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一章
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しおりを挟むネバスの外れにて対象を発見しました。
しかし、記憶の欠乏と魔力の疾患症状が見られます。念のためネバスの医師に診せましたが身体に異常はないとのこと。疾患に関しては原因が分からないと何とも言えないとの返答を貰いましたが儀式が中途半端に作動してしまった結果ではないかと考えています。
魔力の波が全く感じられないとのことで、今の状態で再び儀式に望むのは得策ではないかと思います。
神殿を訪れた際、一時的ではありますが魔力回復が見られました。このまま各地の神殿を巡るつもりです。完全には戻らなくとも、今の状態よりはまだ良いかと。
私はこのまま傍で動向を見守ります。
都度、連絡は入れます。
※
状況は理解しました。
ルカ様に確認したところ、まだ猶予はあるそうですがなるべく早く済ませなさい。
また、くれぐれも神子の体に傷をつけるようなことはないように。
自身の使命を忘れず。
―――全ては神の為に。
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