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デート場所決めてくれる女子って……良いよね
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トゥルトゥルトゥル
その日の夜時雨から電話が入る。
「もしもし?」
時雨とは今日をもって付き合うことにはなっているのだが……今までは病気のこともあり周りと出来るだけ関わらないようにしていた僕だが……
さすがに高校生。花の高校生活を。ぼっちで送るのは何とも悲しすぎる故どーしたものかと考えていた矢先、救いの女神?が下りてきたとでも言おうか……
「もしもしこよみん?いきなりで悪いんだけどー相談がありまして……」時雨が申し訳なさそうに話す。
それは、僕達が付き合うきっかけになった。ある意味キューピッドである……来週僕に告白する予定の女の子。如月林檎についてである。彼女とは違うクラスに当たるのだが、他クラスの僕にまでもその評判が聞こえるほど可愛いらしい。背丈は小さく、誰もが守りたくなるような。天使と言う言葉がぴったりと当てはまる少女らしいのだが…
何でも林檎は僕のことについて時雨に相談しているらしく、彼女を皮切りに数名の女子が僕を狙っているそうだ。
時雨の話だと、他の子はなんとかなるにして…林檎のことは丁重に扱わないといけないらしい。。。
「いや。そのために僕達は付き合ったんだろう?
しかも時雨はその林檎ちゃんの連絡先も知ってる。それなら悩む必要ないんじゃないか?告られちゃいました-!って言えば良い」
僕は彼女の心配を切り捨てる………
「いやいやいやこよみん!それは自分勝手だよ。自己中心的だよ?それなら、こよみんは無傷ですむかも知れないけど!私への被害は甚大だよ?相談を受けちゃってるだけに!簡単には問屋が卸さないよ!彼女の一大事に見て見ぬふりをするのは男が廃るよ?」時雨は必死に説得を試みる。
「でも…僕にどうしろと言うんだよ。まず第1に僕は彼女について殆ど知らないだろう?そこへの好意をどうやって……」
「それだーーーーーーー!!!」ウルサイ。近所迷惑ト言ウ言葉ヲ1カラ説明シテヤリタイ。
「バラしちゃうんだよ!!こよみんの秘密を!」どや顔しているのが電話越しからでも分かるほどに彼女の声が明るくなる。
「いやいや。それだと元も子もないだろ!僕の秘密を守るために時雨と付き合うことになったのに、それをバラしちゃったら意味がないだろう!?」僕は正論をぶつける。
「まず第1にだよ?協力者は多いに越したことはないじゃない!しかも林檎ちゃんはこよみんのことが好きなんだよ?ハーレムだよ!?こよみんフィーバーだよ!?こよみん時代の幕開けだよ!」
「そうか……確かに!協力者が増えると思うとそれもアリだなぁ……」
僕の尊厳のために言っておくが、ハーレムという言葉に釣られたなんてことは万の1つも…………ない。
「……いや。そうなると今度は僕が二股野郎っていう汚名を浴びないか?」
「えっ……?それは………ねぇ?」危ない。罠にはめられる所だった。
この後僕達のお互いを犠牲にするという水掛け論が続いたのは言うまでもなく……
電話では埒があかないと、日曜日学校の近くにあるファミレスでもう一度話すことになったのだ。
「さぁこよみん!彼女のために身を切る覚悟は出来たかい?」
席に着くやいなや詰め寄ってくる時雨は押しのけ、メニュー表を手に取る。
いや別に空腹で倒れそうとかではなくて……
もう店員さんが注文を聞きに来ていたのだ。
「ご注文はおきまりですか?」泣きそうな声が頭に響く。高校生のバイトだろうか。身長は小さく、淡い赤い髪が肩上でカールしているのが何とも目を引く。まるで……
「林檎ちゃん!!?何でここに居るの!!?」やっぱり?そうだよね。そうだと思った。。。
慌てふためく時雨をよそに僕は声をかける。
