悪役令嬢は双子の淫魔と攻略対象者に溺愛される

はる乃

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旧ver(※書籍化本編の続きではありません)

飢餓状態のヴィクトリアに、レオンハルトの精気①★

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ヴィクトリアがアベルからたっぷりの精気を与えられ、食していた間。

エリックだけはサロンに残ったが、ジルベールは一度用事があると言って寮に帰り、レオンハルトはサロンの隣りにある客室にて休んでいた。

レオンハルトには、自身の気持ちを整理する時間が必要だった。

(俺は馬鹿だ……)

よりにもよって、友人の婚約者に惚れてしまうなんて。
しかも、相手は友好国の公爵令嬢で、サキュバスへと転化してしまっている。

リリーナ魔法学園のあるリトフィア王国でも、レオンハルトの母国であるザシャルーク王国でも、サキュバスやインキュバスは王族や貴族達が従魔として使役する事を認められており、主に夜の慰め者として飼われている・・・・・・事が多い。

あくまで従魔ペット
決して心まで奪われてはいけない。

故に、淫魔を飼う者達は彼等に魔力封じの枷を付ける。魅了の魔法等、精神を干渉するような魔法の使用を防ぐ為だ。
そうして彼等は、その上で淫魔達に奉仕させ、肉体的や快楽を得る。

故に、ヴィクトリアが最初からただのサキュバスだったのなら、レオンハルトが国へ連れ帰ったとしても問題にはならなかっただろう。
しかし、ヴィクトリアはただのサキュバスではなく、公爵令嬢だ。
しかも、リトフィア王国の王太子であるエリックの婚約者。
その婚約が今後上手くいくかどうかはさておき、現状では彼女を自分のものとする事が不可能だ。連れ帰りたいなどと、そんな願いは到底叶えられない。

しかも、留学生である自分は学園を卒業したら自国へ帰らなければならないのだ。
自分は、ヴィクトリアとずっと一緒にはいられない。

(分かっている。分かっているのに……)

彼女がサキュバスである事など、どうでもいい。
そう思える程に、惚れてしまった。
そうしてこれから、そんな彼女を自分は抱く事になる。

(もう一度彼女を抱いてしまったら……)

この気持ちに歯止めが利かなくなる。
少し前まで、彼女を再び抱けるかもしれないと期待を寄せた。
けれど、実際にそうなってしまったら、恐らく引き返せなくなる。

どうしようもなく、彼女に溺れてしまう。

「……ヴィクトリア……」

いっその事、彼女の正体を明かしてしまえば、手に入れる事も出来るかもしれない。
しかし、そうなれば彼女は全てを失う事になる。
彼女を悲しませたり、傷付けてしまうのは嫌だ。何より、彼女に嫌われたくない。

それなら。



「………せめて、君が生きて、幸せになれるように」



第二王子であるレオンハルトは、ザシャルーク王国に必要な駒だ。
その事をよく理解しているレオンハルトは、ヴィクトリアを自分だけの女性とする事を早々に諦めた。仮に彼女の正体を利用し、裏から無理矢理手に入れたとしても、頭の回るエリックやジルベールを敵に回せば、すぐに盤上をひっくり返されてしまうだろう。そうなれば、それらは結果として戦争の火種となり得る。

サキュバスとなってしまったけれど、ヴィクトリアは間違いなく元は人間の女性で、リトフィア王国の王家に長年尽くしてきた由緒あるアルディエンヌ公爵家の令嬢なのだから。


……………………
…………


アベルがサロンから出て、レオンハルトが居る部屋とは異なる別の客室へ向かった頃。
入れ違いに、レオンハルトがヴィクトリアの居るサロンへと足を踏み入れていた。

サロンには、いつの間にかベッドが運び込まれており、ヴィクトリアはその上で瞳を閉じたまま横になっていた。
朝までアベルと身体を重ねていたのだから、きっと疲れているのだろう。
レオンハルトはそう思い、物音を立てない様、静かに傍へ歩み寄った。

「眠っているのか?」

囁くように呟くと、ヴィクトリアの睫毛が僅かに震え、薄っすらと瞳が開いていく。

レオンハルトの心臓がドクンと高鳴った。

「レオンハルト……殿下……?」

まるでルビーのように輝く双眸に見つめられ、まるで魅入られてしまったかのように息を呑んだ。
瞳を逸らせない。
逸したくない。

透けるようなネグリジェに身を包んだヴィクトリアが、レオンハルトに眩しく映る。制服を着ていたのに、一体いつ着替えたのだろうか?

