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【IF】 We love you ,OK【R18】
Somebody's Night *
しおりを挟む※ カン視点続きます。何やら不穏な・・・w
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「うん、そうだね。必要なコト、だよ?」
コウさんの答えに、す、と目を伏せたリンさんは、少しの間逡巡する。
そして、きゅ、と唇を真一文字に結び、再び顔を上げた。
「カン、くん・・・」
俺の顔を切なげな顔で見つめ、す、と右手を伸ばす。
ダメだよ。
そんな顔したら。
今、求めたら、ダメなんだ。
「ほら、カン。おいで。」
「ひあぁぁんっっ!」
伸ばされた右手が、コウさんからの胸の愛撫に反応して、ひくりと痙攣する。
伸ばした手の白さと、嬌声がこぼれ落ちる艶やかな唇の赤さに、引き寄せられる。
ダメ、なのに。
彼女は愛や恋の感情抜きに、俺を庇護する者として、俺に抱かれようと判断している。
それを利用するのは、対等な立場じゃない。卑怯な遣り口だ。
それでも。
この機会を求めている、自分がいる。
どんな口実でもいい。
彼女が、好きだ。
彼女を、抱きたい。
俺は卑怯者だ。
彼女の優しさに漬け込んで。
だから、精一杯愛したい。
彼女の伸ばした右手に、左手を絡める。
そして、許しを乞う様に、彼女の前に跪いた。
彼女の顔を見上げると、泣きそうな顔で俺を見つめていた。
彼女はそっと左手を俺の頬に添える。
「カン君、ごめんなさい。・・・君を守る為とはいえ、こんな形で無理矢理に。」
この人は、どうして。
俺がこんなに愛を伝えていても、素直に受け取ってくれないんだろう。
俺は軽く首を横に振って、絡めた左手に力を込め、右頰に添えられた手を掴んだ。
「・・・何を言ってるんスか?寧ろ俺の方が、便乗のようにシちゃうんスよ?こんな機会、手放せないっス。もう、止められないっス。」
コウさんも公認で。
リンさんも同意して。
「ごめんなさい。いただきます。」
俺は、コウさんの膝の上から彼女を引きずり下ろすと、唇に噛み付くように、キスをした。
*
床に座り込んだまま、リンさんを抱え込みキスをする。
夢じゃなかろうかと思うのに、合わせる唇の、抱きしめる肌の、柔らかな感触が生々しい。
「んんーーっ」
唸るような声が聞こえ。少し唇を離す。
はぁ、と息を吐いたリンさんの顔が、ほんのりと色づいた惚けた表情で。思わず、ぐ、と息を呑む。
いつの間か、コウさんはベッドの端に移動していた。
作られたスペースを占拠するように、リンさんを抱えて押し倒し、再度唇を重ねる。
「なんぁ・・・」
また息苦しくなった彼女が、溜息交じりに口を開けた所に、舌をねじ込む。
くちゃくちゃと絡まる舌が気持ちよく、唾液が甘く感じる。
そっと、自分の手を彼女の胸へ当てがう。
吸い付くようなきめ細かな肌。
ぐ、と掴むと、ハリのあるゴムボールの様に跳ね返してくる。
くり、と、尖りに指が触れる。
「ふにゃぁんっ」
・・・あ、可愛い。
唇を離した途端に、喘ぎ声が漏れ出した。
普段の彼女からは、想像できない程のエロ可愛い声。
もっと聞きたくて、胸の尖りに吸い付き、舌で捏ね回す。
「あぁっ、ぃやぁんっっ、つょぃのぉっ・・・」
少し歯を立てると、びく、と背中が仰け反り。
ふるん、と白い乳房が揺れる。
ひとしきり胸と戯れると、俺はずっと触れたくて仕方がなかった部位に手を伸ばした。
*
俺は胸から離れ、少し身体を起こすと、無防備に投げ出された脚に手を伸ばした。
「あれ。もう、胸は良いの?」
俺の行為を見守っていたコウさんが、不意に声をかけてきた。
「・・・どっちかと言うと、俺、脚フェチなんスよね。」
「ん?」
つう、と、太股の側面からお尻、腰にかけて、滑りの良い肌を撫で上げる。
「ひゃぁんっ」
彼女はくすぐったいのか、仰向けのまま身動いで、逃げようとする。
左手で、腰の右側を掴み、逃げられないように抑えると、今度は右手で腰から足にかけて、ゆっくりなぞっていく。
「・・・リンさんの腰のくびれから、引き締まって切れ上ってるお尻のラインと、そこから伸びる長い脚。何時も後ろから眺めてて、たまんなかったっス。スカートや短パン履いてくんないから、生足見ることなくて残念だったけど、パンツ姿が逆に身体のラインをピッタリ出していて。妄想が捗ったのは事実です。」
「・・・ふぁっ。やっ、くすぐっ、たいっ・・・んっ!」
触れたくて仕方がなかった、艶めかしい脚。さわさわと撫でながら、反応を確かめる。
少し冷んやりとして、手が吸い付くような肌触り。
真っ赤な顔をして、くねくねと身体を捩らせる彼女が可愛い。
その様子を笑いながら見ていたコウさんが、また尋ねる。
「うわぁ、ムッツリ。で、実物は?」
「想像以上過ぎて、舐め倒したいです。」
「・・・わぁ、思ったより変態だった。」
「そーっスね、否定しません。」
コウさんの苦笑いに、ニヤリと笑い返す。
ムッツリだろうが、変態だろうが、ここまでキて、自重も何もあったものか。
彼女の右脚を持ち上げて、脹脛に口付け、舌を這わせる。
「くぅぅ・・・んっ・・・」
「・・・指一本一本から、イッて良いっスか?」
「やっ!そんなトコ、きたないからっ!だ・・・めぇっ!」
親指を口に含み、軽く噛むと、彼女は甲高い嬌声を上げて仰け反った。
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あるぇ~?
思ったより、カンがアブノーマル寄りに(汗)
応援ありがとうございます!
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