「林檎ちゃんだよね?君に話があるんだけど……ここのバイトが終わるまで待ってるから大丈夫かな?」
ゆっくり。優しく。なるべく優しく。
その日の夜時雨から電話が入る。
「もしもし?」
時雨とは今日をもって付き合うことにはなっているのだが……今までは病気のこともあり周りと出来るだけ関わらないようにしていた僕だが……
さすがに高校生。花の高校生活を。ぼっちで送るのは何とも悲しすぎる故どーしたものかと考えていた矢先、救いの女神?が下りてきたとでも言おうか……
「もしもしこよみん?いきなりで悪いんだけどー相談がありまして……」時雨が申し訳なさそうに話す。
それは、僕達が付き合うきっかけになった。ある意味キューピッドである……来週僕に告白する予定の女の子。如月林檎についてである。彼女とは違うクラスに当たるのだが、他クラスの僕にまでもその評判が聞こえるほど可愛いらしい。背丈は小さく、誰もが守りたくなるような。天使と言う言葉がぴったりと当てはまる少女らしいのだが…
何でも林檎は僕のことについて時雨に相談しているらしく、彼女を皮切りに数名の女子が僕を狙っているそうだ。
時雨の話だと、他の子はなんとかなるにして…林檎のことは丁重に扱わないといけないらしい。。。
「いや。そのために僕達は付き合ったんだろう?
しかも時雨はその林檎ちゃんの連絡先も知ってる。それなら悩む必要ないんじゃないか?告られちゃいました-!って言えば良い」
僕は彼女の心配を切り捨てる………
「いやいやいやこよみん!それは自分勝手だよ。自己中心的だよ?それなら、こよみんは無傷ですむかも知れないけど!私への被害は甚大だよ?相談を受けちゃってるだけに!簡単には問屋が卸さないよ!彼女の一大事に見て見ぬふりをするのは男が廃るよ?」時雨は必死に説得を試みる。
「でも…僕にどうしろと言うんだよ。まず第1に僕は彼女について殆ど知らないだろう?そこへの好意をどうやって……」
「それだーーーーーーー!!!」ウルサイ。近所迷惑ト言ウ言葉ヲ1カラ説明シテヤリタイ。
「バラしちゃうんだよ!!こよみんの秘密を!」どや顔しているのが電話越しからでも分かるほどに彼女の声が明るくなる。
「いやいや。それだと元も子もないだろ!僕の秘密を守るために時雨と付き合うことになったのに、それをバラしちゃったら意味がないだろう!?」僕は正論をぶつける。
「まず第1にだよ?協力者は多いに越したことはないじゃない!しかも林檎ちゃんはこよみんのことが好きなんだよ?ハーレムだよ!?こよみんフィーバーだよ!?こよみん時代の幕開けだよ!」
「そうか……確かに!協力者が増えると思うとそれもアリだなぁ……」
僕の尊厳のために言っておくが、ハーレムという言葉に釣られたなんてことは万の1つも…………ない。
「……いや。そうなると今度は僕が二股野郎っていう汚名を浴びないか?」
「えっ……?それは………ねぇ?」危ない。罠にはめられる所だった。
この後僕達のお互いを犠牲にするという水掛け論が続いたのは言うまでもなく……
電話では埒があかないと、日曜日学校の近くにあるファミレスでもう一度話すことになったのだ。
「さぁこよみん!彼女のために身を切る覚悟は出来たかい?」
席に着くやいなや詰め寄ってくる時雨は押しのけ、メニュー表を手に取る。
いや別に空腹で倒れそうとかではなくて……
もう店員さんが注文を聞きに来ていたのだ。
「ご注文はおきまりですか?」泣きそうな声が頭に響く。高校生のバイトだろうか。身長は小さく、淡い赤い髪が肩上でカールしているのが何とも目を引く。まるで……
「林檎ちゃん!!?何でここに居るの!!?」やっぱり?そうだよね。そうだと思った。。。
慌てふためく時雨をよそに僕は声をかける。
「林檎ちゃんだよね?君に話があるんだけど……ここのバイトが終わるまで待ってるから大丈夫かな?」
ゆっくり。優しく。なるべく優しく。
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