(あの双子の従者と、聖獣の仕業か?)

下にはレースをあしらった真っ白な可愛らしいショーツを履いているが、何故だか豊満な双丘は透けるネグリジェの下で、そのままの姿を晒している。ピンと勃っている先端の赤い実も丸分かりだ。

あの双子の趣味だろうか?
ヴィクトリアは、実にけしからん格好をしていた。

そうして、レオンハルトはあるモノに気付いた。
ヴィクトリアから生える尻尾のようなもの。

「これは……」

思わず手を伸ばして触れてみると、途端にヴィクトリアの身体がビクリとしなる。

「ひぃん♡♡」
「っ?!」

レオンハルトはすぐに理解した。
これは間違いなく、尻尾だ。
サキュバスの尻尾。
そうして、尻尾はサキュバスにとって、第二の性感帯。

「……気持ちいいのか?」

優しく根元まで指でスルスル撫でていくと、ヴィクトリアの身体がビクビクと反応し、ショーツにじわりと恥ずかしい染みを作っていく。
サキュバスの尻尾はとても敏感で感じやすく、その快感は花芽と同様か、それ以上らしい。

人間と同じ様に、淫魔には性別があるわけだが、インキュバスの尻尾は女体を悦ばせる事に特化しており、サキュバスの尻尾は男の欲望を悦んで受け入れられるよう、自身が快楽を得る事に特化しているのだ。
サキュバスによっては、尻尾だけでも達してしまう程。

レオンハルトはその事を知っていた。
勿論、魔物研究会に入っており、騎士団と共に魔物の討伐経験があるアベルも知っているだろうし、王族のエリックも、高位貴族のジルベールも知っているだろう。

「……アベルにも、可愛がってもらったのか?」
「やっ……♡やぁああん♡♡そんな風に……擦ら、ないで……♡」

細く長い尻尾を掴み、スルスルと何度も繰り返し先端から根元まで握った手で滑らせていくと、それだけでヴィクトリアはショーツに更なる恥ずかしい染みを作っていく。

レオンハルトは、コクリと喉を鳴らした。

「ヴィクトリア、今から貴女を抱く。……まだまだ精気が欲しいだろう?」
「ほ、しい……だけど、私……っ」

アベルから与えられた精気のお陰で、幸か不幸か、ヴィクトリアは僅かに正気を取り戻していた。
そのせいで、強過ぎる快楽に抵抗を見せるようになっている。
しかし、未だ空腹なのは事実だ。

レオンハルトは、自身の制服を脱ぎ、鍛えられた逞しく男らしい体躯を露にした。
ヴィクトリアの深紅の瞳が、レオンハルトの身体を捉え、以前身体を重ねた時の事を思い出す。

そうしてそれは、レオンハルトも同じだろう。

「我慢するな。……俺も、我慢しない」
「レオンハルト殿下……?」
「……俺の事は、レオンでいい」

“レオン”と、愛称で呼ばれたい。

「……レオン……?」

ヴィクトリアから紡がれた甘い響き。
レオンハルトは誘われるように、そのまま覆い被さってヴィクトリアを組み敷いた。そして、尻尾をスルスルと握った手で擦りながら、ヴィクトリアの首筋に顔を埋める。

「ひゃっ♡あぁん♡♡」
「尻尾が余程気持ちいいんだな。ほら、こっちも一緒に可愛がってやる」
「ひぅっ♡♡やっ……やぁん♡だめ、一緒は……♡♡」
「我慢するな」
「ひぃん♡♡」

首筋に舌を這わせ、時折花弁を散らしながら、柔らかな双丘の片方を揉みしだいていく。
尻尾への刺激とも相まって、ヴィクトリアは堪らずに身体を捩った。

尻尾を擦られる度に、お腹の奥がジンとして甘く痺れるような快感が駆け抜けていく。
双丘の形を変えられ、人差し指で先端をクリクリと捏ねくり回されると、更に気持ちが良くて。
首筋や鎖骨を這っていく舌にも、ゾクゾクと肌が粟立ってしまう。

「気持ち、い♡……気持ちいいの♡♡」
「素直になってきたな。もっと感じてくれ、ヴィクトリア。それから、イク時は…………俺の名を、呼んで欲しい」

幸いにも、ずっとサロンに居座っていたエリックは席を外していた。
流石に友人であり、彼女の婚約者でもあるエリックの前では、このような願いを口にするのは気が引ける。
どうか暫く戻らないで欲しいと願いながら、レオンハルトはヴィクトリアを更なる快楽へ堕としていった。


* * *
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