【R18】乙女ゲームの主人公に転生してしまったけど、空気になれるように全力を注ごうと思います!!

はる乃

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本編

甘い誓い②

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ラジアーネ領にある宿屋の一室で、私はマックスと二人、互いに印をつけ合う為にベッドの上で向き合っていた。

私がマックスのシャツのボタンに指をかけると、マックスが少し照れたように瞳を泳がせた。


「アリスがそんな事しなくても……。ボタンくらい、自分で外しますから」

「ううん、外させて?私がそうしたいの」

「……アリスがそう望むなら、お願いします」


マックスのシャツのボタンを、上から3つ目まで外し、鍛えられた逞しい胸板にドキドキしながらも、私は鎖骨あたりに唇を寄せた。
ちゅっと吸ってみると、マックスから甘い吐息が漏れる。


「……くすぐったいです」

「ご、ごめんなさい。……あれ?跡つかない……も、1回」

「……っ!あ、アリス……」


もう一度吸ってみても、なかなか綺麗に跡がつかない。

え?キスマークってこんなに難しいの??全然跡がつかないんですけど。私は何度も何度もチャレンジするが、本当に難しい。

やがてマックスが、何かを必死に堪えながら、私の腰を引き寄せた。私が驚いて「ひゃっ」と声をあげると、マックスが私の耳元で甘く囁いた。

「……お手本を見せますね」

「え?……ぁ……っ!」


マックスが私のブラウスの間に顔を埋めて、ちゅっちゅっと軽く啄むようにキスをした後、少し痛いくらいにその場所をキツく吸った。

私は思わず声を上げそうになったけれど、何とか必死に両手で押さえ、甘い痛みに耐える。
思っていたよりも甘い痛みは長く続き、だんだんと頭の芯が痺れてくるような感覚に襲われた。


「はっ……」

「……痛かったですか?」

「少し……」

「すみません。でも、綺麗に印がつきましたよ」

「……ひゃっ!……んん!」


綺麗に咲いた花弁に、マックスが労るように舌を這わせる。くすぐったいのに、何故だか気持ち良くて、ゾクゾクして―――


「アリス……?」

「……ぃ」

「え」

「気持ちいい、マックス」

「~~~っ?!」


あれ。
マックスが目を見開いたと思ったら、左手で自身の顔を押さえた。
暗がりに、明かりは月明かりだけだけど、マックスは耳から首まで真っ赤になっていて、僅かに震えていた。


「マックス?」

「…………アリス。もしや、俺を煽っていませんか?」

「え?!」

「無防備どころじゃないですよ。危うく理性が吹っ飛ぶところです」

「え?あ……えっと、ごめん、なさい」

「……見本、ですからね」

「?」

「次はアリスの番です。……アリスがまた失敗したら、その度に見本を見せますから」

「で、でも、さっきは一ヶ所だけって……」

「煽ったのはアリスですからね」

「~~~っ」


その後、結局私は何度も失敗してしまい、マックスに何度も見本を見せてもらう事になってしまった。

お互いに印をつけるだけ。
だけど。

私達は印をつけ合うだけなのに、とびきり甘い夜を過ごしたのだった。



* * *

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