか?
あ?俺が人連れてんのが珍しいか?あ?」

「ひっ!す、すみません!ガタガタ
でも!僕が誘っても見向きもしてくれないのに!
あんな子に......ひぃー!うぐっ苦じぃ……」

「誰がテメーみてぇな尻軽相手にするかよ!」

クソッ!こんな日が暮れてんのに!あの森に行くなんて自殺行為だぞ!!

この時間からあんな所に居たら魔物の餌になっちまう!どうすんだよ!!

「おいおい、どうした?何があった?やけにザワザワしてると思ったらアレックスじゃねーか! 
ジロッ……このクソ野郎が何かしたのか?」

「ユアン!それがな...2時間前くらいに帰らずの森で迷子になってた男の子を保護したんだよ……
この街に来る時に迷子になって、疲れて休んでた所を保護して連れて来たんだよ。
列に並んでたらそこらの奴等がヒソヒソ噂してんのが怖かったみてぇでな?
泣きながら転移で森まで戻っちまった......」

「あん?マジかよ!この時間にあの森へ行っただと!?」

(しかも、転移魔法......高等魔法じゃねーか!)コソコソ

「いや、それより俺も一緒に行ってやるから探そうぜ。此奴らは後でシメればいい。

おい、俺アレックスとその子探してくるわ!先に飯屋行っててくれや!」

「おう!了解!無事に見付けて来いよ!此奴らはオレらで話しつけとっからよ!」

「悪ぃなユアン。お前達も!ちょっとコイツ借りるわ! 行くぞ!」

ったく!無事でいろよ......。ぜってぇ逃がさない。
あんな世間知らずほっとけるかよ!

「アレックス、どんな子なんだ?
お前がそこまで必死になるんだ。珍しくてな」

どんな子……とりあえず可愛かったな。
少年特有の幼さの中に、儚さもあるというか…
守ってあげたくなる可憐さもある…

「どんな子……不思議な魅力ある子…かな?
兎に角、可愛い。天使かと思ったくらいだ」

「ぷっははは!天使!?マジか、そこまで?
んじゃ、その天使捕まえに行くか!待ってろよ~アレックスの天使くん~」

「揶揄うなら来なくていい!!」

ふん、見てびっくりすればいい。笑ってるのも今のうちだ!
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