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10話
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「国王様どうしたんですか?」
この声は弟の無礼な側近。昔、愚弟と煽りいじめていた時も弟をかばい平気な顔で俺に無礼なことを言ってくる。1度弟を驚かせてやろうと茂みに隠れていた時、親友という幻の存在のように楽しく会話していたのを見たことがある。それを見て自分がより惨めになってよりいじめたのを覚えている。
「これは...私にお任せ下さい。医者も手配致します」
こいつはこんなやつじゃない。一人称は俺だし口調荒いしめんどくさがり屋だし。
「あぁよろしく頼むよ。後で処遇は伝える」
「はい。国王様」
俺の隣で真っ青になっている兵士達3人は側近に有無を言わさず魔法で連れてかれた。今は国王として大変な時期の弟。それをこんな事で手を煩わせるなんて申し訳ない。
「5分程で医者が到着するそうです。では失礼します」
側近が兵士達を宙に浮かせながら綺麗な礼をして扉を閉めた。
虚ろな目で弟を見る。さっきまで威厳があった顔はどこに行ったのやら。まるで昔から変わらずの優しく心の底から俺の事を心配してくれている顔のようだった。散々いじめたんだ。そんな訳はない。
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この声は弟の無礼な側近。昔、愚弟と煽りいじめていた時も弟をかばい平気な顔で俺に無礼なことを言ってくる。1度弟を驚かせてやろうと茂みに隠れていた時、親友という幻の存在のように楽しく会話していたのを見たことがある。それを見て自分がより惨めになってよりいじめたのを覚えている。
「これは...私にお任せ下さい。医者も手配致します」
こいつはこんなやつじゃない。一人称は俺だし口調荒いしめんどくさがり屋だし。
「あぁよろしく頼むよ。後で処遇は伝える」
「はい。国王様」
俺の隣で真っ青になっている兵士達3人は側近に有無を言わさず魔法で連れてかれた。今は国王として大変な時期の弟。それをこんな事で手を煩わせるなんて申し訳ない。
「5分程で医者が到着するそうです。では失礼します」
側近が兵士達を宙に浮かせながら綺麗な礼をして扉を閉めた。
虚ろな目で弟を見る。さっきまで威厳があった顔はどこに行ったのやら。まるで昔から変わらずの優しく心の底から俺の事を心配してくれている顔のようだった。散々いじめたんだ。そんな訳はない。
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