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2歳

42話

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「皆にご苦労だったと伝えといてくれ。俺はこのまま帰る」
「了解しました」

 側近の顔はゲームではあやふやだったが現実となった今、顔がはっきりと見える。わんこ系の赤髪のイケメンだ!俺こういう顔も好きなんだよな。なんで制作陣はこれを描かなかったんだか。もったいない。

 これは後に語る第2の推しができた瞬間だった。

「...捕まっておけ」

 言った瞬間ブツブツと呪文を唱え始めたかと思うと魔法陣が空中に現れては消え現れては消えを繰り返す。呪文を唱え終わると地面に今までとは比べ物にならない程大きな青白く光る魔法陣が展開される。少し怖かったから目をぎゅっとつぶっていると空気が変わる。肌でそれを感じ恐る恐る目を開けると俺の殺風景な部屋に一瞬できていた。ゲームの中で魔法がうまいものしか使えないと書いてあって主人公も最後の方で使えるようになって使いまくっていたが現実で使われるとやはり不思議な感じがする。
 
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