可愛がってあげたい、強がりなきみを。 ~国民的イケメン俳優に出会った直後から全身全霊で溺愛されてます~

泉南佳那

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第3章 気持ち、あふれて

6

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 わたしのほうから連絡を取ればいいか、とスマホを開くのだけれど。
 そんなことをして、冷たくあしらわれたらと思うと怖くて、結局、いつまでもできずにいる。

 ああ、なんかこの状況、ぜんぜん自分らしくない。

 見込みのない相手に、うかつにも恋をしてしまったり。

 振られるのが怖くて連絡できない、なんて。

 この歳だからひとつやふたつの恋愛を経験したことがあるけれど。

 こんなふうに振り回されるなんて、初めてのことだった。

 ***

 彼らからの連絡がないまま、ひと月が経った。

 あれからずっと、LINEの通知があるたびに、ぬか喜びしてはがっかりを繰り返していた。

 そして、そのたびにわたしは自分に言い聞かせた。

 宗介さんは大スターなんだ。
 連絡をもらうことのほうがむしろ異常なのだ、と。

 そうは思うのだけど……まだ一縷の希望は捨てきれなかった。

 せめて、もう一度だけでいいから会いたい。

 そして、バカにされても、笑われてもいいから、この気持ちを伝えたい。

 でも、そのころ、北斗繊維の仕事が佳境を迎えていたので、いつまでも独りよがりの想いに浸っているわけにはいかなかった。

 今日は従業員の代表者を前に、改善計画を発表する日だ。

 厳しい内容なので、反発は必至。
 気を引き締めてかからないと。
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